【医学部受験】記述式問題の答案作成の注意点や採点基準について

今日は医学部受験における、記述式問題の答案の作成方法やその採点基準についてお話しさせていただきます。

記述の採点基準を正しく理解しておくことは、普段の勉強においても重要になってきます。


生徒さんからの質問で多いのが、「解説にはこういう書き方をされているが自分なりの記述と異なっても良いか、異なる問題集で異なる解法が記載されているがどちらを習得すべきか」という内容です。

まず前提として、採点基準は国立・私立関係なく、各大学によって異なります。
採点官によっても変わってきますし、ある程度の採点基準を設けた上で微調整をしていく大学もあります。
答えは出ていなくても、より詳しく書けている人に多少加点したりする大学もあります。

すなわち、絶対的な基準は存在しないということです。
「〇〇だから大丈夫」という言い方は出来ません。

結局、記述問題で本当に関係してくるのは時間と文字数です。
これは全教科に当てはまります。


当然時間が多くあるのであれば、それだけ記述問題の答案をブラッシュアップしていくということが求められます。

一方、特に私立医学部でマーク式と記述式の問題が双方出題されるが、そもそも時間制限が
厳しいため、いくら記述問題をブラッシュアップしても他の受験生と差がつかないことがあります。
採点基準が全くわからないですし、その年の受験生の出来も読めないので、マーク式問題をしっかり解いた上で、その記述問題の解答をプラッシュアップしていくという作戦になっていくと思います。

また、文字数も記述問題への対応に影響を与えます。
例えば生物の問題で、20字以内という制限がある場合、書くべきキーワードとなる結論を書くだけでよいですね。
ところが、200字以内やA4用紙のほぼ半分をフリーで書きなさいという形になってくると、結論だけ書くのではなく、周辺知識や自分なりの考察を記載する必要があります。
すなわち、文字数によって答えるべき内容が変わってくるのです。


従って考えるべきなのは、

「完璧な答案を作成することではなく、より正解に近い答案を作る」

ということです。

そのため、記述問題に求められる対応は
・時間の制限があるため、受験生自身が記述問題にどこまで時間を割いていいのか判断する
・文字数の制限からどこまで答える必要があるのか判断する
になります。


次に記述問題を解く上で注意すべき点をお話しします。

記述問題では、

「書くべきキーワードをしっかり記述する」

ことが大切です。


どの文字数であっても、結論は絶対に外していけません。
いくら考察過程や周辺知識を十分記載していても、結論がないあるいは結論を間違えていると厳しめの採点を受けます。

例えば、
・数学で分母が0になる可能性があるときにその言及が全くない
・同値の式変形ではないのに同値記号を書いている
・文章で記載すべき内容を図を書くだけで説明しようとする
などが減点対象と考えられます。


字数制限が増えても心配いりません。
背景、その考察に至った理由、図をかくなど工夫を沢山入れていけば済む話です。
採点官にに私はここまでわかってますよということをアピールしましょう。
長い制限時間、文字数の問題はこれらを期待していると捉えて良いです。

どちらかというと難しいのは、字数が短い場合です。
字数が短い場合、絶対外してはならないキーワードを外してしまうと間違えてしまいます。
要約するほうが難しいということですね。


よくある質問の例に戻ります。
基本的に問題集の解説が異なる場合、どちらも正しいです。
異なる問題集において異なる解法や記述を見つけたら、短い解答であればこれらのキーワードを使えば簡潔にかけるのだな、長い解答であればここまで周辺知識を記載してよいのだな、と理解を深めましょう。

先ほど、試験では受験生自身がその都度、記述問題に対する対応を判断しなくてはならないと述べました。
その判断基準として、普段の学習時に問題集の異なる解答を見比べることによって、外してはならないキーワードを理解し、習得しましょう。
「自分の判断力を鍛えるというために使ってる」と認識していただければ良いと思います。


以上です。

ありがとうございました。

▽ブログランキングのクリックおねがいします!

医学部受験ブログランキング

▽情報配信(フォローおねがいします!)

・Twitter、質問箱
https://twitter.com/aceacademy9

・LINE@
https://line.me/R/ti/p/%40pvh4723e

・Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCGv0wqgnbj0PDt2ca1cCExw/

・医学部予備校ACE Academy公式ホームページ
http://igakubuyobiko.com

・医学部受験バイブル
https://xn--0kq33cz5c8wmwrqqw1d.com/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?