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運営コメント【グループU・V】

「短歌?」樋口めぐむ いや、短歌?って訊かれましても(笑) ビジュアルを意識した作品もイグの楽しみのひとつなのだが、画像一枚にまとめてくるセンスは見事としか言いようがない。上下の黒も効いている。アクリルスタンドか掛軸にでもして飾りたい趣である。アクリルスタンドと掛軸を並列で語るのは私くらいのものであろう。真面目な話、いえ自分としてはずっと真面目に言っているつもりなんですが、必ずひとつ引っかかるワードが入ってるのが強いなと思いました。で、その引っかかり具合が半端じゃないんだ。

    • 運営コメント【グループS・T】

      「ライルの旅・アンダンテ号との出会い」山崎朝日 句読点を使わずに一気に駆け抜けるやり方は、読みの速度に干渉するために私もよく使う方法だ。しかしこれだけの分量でそれをやるとなるともはや一気に読み抜けるのはほぼ不可能で、次第に文章から「読めやオラ!」と尻を蹴飛ばされ続けているような気さえしてきて、そのうちに何を読んで、いや読まされているのかわからなくなってくる。その時、イグなのは作者でも作品でもなく、他ならぬ読者なのである。 「磨きたてティンバーランド」ニイボユウスケ いや

      • 運営コメント【グループQ・R】

        「ドリル」枚方天 いやこう言っちゃなんだけど、どうっでもいい話じゃないですか。まあ本人にしてみたら大問題なのかもしれないけど、そもそも何故黒崎なのかもわからないし、でもたいていの読者は何故かを知りたいとも思わないんじゃないか。だってどうっでもいいから。そのどうっでもいいはずの話がなんで唐突に神話になってしまうのか。すごい。なんだこの展開。ひょっとして世界そのものがどうっでもいいのだ、重要なことなど何一つないのだという究極的ニヒリズムなのかもしれない。絶対違う。 「ブンゲイ

        • 運営コメント【グループO・P】

          「五十億年の嘘」中根ロケット 負けた、と思った。めちゃくちゃの中にさりげなく新しさを紛れ込ませている。意外さに意外さを強引に積み重ねた挙句、ラストで台無しにしてしまう潔さ。あっぱれだ。なぜこの作品が勝てなかったのだ。個人的には決勝に名を連ねてもいい快作だと思う。マジで。 「検索」目黒乱 作者を本気で心配してしまった作品のひとつである。ホント、大丈夫ですか。普通の人は階段から落ちて頭を打ってもこんなことは考えませんよ。ていうか、途中で自分は何を書いているのかと疑問に思わな

        運営コメント【グループU・V】

          運営コメント【グループM・N】

          「おれの事情がおれの知らないところでなにかしている」フラワーしげる 前回に続いて本家BFC運営颯爽登場である。投稿前から気合を露わにしていたのも頷ける作品である。不勉強なもので私は短歌に明るくない。美味しいと言ったら勝手に記念日にされちゃうやつくらいの認識と言ってもいい。そんな私でも意表をつく言葉の妙、その驚きの後から立ち上がる救いや共感や達観にため息をつくことができる。自分でも作ってみよう!とまではまだ思わないにせよ、ちょっと首を突っ込んでみようかと考えるには余りある魅力

          運営コメント【グループM・N】

          運営コメント【グループK・L】

          「おちん◯ん裁判」乙野二郎 本職(たぶん)は弁護士である作者渾身の法廷イグ。いやいやそんなと笑いながら読んでしまうのだが、阿曽山大噴火師匠の漫談なんかを聞く限り、ひょっとしたらこういう変なやり取りって実際にもあるんじゃないかと思ってしまう。リアリティのギリギリを狙って、なおかつイグに一歩踏み込んでいる感じが見事である。落選展・幻の2回戦作お疲れ様です。 「走りながら村上春樹が僕に語ったこと」大江信 六枚道場で掲載を見送られた経緯を持つ問題作。なにしろ村上春樹本人が登場す

          運営コメント【グループK・L】

          運営コメント【グループI・J】

          「鯨の唄」赤木青緑 面白えなあおい、というのが偽らざる感想で、もうそれに尽きると言ってもいい。とにもかくにも最初から最後までなんかズレている。一行ごとにツッコミを入れたい。絶対ボタン掛け違ってるよなあと思いながらもどんどん嵌めていった結果、いやこれはこれで着こなしとしてアリじゃね?みたいな感じなのだ。心置きなく他人に読ませたくなるイグだ。いやあ面白いわこれ。 「献呈(星野源に捧ぐ)」長尾しだれ 星野源の曲のタイトルをテーマとした小説とも詩ともエッセイともつかない不思議な

          運営コメント【グループI・J】

          運営コメント【グループG・H】

          「飯塚」吉田棒一 今回最も話題を呼び、のみならずイベントの射程距離を超える波及効果を及ぼした問題作である。そのインパクトはみんながハンマーで黙々と石を割っている現場に油圧ブレーカーを取り付けた重機で現れ、作業現場もろとも破壊してしまったバーサーカーの如きである。だいたいが何について何を言っているのかさっぱりわからないにもかかわらず、ほぼ勢いのみで押し切っているのだから、いったい何をどうコメントしろというのよ。イグだよ。あたりまえじゃないか。 「わたしを嫌いなひとなんている

          運営コメント【グループG・H】

          運営コメント【グループE・F】

          「冬栗」児島成 素通りしようと思った作者が、立ち止まってまでもなぜこれを書いたのかがまったくわからない。おそらく作者は自分でも気付いていないイグ魂の持ち主なのであろう。こだわりのためのこだわりとしか思えない、時には「いやそれさすがに無理筋!」と叫びたくなってしまうほどの無意味な執着が醸し出す狂気、前半と後半での何かの間違いかのような脈絡のなさ、どこを取ってもイグに溢れている傑作。 「脅威!小説変態化光線」阿蒙瞭 駄洒落じゃねえか!いや、いい。それでいいのだが、読者はそう

          運営コメント【グループE・F】

          運営コメント【グループC・D】

          「速習西洋論破哲学 ひろゆきからマルクスまで」幸村燕 そもそも哲学はイグである。なんかその概念的なものをなんかこうこねくり回してなんかそれっぽい結論をなんか真理っぽく見せちゃうところなんぞは「え?哲学だったのですか?私はまたずっとイグかと思っていました」と言いたいほどだ。本作は明らかに思想に詳しい作者が、概念の粘土細工で作られた「どうだ美しいだろう」と言わんばかりのオブジェを踏んで潰してもう一度こねてウルトラ怪獣に作り直したような趣である。見事だ。 「小指の指輪」龍一クラ

          運営コメント【グループC・D】

          運営コメント【グループA・B】

          「さじたいじ」和泉眞弓 動物を擬人化してみせてもホフマンやら漱石やらを引き合いに出されて一般化されてしまうのがオチだろうが、無機物の擬人化となるとやにわに受け入れ難い世界が創出されずにはいない。そういう意味において本作はこのイベントのトップバッターを飾るに相応しい作品であったと言える。普通ならリアリティの欠如に侵食されて失笑を呼びそうなところだが、オーソドックスにして強固な物語としての基本構造がそれを救う。良質な絵本か何かを読んだような気分になった。 「プロピオニバクテリ

          運営コメント【グループA・B】

          イグBFC2閉会の辞、にかこつけた運営引退のお知らせ

          イグBFC2、なんとか終了いたしました。こんばんは、運営です。 既にご存知の通り、イグBFC2の優勝は吉田棒一さんの『飯塚』と決定いたしました。誠におめ… でたいわけねーだろうが!わはははは、優勝してやんの!サイテー!(これがイグだ)飯塚さん…じゃない、吉田さんには今後一年間、最狂最低の作家として後ろ指を指され続ける生活を送っていただきます。誠にお気の毒様です。 それにしましても今回のイグBFC、前回の参加者の二倍を上回る88名もの方からご参加をいただきました。いまだに

          イグBFC2閉会の辞、にかこつけた運営引退のお知らせ

          決勝

          【決勝戦投票ツイートリンク】 「小林猫太原作『ダンウィッチの回』二次創作動画(朗読・作曲・動画)」deus ex machina 「飯塚」吉田棒一 「速習西洋論破哲学 ひろゆきからマルクスまで」幸村燕

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          デュエルα デュエルβ デュエルγ

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          準決勝デュエルズ

          【デュエルα】 「小林猫太原作『ダンウィッチの回』二次創作動画(朗読・作曲・動画)」deus ex machina 「怪奇都々逸」倉阪鬼一郎 【デュエルβ】 「海老、殻剥いて食べて」舟岸南 「飯塚」吉田棒一 【デュエルγ】 「オペレッタ寂寥軒」苦草堅一 「速習西洋論破哲学 ひろゆきからマルクスまで」幸村燕

          準決勝デュエルズ

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