『ラ・ラ・ランド』大切にするものは何か vol.245
今更ではありますが、あの有名映画LALALANDを見ました。
前日が『愛がなんだ』の映画界だっただけに、それとは全く逆の純愛ストーリーで心が踊らされました。
このLALALANDが流行っていた時は、気にはなっていたものの、まだ映画を見ることが億劫に感じていたのとミュージカルと聞いて、こりゃ絶対つまらないなと思っていたので、敬遠していました。
しかし、今日初めてこの映画を見てみて、あれだけ騒がれていたのもわかるなというくらい、楽しく引き込まれながら見ることができました。
感情とマッチした音楽
LALALAMDといえばこの曲じゃないでしょうか?
私もこの曲だけよく聞くこともあったのですが、映画の中に出てくる音楽はどれも聞いたことのあるくらい既に聞き馴染みのある音楽になっていました。
しかも、その曲が全てシーンや感情に最も合うタイミングで流れてくるのです。
例えば、この渋滞の中での音楽は映画の冒頭に出てくるのですが、最初から音楽だけでここまでウキウキとできるのかと思うくらい、ここから始まる映画が楽しみなります。
私も、一度寝る前にみようと思ったのですが、気持ちが昂ってしまい改めて最初から見ることにしました笑。
そんな楽しい曲が随所に流れているこの映画は、音楽というものの力をふんだんに感じることができます。
最近では大会会場や、練習試合などで外へ出向くと練習で音楽を流しながら気持ちを高めて練習していたり、試合前のルーティンとして音楽を聴いていたり、勉強の際に聞いていたりとする姿を見ます。
さまざまなツールが出てきたからこそ、音楽を楽しみながらも自分の感情をうまくコントロールできるようになりました。
この映画はまさにそんな感情の動きをうまく握られているような感じがするものでした。
恋人でもあり仲間でもあり
さて、映画の内容ですが、一言で言えば純愛映画なのでしょうか?
夢追い人の二人は、目指している夢こそ違うものの、自分の信念に従って夢を目指します。
だからこそ、第一印象は最悪だったのにお互いに惹かれ合うのです。
そして二人は結ばれます。
しかし、この二人はただの恋人ではありません。
恋人であると同時に互いの夢を応援する仲間でもあったのです。
恋愛感情以上の強い絆で結ばれているからこそ、そこには馴れ初め合いや惰性はなく、成長が感じられたのです。
しかし、夢を追いかけると同時に愛を求めれば、そこにバランスをどのようにしていくのかという選択肢が迫られてしまいます。
両方追いかければいい。
それもそうでしょうが、中にはコントロール不可能な問題も生じます。
場所の問題、お金の問題、時間の問題。
愛を選ぶか夢を選ぶか
途中、ミアが親と電話しているシーンが出てきます。
この時、二人は同棲をしていますが両者共にうまくはいっていませんでした。
ミアはオーディションに落ち続け、セバスチャンから一人芝居を勧められ一人芝居を始めます。
セバスチャンはなかなかうまくいっていない中で、ミアが親と自分の金銭面の話や仕事の話をしているのを聞いてしまいます。
それがきっかけだったのかはわかりませんが、セバスチャンは一時夢を諦め、自分の好みの音楽とは異なるバンドを組み、定職につきます。
夢は追うことをなかば諦め、逆にどんどんと良くなっていきます。
セバスチャンが夢よりも愛を選んだ瞬間でした。
そんななか、ミアの一人芝居は大失敗をしましたが、翌日に受けたオーディションに受かりパリに行くことが決まりました。
セバスチャンはロスでバーを開くことが夢だったので、ここで二人は別れることとなります。
ミアもセバスチャンも愛ではなく、夢を選択したのでした。
二人は恋人であると同時に仲間でもありました。
この決断は恋人以上にお互いの夢に惹かれあった、仲間としての選択だったのでしょう。
5年後、ミアは大女優になり子供も生まれ幸せな家庭を、セバスチャンは自分のバーを経営し夢を実現しました。
そんな二人は偶然にも、出逢います。
そこから生まれるミアの想像は、もしかしたらこうなってしまっていたかもしれないという、愛と夢の両方が実現したものでした。
それを見ると、どうしても切なさも感じますがその想像の中でセバスチャンは夢を叶えていません。
そう考えると、この映画は二人の夢が叶う最高の未来を描き、少しラブストーリーに寄り道をしたハッピーエンドの映画なのでしょう。
夢と愛、みなさんにとってはどちらが大切ですか??
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