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『シュガーマンのマーケティング30の法則』心理的トリガーから無意識の決断を作りだす(86日目)

読書会の課題本として、『シュガーマンのマーケティング30の法則』を読みました。

ジョセフ・シュガーマンは、マーケティング界において伝説とも呼べる人物で、数々の功績を残した凄腕マーケッターのようです。

正直、マーケティングと聞いても私とは縁もゆかりもない、業界の話と思っていたので、最初この本を手に取った時も、なかなか読み始めるのに時間がかかりました。

内容自体は非常に面白く、論理的なのにどこか感情的で、見事な調和の取れた法則が実例を通して書かれているのが面白かったです。

今日はこの本を読み上げての感想を書き記していきたいと思います。

自分だったら何を売る?

車と電卓

そもそもマーケティングの本なので売ることに主軸を置いた本になっています。

そうなると、悩むところがあります。

私は通信販売屋さんでなければ、サングラスも車も売りません。

ましてや、教員ですので転売といった副業も学校公認では、おそらくできません。

確かに自分が買い手としての立場であれば、共感する部分が多くありましたが、売り手側の情景をイメージしながら本を読むことが非常に難しかったです。

だって、売るものがないのですから。

でも、この本を3分の1ほど読み進めた時に、ふと気づいたことがありました。

この本において、売り込んでいたのはモノだけではなく、誠実さといった人柄や、物語などの想いの部分も同様に相手に伝えるテクニックが記されていたのです。

つまり、この本におけるマーケティングのすごいところは、単にモノを売るための技術を伝えているのではなく、その根底にある人を伝えるための知恵が詰まった本だったのです。

私の周囲にはフリーで働き、セミナーなどで収益を得ている方がたくさんいらっしゃいます。

おそらく、私が今のタイミングでこの本に出会えたのは、自分を売り込むための力をつけるためなのでしょう。

そう考えると、本の内容はスムーズにイメージできるようになりました。

しかし、自分がまだ外へ対して自分を売り込むということをしたことがないこともあり、自分に活用と考えると、悩ましい(悪い意味でなくて、分からない。どうすればいいんだ!というワクワク感)部分がたくさんありました。

小さなことから少しずつ

指差し ステップ

さて、この本には購買意欲を掻き立てる、実に30個の心理的トリガーが載っています。

簡単にすんなりと受け入れられるものから、悩まないと答えが出そうにないものまで。

本書でも書かれている通り、全てを一度にやる必要はありません。

一度に大きなこと、多くの子をやろうとすれば、当然足元が安定せずにふらついてばかりになってしまいます。

なので、この本に言われている通り、私の中で1位〜5位の心理的トリガーを選択して、自分で整理してみたいと思います。

心理的トリガー
1位 理屈による正当化
2位 誠実さ
3位 感覚
4位 物語(ストーリー)
5位 単純明快さ

自分にとってはまずこの5つを選択しました。

理屈による正当化は、私の最も得意としている部分かもしれません。

情報を集めて論理的に物事を説明する。

そして、そこに誠実さ(真心を込めて)を注入し、感覚的に感じる言葉を選び抜く語彙力を意識する。

物語と単純明快は、自分の中で欲しい意識だったのであえて選択してみました。

私の場合、すぐにこれらを実践していくかと言われると、売るという場面ではないかもしれません。

しかし、誰かに物事を伝える時、自分のいいと思っていることを伝達する時には、意識かに置いておくことでこれまでとは違った結果が得られるかもしれません。

まずは、構造化されたものを意識することからです。

31番目の心理的トリガー

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タイトルでは30個と謳っていますが、実はこの本には31個目の日本人特有の心理的トリガーがあります。

それは、相手を思いやる心です。

これは、日本人特有のものなのかもしれません。

「行間を読む」、「空気を読む」、「世間の目」などと言った言葉が日本ではありますが、それらの趣を大事にした1つの考え方です。

コンビニでトイレを借りるだけでは申し訳ないから、ついでに何かを買ってしまうような、自分の意思とは控えめな行動をしてしまう日本人に対しては、必要な措置なのかもしれません。

そして、実はこれこそが最も大切なことなのかもしれません。

そして、そのお節介にも似た真心を伝えられた時に、真のマーケティングは始まるのかもしれません。



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