事実は小説より(天)気なり

数少ないこのnoteの読者様、お久しぶりです。そして、初めての方ははじめまして。2ヶ月以上も新しい記事をアップしてなかったようで、情けないやらお恥ずかしいやら。今回の記事では新海誠監督の『天気の子』のネタバレを平気でします。エンターテインメントにおいてネタバレの是非は議論になりますが、私は封切りや発表から半年が経った作品はネタバレしてもいいと考えています。ただ、ネタバレが嫌な方はこれから先は読まないでください。あと、不時着した惑星は実は地球だったし、エアリスは死ぬし、湘北高校は山王工業に勝った次の試合でぼろ負けします。

私は『君の名は』も『天気の子』も封切り初日に観に行っています。熱心な新海誠ファンと言うわけではなく、『君の名は』は訳あってその日、1日中暇だったのでただ興味本位で観に行きました。ちなみに、その時期は2,3週間ほどお金を稼ぐという行為を放棄していました。『天気の子』の時は、7月下旬の金曜の夜に予定が一切ないという寂しさや数日前に起こった京都アニメーション放火殺人事件に対する辛さを少しでも紛らわせる為にだったと思います。その時はちゃんと昼にお金を稼ぐ行為をした後に観に行きました。

『天気の子』は2019年7月19日金曜日に封切られたのでちょうど1年前ですね。あらすじはネットなんかで見てもらうとして、中盤に天気を操れるヒロインが日本での異常気象を収める為に人柱として犠牲になるのですが、最終的に主人公はヒロインを救う為に日本が異常気象で水没するという選択をします。よくある結末だとヒロインを救い世界も救うTHEハッピーエンドか、世界を救うためにヒロインが消滅するエンドだと思うのですが、大衆向けアニメでヒロインを救うために世界が滅びるというエンドを描いたことに偉く感心した記憶があります。

劇中ではリアルではあるもののあくまでもファンタジーとして描いていましたが、ここ数年毎年のように日本各地で災害が起こり、今年に至ってはコロナで未曽有の事態になっています。もう現実がファンタジーを追い越した感がありますが、『天気の子』と違いヒロインを救っていないのにこの状況になっているので、現実は本当に非情です。

もしかしたら、主人公属性持ったどこかの誰かが世界を捨てて1人の女性を選んでこのような状況になっているのかもしれませんね。少なくとも私ではないですが。選ばれないと言えば、無事に28歳を迎えて「27クラブ※」に入れず自分に音楽的才能がないんだと改めて痛感した時を思い出します。

そんなこんなで、次回の更新まで何卒。


※27クラブ - 海外の著名なミュージシャンにはアルコールや薬物で27歳で亡くなった人が多いことから、彼らのことをそう呼ぶ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?