見出し画像

東海道NOW&THEN 7 「藤沢」

戸塚から藤沢まで2里。約8km。

 広重の絵の中央奥に描かれているのは、一遍上人開祖の時宗の総本山・遊行寺。正しくは、清浄光寺。東海道はその山の脇の坂を下りてきて、川の手前で参道に合流し大鋸橋(現・遊行寺橋、写真の赤い橋)を渡る。橋を渡り、左へ行くと鎌倉。絵にある大きな鳥居は江島神社の一の鳥居。鳥居(現在はありません)をくぐって歩いていくと、現在の藤沢駅の横を抜けて江の島へと続く参詣道。藤沢駅から江ノ電の電車道へとつながっています。

 東海道を京へ向かうなら、橋を渡って江の島とは逆の方へ。絵でいえば左へ。少し行くと、藤沢宿の中心となります。藤沢宿の西の出口・京見附の手前に「伝・義経首洗井戸」があります。頼朝に追い詰められ奥州で自害した源義経の首は鎌倉まで運ばれ、腰越の浜で首実検。その後、海に捨てられたが、上げ潮にのり川をさかのぼり、里人に拾われこの井戸で清められたという言い伝え。井戸の近く、東海道から200mほど離れた白旗神社には、義経が祀られている。

 京見附を出てさらに約1kmほど行くと「おしゃれ地蔵」。女性の願いはなんでもかなえてくれる。願いがかなうとお礼に、お顔に化粧をほどこす。私が立ち寄った時も、だれかの願いがかなえられたのでしょう、お顔には白粉と紅。姿形は「双体道祖神」だが、地元では古くから地蔵と呼ばれているそうだ。

 おしゃれ地蔵から次の平塚宿までは、約12km。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?