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サーモグラフィーで熱のある人を発見

ifLink「新型コロナについて考える」の第2弾は、発熱者検知です。
店舗や学校や会社では、熱のある人を発見して入場チェックを行うことで、感染リスクを抑えることができます。空港や大企業の受付などではサーモグラフィーを使って発熱者を検知している例をご覧になった方もいるのではないでしょうか。しかし、そういった機材は高価なので、ふつうの飲食店や学校などでは導入が難しいですよね。

スマホに付ける赤外線カメラ

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スマホに付けられる赤外線カメラというのがあります。これを付けると、普通のスマホでサーモグラフィー表示ができるようになります。上の写真はFLIRというメーカーの製品です。
これを使うと、人の体温をサーモグラフィーで表示して確認することができます。店舗や施設の入場者全員に体温測定をするのは難しいですが、サーモグラフィーなら非接触で測れるので実用性があります。

ifLinkで自動検知!

とは言っても、サーモグラフィーの画像を入場チェック係の人がずっと見続けているのも大変ですよね。ifLinkを使うと、人間の代わりにサーモグラフィー画像をチェックして、自動で体温の高い人を見つけ出してくれます。
見つけたら何をするかはユーザーが自由に選べます。警報音を出したり、入場制限の音声メッセージを出したり、Lineやメールで通知したり、GPS情報を付けて本部に通知する、なんてこともできます。これならチェック係がいなくても入口に置いておくだけで体温チェックができるので便利ですよね。

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顔認識と組み合わせて人物の体温のみを計測

自動チェックには問題もあります。
例えばコーヒーカップを持った人など、体温よりも高いモノも高温と判定されてしまうという問題です。このために顔認識の技術と組み合わせて、人の顔の部分だけを抜き出して計測するという工夫をしています。

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この写真では、高温のコーヒーの温度は無視して、人の頭部の温度を計測していることがわかります。

学校や保育園での利用も

複数の人をまとめて計測できるので、学校の教室や保育園の遊び場で急な発熱の子どもを見つける使い方も可能と思われます。現在は学校も保育園もお休みですが、状況が長期化した場合には、なるべくリスクを減らしながら再開を検討する動きも出てくるかと思います。そういった際には活用できるのではないでしょうか。

※このアプリは東芝デジタルソリューションズの有志が作成した試作品です。まだ測定精度などに課題もあります。このアプリの改善に協力いただける方のためにオープンな公開の方法を検討しています。

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