厚労省から接触確認アプリ「COCOA」リリース!
厚生労働省から新型コロナ接触確認アプリ「COCOA」がリリースされました!
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/cocoa_00138.html
これはどんなアプリなのでしょうか?
※私はCOCOA開発関係者ではありません。正確な仕様情報は上記のリンクから閲覧できるようなっています。
COCOAという名称は、Contact(接触) Confirming(確認) Application(アプリ)の頭文字を取って付けられたものです。
COCOAは自分が過去14日間に「接触」した人の中に陽性者がいたことがわかったときに、その情報を通知してもらえるアプリです。
コロナの感染拡大で怖いのは、無症状感染者との接触をどこでしているかわからないということです。このアプリを入れると、接触履歴がスマートフォンに保存され、過去に接触した人が陽性だったことが分かった時、通知が届きます。通知が来たらすぐに自分も検査を受けることで感染拡大を防げますし、通知がなければ、一定の安心感を得られます。
メイン画面
COCOAのインストールは、AppStoreかGoogle Playから行えます。
COCOAをインストールすると、メイン画面には3つのメニューがあります。
①陽性者との接触を確認する
自分が過去14日間に陽性者と接触したかどうかを確認する機能です。
このメニューを選ぶと、接触確認の結果が表示されます。
陽性者と接触があった場合には、ここにその事実が表示されるんでしょうか。そう思うとこのメニューを押すのはちょっとドキドキしますね。
その場合どんな情報が表示されるのか画面例はありませんが、「あの時のあの人かも!」みたいに個人が特定されないような配慮がされているようです。
②陽性情報の登録
このメニューは、PCR検査などを受けて、検査機関から自分が陽性であると判定されたときに、その情報を登録するものです。このメニューを選ぶと、同意確認画面の後に登録画面が出ます。
処理番号は陽性が判明した時に保健所などの機関から発行されるもののようです。それを登録すると、自分が過去14日間に「接触」した人に通知が届くようになります。
③アプリを周りの人に知らせる
これはスマホアプリに一般的な「共有」機能です。TwitterやLineやメールなどにアプリを紹介します。
※接触データを送信するわけではありません。
「接触」とは?
COCOAでの「接触」は次のように定義されています。
1メートル以内、15分以上の他のアプリユーザーとの接触は「接触」として記録されます。
至近距離で長時間いっしょにいた場合が「接触」として記録されます。
握手やハグや、同じ皿の共有などの接触は記録されません。あくまで距離と時間での判定ということになります。
近接者カウント機能は無し
前情報では接触確認アプリに近接者カウント機能も搭載されると聞いていたのですが、今回のリリース版には盛り込まれなかったようです。
「陽性者との接触確認」という目的に絞ったリリースになっています。
大多数への普及が重要
このアプリは、アプリ同士が通信する仕組みなので、大多数の人がインストールしてくれないと機能しません。人口の6割以上をカバーしないといけない、という説もあります。少なくとも、外出が多く、たくさんの人と接触する可能性のある人はインストールしてもらいたいです。
普及のためには、大々的な促進活動も必要かと思います。
たとえば、
●「COCOA入れてます」バッジを配る
みんなが「COCOA入れてます」バッジを付けていれば、入れてない人も入れるようになる
●「COCOA入れてないと入れません」条件を付ける
15分以上の密接が発生しやすい施設やサービス(電車、バス、学校、居酒屋、ホール、映画館、スタジアム等)ではCOCOAインストールを促したり入場の条件にする。(スマホ持ってない人はどうするんだ、などの問題もあるでしょうが)
などなど…
COCOAとifLink AntiClusterとの違いは?
私たちがifLinkオープンコミュニティで試作しているAntiClusterとの違いについて、今回のCOCOAのリリースを踏まえて、下記のようにまとめてみました。
COCOAは陽性者との接触の履歴を知ることで、感染拡大を防止することが目的のアプリです。AntiClusterは、自分が近接した人の数をカウントしてグラフで見えるようにすることで、個人の3密回避の意識を高めるのが目的のアプリです。
COCOA機能を補完しながら、さまざまな個人や産業の現場で使ってもらえるアプリになればと考えています。
ifLink AntiClusterはifLinkオープンコミュニティで試作しているアプリです。ご試用をされたい方は、こちらからダウンロード可能です。下記のQRコードからもリンクできます。オープンソース化していますので、機能拡張、改善にご協力いただける開発者の方大募集中です。
ifLinkオープンコミュニティでは、新型コロナ対策部会で、新型コロナに関わるさまざまな社会課題に対して、企業、学生、団体が集まって解決策を発案、試作、実証する活動を行っています。
記事を読んで下さったみなさんも、ifLinkオープンコミュニティへの参加をぜひご検討ください!
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