【医学部受験】国公立医学部の人気は低下傾向??

最近、「国公立医学部の人気が低下傾向」というニュースを見かけるようになった方も多いのではないでしょうか。

今日は、国公立医学部の受験者数・偏差値の低下についてのお話をさせていただきます。

まず、前期の志願者数を見てみると最も多かった2012年が2万人で、それ以降は徐々に減少傾向となっており、2020年には1万5千人になりました。
志願者数が減少する一方で合格者数は変わらないため、倍率も徐々に低下しています。

倍率が低下すると直接合格難易度へ影響するということではありませんが、4分の1もの受験者が減ってしまうと偏差値の低下にも多少の影響は出てくると考えられます。

*倍率が合格難易度に影響しない点には注意が必要です。詳しくはこちら↓の動画をご覧ください。


次に偏差値についてですが、河合塾さんの最近のデータによると、筑波大学、名古屋市立大、京都府立医大などが65となっており、以前に比べて低下しています。また、地方の国立医学部でも鳥取大、香川大、高知大などでは62.5まで低下しています。

中には偏差値が上がっている大学もいくつか存在しているため絶対的なものとは言えませんが、全体の傾向として国公立大学の偏差値が少しずつ低下していることは事実です。


また、後期試験の志願者も減少傾向にあり、2012年の1万4千人から2020年には約7000人と、半数近く減っています。

理由として考えられるのは、「募集枠の減少」と「後期日程を廃止する大学の増加」が挙げられます。実際に、2020年には3校の大学が後期日程を廃止しており、2021年においても後期日程を廃止する大学がすでにいくつか発表されている状況です。偏差値について上記で述べたことと同様に、志願者が大きく減ると偏差値も低下していく傾向にあります。

  
最後に、よく誤解されていることとして、少子化による受験者数の減少と考えられていることが挙げられます。
この点についてはセンター試験を見てみるとわかりやすいですが、2020年度の受験者数は前年よりも増えているため、国公立医学部受験者数の減少への少子化による影響は考えにくいと思います。

少子化の影響というよりは、医学部以外の学部を受験する人や、国公立大よりも関東圏の私立大を受験する人が増えたことによる影響と考えた方がよさそうです。


・まとめ
いずれにしても、あくまでも上記のような”傾向がある”という話にしか過ぎないため、受験生の捉え方としては難しい部分があると思います。
また、偏差値が低下していると言っても、どの国公立大学も60以上の偏差値があるため決して容易ではないほか、低下の程度は少しです。
受験生に大きな影響がある訳ではないため、情報に振り回されないように注意しましょう。

ありがとうございました。

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