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窓の外をみた記録|バレッドジャーナルに書いていること

わたしのバレッドジャーナルに、新たな項目「窓の外をみた記録」というものが増えました。

これは、字義通りに「窓の外をみましょう、そこで何が見えたか記録しましょう」ということではなく、パートナーシップのある課題を克服するための試みです。

その課題というのは、相手のことが好きすぎてつらい、もしくは、好きすぎて困らせる現象です。なんだか書いていてとても恥ずかしいのですが(笑)分かる人には分かるのではないでしょうか?

とにかく忙しい / 突出して何かに打ち込んでいる / 生活リズムが合わない

そんな相手だと、工夫しない限り、一緒に過ごす時間がなかなか取れません。少しでも時間ができるようにと無理して相手に合わせてみたり、逆に、忙しいのに困らせちゃいけないからと、本音を抑えこんでしまったりして、一人で勝手に疲れています。

ひどいときは、話しかけるのにも「予約」が必要で、「この関係性なんなの!?何様??」と、相手にものすごい怒りを感じてしまうことも・・・

不満をそのままぶつけたとしても「忙しいのに足を引っ張ってくるめんどくさいやつ」で終わりなので、やり場がなく、しょっちゅう気が狂いそうになっています。笑

これじゃあ、相手の夢や仕事を応援したくても、素直に応援できない。そんな小さい自分に、左右されすぎな自分にとても嫌気がさしてきます。そして、こんなに苦しいならいっそ別れて一人になりたい!と考えるのが、お決まりのパターン。

でも、そんなパターンからふと抜け出せるスイッチがあります。それは、パートナーシップを「包括する側・される側」というふるいにかけてみること。

いろんなところに書き散らしているので、わたしと付き合いの長い方ならよく分かるでしょうが、この考えはユング心理学の「心理学的関係としての結婚」という論文にインスパイアされています。

ユングによれば、結婚生活がある段階まで進んでいくと、「包括する側・される側」という問題が出てくるそうなのです。

(「結婚」はしていなくても、パートナーシップに本気で取り組んでいる人には、かなり参考になる視点だと思います。わたしはこの論文が大好きで、初めて読んだときに「これは自分宛の手紙だ!」と思いました。)

包括される側は、いつも相手のうちにすっぽり納まり、相手に向かい切っている。相手の複雑さや多面性の中に自分の関心を見つけることができる。けれども、その多面性の中で自分自身を見失うことにもなりやすい。
包括する側は、多くの経験可能性を備えて相手を埋没させる。本当は自分も相手のうちにすっぽり包まれたい。けれども、相手の単純さの中に個人的関心を見出すことはなかなか難しい。そこで、自分を満たしてくれるものを外部に見出そうとして、いつも「窓の外」をみることになる。

平たくいえば、より広い世界を見ているほうが包括する側、ですかね。

今のわたしはモロに「包括される側」なのですが、実は、これまでのパートナーシップでは「包括する側」ばかり経験してきました。

「学びたがり」で変化が多いからでしょうか。せっかくいい人に出会えた!と思っても、自分が成長・変化していくにつれ、相手にものたりなさを感じるときが必ずやってきました。

変化のペースは人それぞれなので、しばらくは待ってみます。でも、やっぱり大人が変わるのは難しい!数年待ってみても「ものたりなさ」が解消されないと感じるとき、「もうこの人から学べることはすべて学んだ。わたしはそろそろ次の段階へ行きたい。」という心の声がして、別れる選択をしてきました。

ペースの違いはあっても、自分と同じくらいの成長意欲を持った人であれば、今度こそ長く一緒にいられるかなぁ・・・?そんな風に考えるようになり、お互いに成長しあい、学びつづけられる人を強く希望して、今のパートナーに出会いました。それはもう、仕事や学びへの情熱がはんぱない人。

その結果、わたしは「包括される側」になり、「もっと俺以外のことにエネルギーを向けてくれ」とまで言われるようになりました(笑)苦しいけれど、ある意味これは自分が望んだことなんだよな〜。

そんなわけで、自分の中の「かまってちゃん」があばれだしてしまうとき、むかし「包括する側」だった頃、相手に求めていたことを思い出すようにしています。

「もっと自分の世界を広げてみなよ。わたしに左右されないで。」
「もっと魅力的になって、もう一度ときめかせてくれ〜。でないと飽きてしまう。」

これ、相手に言われると結構きついな〜!だから、言われてしまう前に自発的に気をつけたいところです。相手の立場に思いを馳せると、かなり冷静になれます。

そんなわけで、

自分で自分の世界を豊かにするには?相手の状態に関係なく、自力でできることは?

という視点で取り組んだことを、日々、バレットジャーナルに書いていくことにしました。

なんとなく「気をつける」だけではなくて、実際に行動して変わっていくために。

それが、「窓の外をみた記録」の目的です。

サポートしていただけたら、毛糸を買って何か編みます☆彡