今日もファックスな不動産業界と官公庁
2018年秋にとうとう不動産業従事者として、会社員として、社会で生きていくという事を完全に諦めた私でしたが、
(シングルマザーにはあまりにも子育てとの共存が厳しく、今後さらに介護も入ってきたことを考えるとTHE ENDであることが明白だったため+パワハラ3年によるボディブローが効いてきた時期)
その頃の不動産業界というと、さすがに都心部でこそメールでのやりとりが成立したものの、ちょっと郊外へ行けば、最も確実に早く連絡が付く方法はFAX…。という何時代なの?という印象が続いていました。
もう3年も前の事なので、さすがに変わってるんじゃ?と思われるかもしれませんが、多分ぜんぜん変わっていないだろうと予想しています(笑)。
日本は国家自体も、もはやIT後進国というイメージですけれど、その中でも最果ての地に居るのが不動産業界と官公庁のような気がします。。
今日も、こんな当たり前かつ今さら??な話を主張した河野大臣の意見が大反対&大ヒンシュクを受けていたという事で、ホントにそんな人たちに国家を任せてていいのか!?と普通に思ってしまったのは私だけでしょうか。↓
河野大臣は「各国からの大使に『我が国では博物館にあるファクシミリというものが日本では現役で毎日使われている』とやゆされたことがある」というエピソードを紹介。
「FAXがなく電子メールで行うことが不可能とは思わない。具体的なスケジュール感は何もないが、FAXというものについては霞が関もそろそろ真剣に考えないといけない」と話した。
そして、全く同様の話として、不動産業界全体で共有しているサイトの数々などもあって、おそらく知る限り10年20年位ほぼほぼアップデートされることのない物凄いつくりでありました。
きっと色々なところから「もっと使いやすくしようよ」という若手の声もあったでしょうに、頑なに「誰かが」それを拒んできたように見えました。
頑なに拒む理由は簡単で、変えようと思えばできたのでしょうけれど、大幅に変えてしまった暁には、その変化に対応できない不特定多数の不動産関係者からの苦情やサポート依頼が殺到することが目に見えているから、という事かと思います。(あとは面倒だし、既存のモノでもなんとかなるからという怠慢な理由。)
郊外の不動産業者さんも、地主さん達もFAX文化の工程にあまりに慣れすぎてしまっていて、つまりは業界の権力者の多くが「変わりたくない」という状況なので、どんなにここをチェンジしたくても、そこへ入っていけない障壁があるのです。
こればっかりは、完全に高齢化社会による問題と言わざるを得ません。今後、ITネイティブ世代が社会人の過半を越え、権力者が各業界の決裁権を持つ椅子からどいてくれた時に、一気にこの世界は変わって、動き出すのだろうと思います。
年齢の問題どうこうではなくて、いつも「変わることが出来ない人々」というのは一定数いるのでしょうが、
今の日本では、それが既得権益を殆ど独占的かつ排他的に握りしめている人々と結構な割合で被っていることが、物凄く日本のイノベーションを遅らせている印象を覚えます。
今日はたまたまですが、こんなツイートもしました。
私が社会に出たころ、日本はバブル崩壊後の就職氷河期にあり、「失われた10年」という言葉がビジネス雑誌に頻繁に書かれていたことを覚えているのですけれども、
それがあれよあれよといううちに、20年になり、30年になり、振り返れば、私と同じ団塊ジュニア世代は、社会人人生の全部が「失われていた時代」だったということで、他の世代からも「不運の世代」とか、「絶望世代」とか言われてきました。
私自身も労働の無限投入を強いられたり、ハラスメントというハラスメントをほぼコンプリートしていたり、あまり社会人として若い頃に描いていたような輝かしい時間はありませんでした。
多分、親世代や社会が高々と掲げていた教育方針や「正攻法」と、社会人になった時に、実際に目の前にあった現実が最も噛み合わなかった世代が団塊ジュニアだったのではないか?と私自身はなんとなく思っています。(特に誰かを批判するつもりではなくて事実として)
そして、世代の絶対数がボリュームの多いゾーンでもあったので、団塊ジュニアより前から問題はあったものの、「ブラック企業」とか「ワンオペ」とか「過労死」とか「待機児童」「育児放棄」「ネグレクト」「不登校」とかいった社会問題が次々に話題になった世代でもありました。
そこにいつもあったのは世代間の感性のズレでした。
今も、正直、なぜ日本は「最もお金が必要な世代にお金が回っていなくて、もう大きく使う事もなく、余ることが明白な世代に集中しているのだろう。」と感じます。そこがちょっとズレれば、子どもたちはちゃんと両親の笑顔をみて幼少期を過ごせると思うのに。
ツイッターの話に戻ると、それでも「いい子」を強要された団塊ジュニアは、親の言う事をよく聞いて、結局、「失われた30年」を一緒に看過し続けた世代に組み込まれました。
私が大学生だった頃は、携帯電話もまだ(私は)持っていなかったですし、数年前までMS-DOSとかの世界、さらに数年前までは東芝ルポ(ワープロじゃないかw)という時代でしたから、
とてもとても、時代の流れや権力者の決定を覆すことが出来るような力はありませんでした。だけど、もしかするとそれは時代のせいにして、「変わることが出来なかった過去の自分」を正当化し続けてきただけだったのかも?しれません。
けれども、団塊ジュニアは最も「前の世代の正攻法が、次の時代にも通用するとは限らない。」という事を痛いほど体験してきた世代なので、きっと、これから活躍する若手の戦士たちを、応援することが出来るだろうと思っています。
JPYCの岡部さんのようなカッコいい若者の皆さんが広げてくれた世界で、より多くの人が、未来を楽しみに生きていける世界が広がればいいなと思います。
そして私も、
自分の目で選ぶ。
果敢に取りに行く。
その為に、恐れずに変わっていく。
だって、今からの選択が未来をつくるのだから。
私は、もう少し違う未来に立っていたいのだから。
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