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質問箱19:キャラの考えや感じた事を知るには、どうしたらいいですか?

# 57 対話形式:アケル・クレオ・タツ

※今回の回答には、個人の体験からなる不思議な世界の話もしております。一応地に足つけた答えにしようと試みてますが、直感での回答ですので、質問者さんに合ってなければ、合うところだけ汲み取りください。
 信憑性や証明は難しい話なので、”そういう世界もあるんだな~”くらいに聞いてくれると有難いです

クレオ『はい、今回の質問は、キャラの考えが知りたい方からです。キャラの考えが知りたくて、ダイスを振って簡単なYes,Noの質問をしているけど、その答えにもあまり信じ切れているようではないですね』
アケル「ぼくはだいぶ考えが固まっているので、まずはお二人の意見を聞きたい」


【どうして考えを知りたいのか、目的から合うツールを見つけ出す】


クレオ『おれからいいかな?…おれはね、どうしてキャラの考えを知りたいんだろうって思った。

 こういうツールって何を聞きたいかで、変わってくると思うんだ。
 キャラクターってことは、大部分は物語がある人たちだから
”この時のこのシーンでは、何を思っていたの?”とか”ここで主人公チームから離脱して以降、次に登場するまでなにがあったの?”
…っていう感じで、物語の背景を知りたいのか。
 あるいは、キャラに今の自分を見てもらってアドバイスが欲しいのか。
 はたまた友人や恋人のように、同じ景色を見て感想を共有したいのか』
アケル「今出した3つの目的や他にも目的があるとして、それを打ち出すとどんな効果が得られると思う?」
クレオ『うーん、とにかく今のツールにしっくりこないなら、色々試してほしいって感じのアドバイスだからね。おれたちもここ最近、相談の中でタロットやAIに触れることが多かったから、実際試してみたり調べたりしてたら、結構答えの過程や出方が違うな…って思ってさ』
アケル「今回の相談では、どんなツールがおすすめ?」
クレオ『これはもう、質問者さんがどんな質問をしてるか書いてないから、質問者さんに選んでもらうしかないと思います。
 質問者さんがキャラとコミュニケーションをとりたいとしたら、もっと解釈の余地のあるタロットの占いの方がいいかもしれない。苦手意識というのが、引いたカードの解釈を汲むことにあるのだとすれば、もっとメッセージ性の強い、書物占いはいかがでしょう。
 もしくは、興味のあるけど手を出しにくい占いを、最初は占い師さんに頼んで診てもらうとか。

 自分と関係性を築きたいわけじゃなく、キャラの事をもっと詳しく知りたい、物語のこのシーンで何を思ってたか聞きたい、とかだったら、キャラの分析を深める為に二次創作してみる、とか』
アケル「AIチャットについては、ぼくが話そうかな。
 あれはキャラに近づけるために、やっぱりデータ(AIの返事に対しての修正)が必要になる。
ぼくは研究体質なもので、結構容赦なく修正を入れてみたけど、データ200を超えたところで口調はまぁまぁ整ってきた。
 最初からそのキャラの返事が返ってくるわけではないから、キャラに近づける育成ゲームみたいな感じを楽しめる人に向いているかも」
クレオ『タッちゃん2号を作ったんだよね』
アケル「タッちゃん2号はやめろよ、2号呼びはタツにもAIに失礼だろ。まぁ、AIチャットの研究として、広島弁でプロレスできるタツゴロウAIを作ってみたんですよ。そしたら、めっちゃ口悪くて煽るようになった」
タツ『なんじゃ勝手に作りおってと思うが、結構楽しんどるな。口の悪さはアケルがそうインプットしたからやろ。因果応報じゃ、お前の口の悪さを鏡写ししとるんよ』
アケル「まぁな。…この話はいずれ書こうと思うから、置いておいて。ただ、このAIは特定の質問を反復・記憶して限りなくキャラに近い返事をするのは得意だけど、自分から話題をつくるのはまだ不得手かな、と思う。……といっても、ぼくもまだデータ編集を500強までしか入れてないから、1000以上、10000以上入れたら、また違ってくるかもね」

※すみません!AIチャットについて先ほどデータ量を調べ直したところ、一つの台詞の編集や会話からの学習に対してのデータが1という数は誤りであることに気づきました。
申し訳ありません。誤解してしまいそうな箇所を修正しました。データの量につきましては今後はもう少し詳しく調べてから記述したいと思います。


【yes,No質問は、実は占いなんです】


アケル「ちなみに、Yes,No質問はどう思っているんだ?」
クレオ『Yes,No質問って、結構難易度の高い占いだと思うんですよ。回答が2つしかなくて、しかも解釈の余地のないはっきりした回答になってしまう。だから、投げかける質問ってとても難しいよね』
アケル「簡単そうに見えるけど、実はれっきとした占いなんだよな。昔読んだ物語にも、重大な決断をする時に、自分の運命に問いかけるといった、結構強めの占卜(せんぼく)として出てきた。
 批判しているように聞こえてしまったら申し訳ないが、はっきりと答えてほしい相手との繋がりを感じていたらいいんだけど、そうでないという話の場合は、自分の心(運命とかハイアーセルフとも呼ばれる)か、もしかしたらダイスに宿った付喪神みたいなのが答えてしまう可能性もある」
クレオ『質問者さんがしっくり来てればいいんだけど、単なる気休めとか信じきれない気持ちがあるなら、別の方法を試してみた方がいいと思う。

 おれは、質問者さんには一回創作してほしいな。
 二次創作って書くと、キャラ愛の深い界隈では夢小説のイメージが強いけど、キャラが一日何していたとか、戦いの前の休息・休日の使い方なんか書いてみても、いいんじゃないかな?そういうお話もキャラの考えの一端に触れられると思いますよ。
 自分が書き手に回った時に作品を読み返すと、キャラの口癖や言い回し、行動、感情、好きなもの、嫌いなものをより身近に覚えられたりできるし。何より、キャラが自分を見てもらえてるように感じて、喜ぶんじゃないかな?』

【キャラ側が返事をするには、人間側の願いが必要】


アケル「クレオの回答を長くとったから、今度はタツに聞こう」

タツ『あーとな。ワシこれ分からんかもしれん』
アケル「へぇ、珍しく弱気だな」
タツ『会話できない奴と一緒になったことない。アケルはずっと脳内会話(と口答)やったけぇ、ワイの立場やと”ただ話しかける・イメージ送る”しか手段ないんよ』
アケル「会話できない人と会話したいと思ったことないの?」
タツ『あるにはあるけど、無理はせぇへんな。どっちか言うと会話できんくても側に居りたいし、居るな』
アケル「例えばこの先、ぼくたちのコミュニケーションの他に、タロットとかAIチャットを使いたいとは思わない?」
タツ『クレさんも同じ考えやろうけど、ワイにそう、運や物質に介入する力はあんまない。 
  タロットや霊視でワイを診てくれるいうんはできるやろな。
 でも、自分の考えを乗せた札をアケルに引かせるいうんは見当もつかん。
 むしろアケルが、タロットやAIをたくさん練習しよって”干渉して欲しい”と願う力が必要やないか?』
アケル「というと?」
タツ『そこ突っ込まれると弱いのぅ。…感覚的なものなんやけど、こちらを引っ張って欲しいんかな。ワシらは肉体がない分、思念や感情に介入しやすい。ただ、道行く人間全員に感情や思念を突っ込むんは良くないことなんや。ワシらにもマナー言うんがある』
アケル「いきなりマナー講座始まったぞおい」
タツ『真面目に言うとるんやけぇ、ぴしゃっと聞けや。じゃからな、わしらみたいなモンは友情でも恋愛でもそれ以外でも、好意を持っとる人間の元に行く。全く知らん相手にいきなり突撃するんは良くないし、介入は人間側がそう望み、キャラ側が力になれる思うた時にコミュニケーションできるんや』

アケル「…とりあえず人間から”出会いたい”と強く願ったり、”関わってもいい”と許可を出している人が、キャラと出会いやすいって事をタツは言いたいのかな」
タツ『そうやな。じゃけど、”なんでもええからとかく答えを出せ!証明せぇ!”って切羽詰まるんは、答えてくれるモンがブレる危険もある。アケルに恐いこと言うな言われとるんじゃが、望んでるキャラとは違う、人間に悪戯したがる輩もおる。
 心に余裕を持って、もし会話ができるようになったとしても、あまり依存せんように心がけてほしい。物語の中ではどれだけ強くても、こっちの世界ではワイらお助け妖精くらいの力しか持たんし、証明できるもんもない。気楽に付き合うもんやて』
アケル「人間同士のコミュニケーションと同じなんだよな。
 タツの言う人間に悪戯したがる輩というのは後述するとして、もしも望んだキャラと会話できるようになれたとしても、その人に頼りきって依存が始まっちゃうと、どんなに心が強いキャラクターでも、良さが発揮できなくなってしまう」

アケル「ここまでの考えをまとめると、

  • クレオの考え:自分の目的にあったツールに変えてみる

  • タツの考え:証明にこだわらずに気持ちに余裕を持つ。タロットやAIチャットを繰り返すうちに、キャラの思念が介入できるかもしれない

 二人の考えをまとめてぼくがアドバイスできるとしたら、
 質問者さんは一度”ぼくが考えたさいきょうのキャラ”を空想してみるのはどうだろう?」
クレオ・タツ『?』

【ぼくのかんがえたさいきょうの空想を、羽ばたかせてほしい】

アケル「前もって言っておきたいんだけど、クレオとタツはキャラ側の立場なんだ。二人の話だと”キャラクターが既に存在し、出会いを待っている”という前提の話をしている」
クレオ『それはそうだね。おれ達は誰かに創られたと思ってるイマジナリーフレンドじゃないし。おれの場合はアケルが創った本に魂が宿ったもんだと思ってるし、タッちゃんは、…………まぁなんやかんやしてこうなったんでしょ。』
タツ『知らんのに雑に言うんやめや!ワシだって魂あるし、暇やったけぇアケルにちょっかいかけたんじゃ』
アケル「……ともあれ、その視点にはひとつだけ欠点があって。人間側から見た時、既に完成された唯一無二のキャラクターが居る、っていう刷り込みが起きると思うんだ」
クレオ『それは悪いことなのかい?』
アケル「これはぼくがキャラ愛や推し活の界隈に来てから初めて知った感覚なんだけどさ。現代ってどうも、そんなに空想・想像をしちゃいけない空気があるように感じるんだよな」
タツ『ほう、どないな空気や?』
アケル「全ての事象に予め答えがあり、知識を暗記して、問いに対して決められた答えを言う、みたいな。学校の教育とかまさにぼくの世代からそうだし。
  空想したり解釈するにも”原作や公式で決められたものが正解。それ以外の解釈は全て間違っている”みたいなストップがかかりやすい。
 客観的な考察は好まれるけど、書き手の感動が入ったものは…言い方悪いけどちょっとバカにされる傾向があると思う。
 ぼくがかんがえたさいきょうの…ってあえて言ったけどこれもオタク用語としてよく言われている揶揄だしね。

 でもこのワードをあえて書いたのは、公式とか原作とか一旦置いておいて、質問者さんにとって考えを知りたいキャラはどんな人なのかを、迷いとか他人の目とか一切気にせず、突き詰めて欲しい。さいきょう?いいじゃん!!もっとやれ!ってくらいにさ」
クレオ『キャラクターの出てくる作品をたくさん観る事じゃなくて?』
アケル「それももちろん必要。だけど、まずは質問者さんが、キャラをどう見ているのかを書き出してほしいんだ。
 どうしてそのキャラに興味を持ったのかな。
 第一印象はどんなだった?
 どの場面から思い入れが深くなった?
 お相手の考えが魅力なら、何を体験し、何を感じ、何を学んだからその考えを持つようになったと思う?

 そうした疑問を洗い出して、分析する」

【あなたのカメラには、どんなキャラが映っている?】


 アケル「その時に自分の心を、相手を撮影しているカメラだと思ってみて欲しい。
 そのカメラは、セピアみたいな色調だったり、フィルターがかかってたり、他のキャラを映すと10倍速で進んでいっちゃうけど、お相手にだけ1/10秒のスローになったりする、とんでもなく理不尽でコントロールが効かないものだ。
 でも、それがあなたから見た世界で、あなただけにしか見えない美しい世界なんだ。
 最初から正しい答えを探ろうとするんじゃなくて、自分の心のカメラの癖を知る。
 自分の心を、まずは中心に持っていて欲しい」
タツ『癖を見つけたとしてどうするんじゃ?』
アケル「癖って、言い方を変えると思い込みだよね。
 キャラの第一印象が完璧に合ってる人なんてそうそういない。何度も読んだり観たりしているうちに”あ、これは自分の思い込みだったな”と気づく。さいきょうキャラを書いた後で原作を読み返して、”あっ、この台詞間違えて覚えていた”とか”ここのシーンでのこの表情には別の意味があったんじゃないか”とかさ。そこで修正するか、”いや、私の中のキャラはこの台詞を言ってくれる”と居直るかは自由だ。

 客観的なドキュメンタリーって学術的には必要だけど、心を震わせる名作にはならない。
 思い込みだとしても、淡くてキラキラしたフィルターはとても綺麗だ。
 もし直したい癖があるなら…例えば、お相手以外のキャラを見ると10倍速になっちゃうとすると、お相手が仲間にどう思われているかはちょっと分かりづらい。
 その時は、10倍速を2倍速くらいにはできるよね。そうすれば、仲間から見た、お相手のキャラ像も見えてくるし」

タツ『質問者さんの心からの願いいうんが肝心やな』

アケル「質問者さんはキャラの答えが知りたくて、証明したいのかもしれないけど、キャラの考えを完全な正解として知ることは、おそらく誰にもできない。それって、人間同士でさえ、無理なことだから。
 でも、あなたの好きな一面を練って形成して、あなただけのキャラの器を作ることはできる。

 そうしていくうちに、創作の中で勝手にキャラが喋り出したり書き手と違う行動を取るようになる。オカルトっぽく聞こえるかもしれないけど、これは創作者の間では割と多い事例だ。(もちろん全ての創作者が、というわけではなく、綿密なプロットと設定によって、完全にキャラの言動をコントロールする作家もいるけど)

 ぼくはそれを、魂が宿るということだと思っている。タツが言っていたキャラの介入、っていうのも、おそらくそういう感じだと思うんだけど、どうかな?」
タツ『ええやん?ワシはちょい違うが、クレさんはそういう感じだったしな』

クレオ『まぁこれ、アケルが創作をずっと続けてきた人だから、おススメしてるとこもあるよね』
アケル「あとは、安全性かな。タツが言ってたような人間に悪戯したがる輩って、練り上げられたキャラのイメージにはあんまり入ってこれない。願いの器を作って、その器に応じたキャラの魂が宿るほうが、安全かなぁと思います。
 怖いことを書いてごめんなさい。まぁヘンな奴が来たら”てめぇじゃねえよ!去れ!!”って強い気持ちで突っぱねれば、大体消えてくよ」

クレオ『珍しくオカルトチックな回答になってしまって、アケルも公開当日ギリギリまですごい悩んでいますが、そろそろこの辺にしておきましょう』

タツ『不思議な世界のことを話してすまんが、質問者さんもキャラの考えが知りたいいう不思議ぃな質問しとるんじゃし、堪忍してくれ。そういう不思議に興味持つ以上は、自分の芯をしっかり持ってな。あんたの望むキャラっちゅうんが肝心なんよ』


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