見出し画像

ニューカマーからご挨拶ー積んでる本

 いわば、「スタバでマック」という状態でこれを書いている。文字にして自分の状態を書いてみると死ぬほど恥ずかしい。
 
 老若男女の皆さんはじめましてこんばんは。僕の名前はiesok(アイザック)です。男性です。冒頭は初めての方に向けたご挨拶なので、本題を読みたい方は次の段落をまるっと飛ばしてくださいね。
 このノートは僕の興味関心に基づき、日常生活で気になったことをつらつら書いていくエッセイのようなものにしたいと思っています。要は徒然草。なので、ちょっと気になるなぐらいにトイレにでも座りながら読んでくだされば嬉しいです。僕の興味関心は、主に音楽、映画、本などカルチャーにまつわるものなので、そういった記事が中心になるかと思います。始めた理由は単に思ったことを共有したいということと、文章力をあげたいということ。それと、昔から「何か書き、それを他人に読んでもらう」ということに漠然とした憧れを抱いていたから。またその詳しい話はおいおいしましょう。
 
 ちょっとですます調で書くの疲れたから、である調に変えたところで本題に入ろう。今日のお話は

積読


だ。本を読まずに積んでおくという行為。これが僕は本当に多い。切実に治療したい。先日、僕の部屋を片付けていたらたくさんの読んでない本がどさどさ出土した。読むのに何ヶ月もかかりそうなヘヴィー級の新書や、本気だしゃサクッと読めちゃいそうなライト級の小説まで、ラインナップは実に多種多様だ。なんでこんなに多いのだろうかと首を捻る。
 僕は小さい時から読書が好きだけど、小学生の頃や中学生の頃を思い返すと、買った本を長い間ほったらかしにした記憶がない。親と買い物に出るとなれば本屋に行きたいと喚き、いざ本屋に行けば買い物をする時に特有の、本命以外のものにもふわっと手を出してしまうあの空気感を利用して、読みたい本を買ってもらうというずる賢い少年だった。嫌な顔をせずに買ってくれた両親には感謝しかない。さてその買ってもらった本はというと、ほとんど一気読みしていた。親との高度な心理戦に勝利した暁に手に入れた戦利品を我慢などできようものか。というのは冗談だが、本当に「読書」というものに対するモチベーションが異様に高かったのだ。読みたい本に出会う時に湧き上がるあの高揚感は忘れられるものではない。
 では、その高揚感は今の僕には持ち合わせていないのだろうか。いや、そんなことはない。冒頭に書いたスタバは本屋に併設されているスタバであり、今僕はつい数十分前に一目惚れしたロゴのデザインに関する本を目の前に置いてこれを書いている。今まで、700字ほどに渡って「つんどく」が悩みだなどとのたまいながら、この惨状である。「本読む気あんのかお前」というあなたの怒鳴り声が聞こえきそうだ。あります。そんなに怒らないで。
 
 初回なのに存在するかどうかすらわからない読者に怒られたところで、本格的にどうすれば治療できるか考えてみようと思う。まず、本をバカスカ読んでいたあの頃の僕と、本に対して不埒な行為を続けている今の僕は何が違うのか。一つはスマホの存在だ。僕が小中学生の頃はスマホを持っていなかった。まだスマホが世に出ていなかったわけではなく、単に家庭の方針というやつだ。その当時周りで流行っていたゲームなどができず、周りにおいてけぼりにされるという憂き目にはあったものの、その代わり先ほど書いたように本が僕の娯楽としてあった。思春期真っ盛りにしては純粋な坊やだったので、その頃は読書を楽しんでいたんだなと思う。
 初めてスマホを持ったのは高校生の頃だ。思えば読書量はそこから減っていたようだ。今までやたら文学少年感を出しながら僕の小中学生時代を語ったが、周りの流行りについていけないことは普通にコンプレックスだった。周りとワイワイ公園でゲームとかやりたかった、あのキャラが強いみたいな話をしたかった。そういったものを取り返すかのように、僕はスマホを手に入れた途端に三種の神器であるTwitter、Instagram、LINEをインストールし、高校生活を謳歌しようと考えた。高校生活の内容はこのような文章を書いている時点で察していただきたい。まあ長々と書いたが、単純に読書時間がスマホを見てる時間に吸い取られていったということ。単純な話だ。
 もう一つの違う点はお金だ。先述したように、小中学生の頃は親に本を買ってもらっていた。そこで「買ってもらったのだから読まなければならない」という無意識な義務感が生まれていたのではないか。今はどうかというと一応自分で得たお金で本を買っているので、その本を読もうが読むまいが、誰の気分も害さないのだ。これはかなり大きなポイントではないだろうか。
 このように、考えられる原因を二つあげたが、ここから言えるのは「読書って自分との戦いじゃね?」ということ。誘惑を断ち切り、周りにある文明の利器を遮断する必要が僕の読書にはあるのでないかもと思った。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?