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理学療法士・作業療法士が活用できる,家屋状況評価シートを添付しました 〜無料ダウンロード可〜

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おはようございます.いえやすです🤗

初回の疑問は,回復期リハ病棟によくにある「家屋状況評価は直接家にいかないとできないの?」の疑問から回答します.

私の意見は,行かなくても評価できます.

今まで複数の回復期リハ病院を経験,または話をよく聞いてきましたが,
「必ず家屋訪問を行う病院」と「ほぼ家屋訪問を行わない病院」に分かれます.

「深い理由までは考えたことないけど,皆がやってるからやるのが当たり前」と思うあの文化,なくしたいものです.

費用対効果についても少し考えてみます.

家屋訪問は,対象者の住所にもよりますが,必要な時間(病棟へ書類提出・報告,車の準備・乗車,移動,家屋評価等の全て)を合計3時間としましょう.
よくあるのは,療法士が2人,患者さん,家族,業者で実施.

この時間の診療報酬は,44100円/患者さん1人です.
※1単位2450円(脳卒中)×9単位(3時間)×2(療法士2人).単位が異なっていたら教えてください.

ここでお伝えしたいのは,
病院の得られる点数が下がるということよりも,

1日分(半日×療法士2人)のリハビリを患者さんが受けられる機会がなくなる

ということです.

で,私の経験的にいえるのは,家屋訪問を必ず行う病院は,全ての病院ではないですが,行う時期が入院期間半分〜後半なのです.

一方,家屋訪問を行わない病院は,患者さん家族に入院最初の面談時に,家屋状況評価用紙を手渡しして,必要な家屋状況の写真を撮ってきて頂いて,それを病院に提出してもらう方法があります.
※後ほど紹介する資料の一部です↓

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早い家族だと,入院1週間くらいで家屋状況のデータを提出頂けます.そのやりとりでも,家族の協力具合も知ることができます.

療法士も家屋状況を早期から把握できたほうがゴールの立案しやすいですよね.

それでは,家屋状況評価用紙の導入をされていない病院,職員さんからの3つの疑問も回答いたします.

①そんな負担の大きいことを家族に依頼してクレームが出ないですか?
でません.

もし出るとしたら,家屋状況評価用紙をお渡ししたときの伝え方,意思共有のすすめかたが課題かもしれません.むしろ,入院早期から家族と今後について話し合いが行えるため,一歩先のやりとりができる感覚があります.

②直接見ないとわからない部分があるのではないでしょうか?
少ないです.
なぜなら,在宅復帰するために必要な箇所の写真を提供頂くように資料作成しているためです.ほぼ,と言っているのは,極稀に「自宅に入るための写真にも記載されなかった第3の玄関」があったりするからです.笑

その情報を早く入手するためには「自宅に帰られた際に,よく使用するであろう動線の写真を提供ください」と,家族に伝えておく必要があります.伝えていても,後から教えて頂く本人・ご家族様がいらっしゃるため,極稀なのです.

③1人の理学療法士が家族に対して,そんな勝手なことをしていいのでしょうか?
好ましくないです.

今回の資料は,病棟単位または病院単位で相談してから,導入してください.
1人の担当理学療法士が勝手に家族と行っていると,病棟の周りの医療従事者も「何やってるの?」と疑問に思います.
必ず療法士の責任者,病棟に相談して,病棟や病院単位で,是非導入を試みてください.

それでは,家屋状況評価用紙の詳細を紹介します↓

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で,
・これらを,自分の病院で編集できるように(エクセル)
かつ
・そのまま活用できるように(pdf)
作成しましたので,今回無料添付します↓


担当されている患者さんのリハビリ時間を確保できて,療法士にとっても少しでも業務が改善されたらいいなと思います🤗


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