見出し画像

レッサーパンダのヒゲ(洞毛)

レッサーパンダを観察していると、口吻の横(頬部)にもヒゲが生えていることに気づきました。
レッサーパンダには、目の上、口吻の上部と下部、そして、添付の写真をよく見ると、おとがいにも髭があることがわかります。

レッサーパンダのヒゲ(洞毛)

私のnoteでお馴染みの「Red Panda: Biology and Conservation of the First Panda」のヒゲに関して以下のように記されています。

The facial vibrissae of the red panda, located in the buccal, mandibular, and submental regions, are moderate in length. (要約:レッサーパンダの洞毛(ヒゲ)は、頬、頬下、おとがいに生え、長さは中程度です)

https://amzn.asia/d/dPsTbBd

目の上のヒゲが記されていません。もしかすると、目の上に生えているヒゲ状の毛は、ヒゲ(洞毛)ではないのかもしれません。

ところで、ヒゲと体毛の違いはどこにあるのでしょうか?

Wikipediaで調べると、以下の記述がありました。(2023-4-20)

基本的な構造は体毛と同じである。ただし、毛包に海綿体様組織があり、そこに血液が流入し、静脈洞を形成している。これが洞毛の名の由来である。洞毛の感覚は三叉神経によって伝達され、洞毛の運動は顔面神経が司っている。神経の数は体毛の数十倍で、接触を鋭敏に感じることができる。

ヒゲと体毛の違いは、触覚の敏感さだと読めます。ネコはヒゲで通り抜けられる幅を判断できると聞いたことがあります。この触覚の敏感さを用いているのでしょう。

上記で参照したWikipediaには、ネコには前脚の関節付近の裏側にもヒゲが生えていると記載がありました。また、ジャコウネズミやキツネザルは、手根部(手のひらの付け根部分)にも生えていると記載されていました。ネコ科動物やキツネザルは、動物園でもよく観ていますが、前脚や手根部のヒゲは気付けていませんでした。わたしはまだ観察力が足りないようです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?