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ハイポ研修医が教える!1000万円損しないための医学生マッチング対策!

追記・修正歴
2022年4月24日:全国のハイポ病院と月給を都道府県ごとにリストアップ
2022年5月31日:岐阜県の病院情報追記
2022年7月22日:感想追加
2022年9月17日:見学時のポイント追記、感想追加
2022年9月19日:病院見学チェックリスト追加
2023年6月21日:都内ハイポ高給病院の情報を追記

【マッチング】
ハイポ高給病院。

それは全ての医学生が望むものではないだろうか。

しかし、ハイポ高給病院を探す方法について、皆さんは何が思いつきますか?

インターネット、本、口コミサイト、掲示板などを使ってハイポ高給病院を探す方法を考えてみてください。

どうやったら全国から効率的にハイポ高給病院を探すことができるでしょうか?

【研修病院選びについて】
あなたは高校選びは悩みましたか?人によって意見は分かれると思います。

大学はどうですか?おそらく誰であれ、悩みます。

では、研修病院ではいかがですか?誰にも負けないぐらい病院について調べ通して、これだ!って思える病院探しをしていますか?

この病院はこれだけ魅力的だって話せるぐらいの情報を得てください。正しく精査せず、先輩や友達がいるから受けようとしていませんか?

研修病院はこれまでの選択とは違います。

なぜなら、あなたが行く病院によってはうつ病になり研修中断に陥ることもあるからです。

給料も2年で1000万円以上の差がつくこともあります。

つまり、あなたの医師人生を左右する可能性があるのです。

正しい知識によって、他の医学生より明らかにマッチングで優位な立場に立てる。そうすれば、あなたの人生も優位な立場に立てます。

どこで情報を集めるか、見学や面接のポイント、給料が高い地域と具体的な病院情報について、ぜひ知って頂きたいと思います。

【感想紹介】※いただいた感想は許可を取って紹介しています。

感想1(医学部5年生)

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感想2

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感想3(医学部6年生)

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感想6(医学部4年生)

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1.はじめに

研修医2年目のyouと申します。

突然ですが、私は研修医2年目で、年収は1000万円です。大学病院の研修医は年収400万円程度なので、比べると2年間で1000万円近く収入が多いです。

今後医師の給料は確実に下がるので、若いうちから収入を得ておかないと損します!そう考える医学生が多いからでしょう。給料が高い研修先が近年非常に人気になっています。

実際、近年は大学病院よりも臨床研修病院で研修する人が増加しているのです。大体60%が市中病院で研修をすることを選んでいます。

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出典:
2020年4月からの初期臨床研修医、大学病院での研修がついに4割を切る
https://gemmed.ghc-j.com/?p=29989

しかし、給料が高い病院だからといって研修医としてのスキルが劣っているとは思えません。common diseasesは大学の研修医より多く経験しているでしょう。

採血、ルート確保、気管挿管、CV、腰椎麻酔など手技は数え切れないくらい経験しました。

給料が高い上に臨床経験も十分得られたのです。最高ですね。

あなたにも後悔しない研修病院選びをしてほしいと思いこの記事を書くことを決めました。

ちなみに私は、ハイポ病院の研修医で、初期研修ももう終わろうとしています。

今回は、マッチング、初期研修医2年間を通して得た情報や経験からマッチングを控えた医学生に病院選びについて私が持ちうる全ての情報を14081文字にまとめました。無駄な情報はないです。

初期研修医の視点でマッチングに関してここまで体系的にまとめた情報は他にないでしょう。

いいですか?マッチングは情報戦です!情報を制するものがマッチングを制すのです!

マッチングを控えている医学生4〜6年生の方は、病院選びについて大きな不安があるのではないでしょうか。

私自身は研修医になることに対して様々な不安がありました。いくつかあげると以下のようなものです。

・ハイパー病院かハイポ病院かどっちがいいの?
・大学病院と市中病院はどっちがいいの?
・見学や面接がうまくいくか不安だ
・研修医は自殺率が高いと聞いたことがあるが大丈夫かな?
・当直で寝られないんじゃないか?
・当直明けもそのまま働くなんてできるのか?
・研修医になっていきなり自分が救急外来で患者を診察できるのか?
・外科や産婦人科なども必修になってしまい、興味のない科できつい業務をこなせるのか?

同じような不安を抱えている医学生の方は多いと思います。

このような不安を抱えるのは当然です。

なぜなら、病院によって、教育体制や労働環境が180度違います。

病院選びに失敗すると、あなたも研修医になってから「○にたい」「医者やめたい」とツイッターでつぶやく研修医になってしまうかもしれません。

最悪の場合、研修を中断せざるを得ないこともあります。(研修中断率1.2% 厚生労働省より)

実際、研修医がうつや抑うつ症状を来す割合は28.8%というデータが論文発表されています。(JAMA誌2015年12月8日号)研修医は立場が低く、1ヶ月ごとに環境が変わるため鬱になりやすいものなのです。

なので、研修病院選びのポイントとしては、”生きて無事に研修医を修了できる病院”であることも重要になってきます。

もちろん、研修医のうちに多くの症例を経験したいという気持ちも大切ですが、どこの病院に行ってもcommon diseasesは十分経験できますよ。

尿路結石なんて10回も経験すれば十分です。症例が多い病院に行けば、経験数が100回になるというだけであまり意味のないことだと思います。

そこで、まずは、どういう点に注目して研修病院を選べば良いのかをテーマに書かせていただきます。

2.大学病院か?市中病院か?

研修病院を大学にするか市中病院にするかは医学生の時にはとても迷うことだと思います。

結論から言うと、市中病院一択です。

私は市中病院で研修しており、大学へも自由に研修に行くことができる病院だったので、市中病院と大学病院をどちらも経験しています。

大学は雑用が多いです。産婦人科の場合、ルート確保、オペで膣から挿入する器具を7時間持ったりなど。

大学は勉強にならない上に、メンタル的にも肉体的にもハードなのです。

産婦人科を回ったにも関わらず、妊婦に対する薬の使い方の指導すらありませんでした。皮膚科や麻酔科を回った人も同じようなことを言っていました。

大学だからといって、指導が充実しているといったことはないのです。

給料も私の地域では、大学は400万円程度、市中病院は800〜1000万円と倍くらい違います。

勉強になる程度が同じくらいならば、給料の高い市中病院に行くべきです。

どうしても大学でも研修を受けたいという方は、市中病院で大学にも行ける病院にすることをおすすめします。

市中病院の高い給料をもらいながら大学に行くことができるのでおすすめです!

3.ハイポ病院か?ハイパー病院か?

ハイポ(忙しくない)病院か、ハイパー(忙しい)病院に行くべきか、も答えの出ない論点です。

結論から言うと、私はハイポ病院をおすすめします。

医学生の方は、ハイポだと、経験すべき症例が経験できないんじゃないか?と思っている方もいるでしょう。

しかし、実際にはハイポ病院といっても2次救急病院であれば、common diseasesは全て十分に経験できるのです。

なので、症例数についてそれほど心配することはありません。

ハイポ病院に行った私を例に、common diseasesをファーストタッチしたり、病棟で担当した経験を数えてみました。

肺炎20例以上、尿路感染症20例以上、心筋梗塞2例、脳梗塞20例以上、心肺停止10例程度、尿路結石10例、痛風2例、骨折20例以上、頭部外傷50例以上、交通事故5例、認知症10例以上とあげればキリがないですが、ハイポ病院でもcommon diseasesは何度も経験できました。

担当患者数も診療科によりますが、3人前後なので、ガイドラインを調べたりと深く疾患に向き合えました。

一方、ハイパー病院で一人で20〜30人もの持ち患者さんを持つと、一人一人に対する治療方針の考察が疎かになります。

ガイドラインを調べたり、文献に当たって考えることが初期研修では特に重要です。

基礎がない状態で数をこなしても身に付く知識は使えない知識ではないでしょうか。

ハイポ病院は空き時間が多いので、自分で参考書や動画で勉強する時間が取れるのもメリットです。

やはり座学する時間がないと、実践だけを繰り返していても学びは浅くなります。経験したことを座学でも勉強することで医師としての技術は向上していきます。

また、初期研修医に比べると、後期研修先や診療科選びの方が圧倒的に重要です。

ハイポ病院だと、将来について考える時間もたくさんとれます。有給も取りやすいので、病院見学も自由に行くことができます。

後悔のない診療科選びを実現するにはハイポ病院でなくてはなりません。

当直でほとんど寝られず、睡眠不足で翌日の勤務をこなしても、外来ならば、ぼーっと見学しているだけになるでしょう。

よほど体力がある人でないとハイパー病院はおすすめできません。

この言葉をご存知ですか?

”ハイポをハイパーにはできるが、ハイパーをハイポにはできない”

ハイポ病院でも暇な時に救急に行ったりすれば、ハイパーにも働けます。

しかし、ハイパー病院でハイポな働き方はできないのです。

ハイポ病院で、自分のペースでハイポに働いたり、ハイパーに働いたりする。

それが初期研修医におすすめの働き方です。働くうちに、自分がどれくらいの労働強度に耐えられるかもわかってくるでしょう。

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