『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~大相撲観戦に行こう!~
女性向け研修会社(株)シェリロゼ代表で、人材教育家、メンタルトレーナー、マナー講師の井垣利英です。今回は、日本の国技=相撲の「『大相撲のマナー』初心者向けお相撲の楽しみ方 ~大相撲観戦に行こう!~」について書きます。
ここ数年、相撲好きな女子=「スー女」が増えていることもあり、相撲人気が急上昇しています。さらに、令和最初の国賓として来日されるアメリカのトランプ大統領も、令和元年五月場所千秋楽の大相撲観戦を、とても楽しみにされているそうです。
同居していた亡き祖母がお相撲が大好きで、その影響で私もお相撲は幼少期から見ていました。今も本場所の観戦もよく行っているため、書きたいことがたくさんあります。何回かに分けて、お相撲について知らない人、初心者向けにお相撲の魅力&大相撲観戦のマナーをご紹介します。
命を懸けた真剣勝負を生で観るのは、テレビ中継で観るのとは、迫力が違います。会場の声援、力士たちのぶつかる音、一瞬で勝負が決まる厳しい世界。この一瞬のために、毎日毎日、厳しい稽古(けいこ)に耐えている力士たちの努力を考えると、勝った力士にも負けた力士にも、拍手を送りたくなります。
1.大相撲の『本場所(ほんばしょ)』15日間の熱い戦い
大相撲は、1年間で本場所が6回開催されます。現在は、一月場所『初場所(はつばしょ)・東京』、三月場所『春場所・大阪』、五月場所『夏場所・東京』、七月場所『名古屋場所・名古屋』、九月場所『秋場所・東京』、十一月場所『九州場所・福岡』の6回です。
一場所(ひとばしょ)は、15日間の開催で、1日目は「初日(しょにち)」、8日目は「中日(なかび)」、15日目の最終日は「千秋楽(せんしゅうらく)か楽日(らくび)」と呼びます。
2.チケットの取り方。約2か月前から販売開始!
大相撲観戦のチケットは、日本相撲協会公式販売サイト『チケット大相撲』やチケットぴあなどで買うことが出来ます。大相撲のチケットは、開催の約2か月前から販売がスタートします。
最近は、大相撲が大人気のため、チケットはどの会場も抽選です。私も複数の申し込みをしていても、すべて落選することがあります。
会場によって席は異なりますが、東京の両国国技館の場合、土俵から近い順に、大きく分けて「溜席(たまりせき)=砂かぶり席(1階)」「マス席(1階)」「イス席(2階)」の3種類があります。
3.土俵に一番近い溜席(たまりせき)=砂かぶり席
土俵に一番近い席は、溜席(たまりせき)です。砂かぶり席とも言います。最も取るのが難しいのが、この土俵のまわりの四方に囲まれた席、溜席(たまりせき)=砂かぶり席です。その半数以上が維持員席で、残りを一般販売で確保するのです。
溜席の前方の緑色の座布団(維持員席)と赤紫色の座布団(一般席)で区別されています。座布団の前後に、番号が書かれているので、その指定番号の座布団に座ります。ご覧のとおり、座布団だけなので、長時間座っているのは大変です。
溜席は、ほかの席と違って「飲食禁止」です。また、カメラ撮影や携帯電話の使用もNGとされています。そのため飲食をしたい場合は、席を離れてエントランスなどに出るのがマナーです。
つづく・・・ 次回は「マス席」「イス席」についてや、持ち物などについて書きます。お楽しみに!