『スマホ脳』スマホは善か悪か vol.901
かなり遅くはなりましたが、話題になっていた本『スマホ脳』を読みました。
個人的にはそこまでスマホに依存している方でもないですし、依存していると言ってもそんなに大したことないレベルだろうと思っていました。
ただ、この本を読むと以外にもスマホに依存しているのは私たちの意思そのものではなく、脳自体が無意識のうちに依存されているということを実感します。
私たちの生活には欠かせない存在になっているスマホ。
今日はこの本を読んでの感想を書いていきます。
意外にも操作されている私たちの脳みそ
この本を読んで感じたのは、スマホというのは予想以上に考えられて作られている製品なんだなと実感しました。
私たちが生まれながらにして備わっている、古来から生きるために培ってきた脳の機能を強制的に働かせるようにできている。
正直これは驚きでした。
確かにSNSのショート動画や流れていく情報の数々は、自分でどこかで打ち切らない限りは永遠に時間を浪費してしまいます。
しかもそれらの情報を覚えていられるのであれば、まだ有益と感じるのかもしれませんが、少しも覚えられずに終了していく。
これこそが脳がスマホに支配されていると言っても過言ではない現象の一つなのかもしれません。
やめようと思えばやめられる、頭で考えれば不必要な時間であることも分かっている、でもやめるほどではない。
そこには脳が明らかに何かを欲している証拠なのかもしれません。
ストレス処理方法
本書ではスマホ依存による体調不良の解決のために、医者などの受診を進めるのではなく、まず運動や積極的なコミュニケーションをとることを勧めています。
確かに運動というのは一つの策として有益に感じます。
スマホをダラダラといじり続けるのか、それともテニスをするのかと問われれば、私は間違いなくテニスをする方を選択します。
物理的にスマホをいじっている時間をなくすというのはいい方法ではありますが、それは逆に言うと時間の使い方をより上手にしようと言っているようなもので、スマホ依存にまで陥ってしまった人に対してはちょっと厳しい言葉のようにも感じます。
そもそも、そこまで適切な時間管理をしていればスマホにそこまで依存することもないでしょうし。
ネガティブキャンペーンだけでなく
先日EDIXにいってきて、もう科学技術の進歩は止めることはできないんだろうなということを感じました。
どんなに身体に悪い効果をもたらすと分かっていても、教育現場も含めて社会もどんどんと新しい便利なものが生まれ続けています。
それらが生活をそして教育をよくしているという事実もあるはずです。
問題はそういった科学技術の進歩に対してどの程度私たちの脳がやられて行ってしまっているのか。
そしてそれらを自分自身がどれほど欲求に負けずに自制できるのか。
そこに尽きるような気がします。
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