2024.7.23 GOD SAVE (FU◯K)THE WORLD
こんなに暑いと、あの日の夏の予感みたいなものは嘘だったのだろうか、と訝しむ。
夜になっても気温は下がることはなくて、先に降ったスコールとこれから降るスコールの合間の湿気で、纏わりついている。
纏わりついているのに淋しいのは、多分久しぶりに君の街に降り立ったからで、それも君に用があるからでなくて、隣町に用があって待ち合わせまで時間があったから歩いただけだ。
夏が何度となく来て、枯れて燻んでいく紫陽花を何度となく見慣れたような気にもなって、それでも思い出すのは、思い出すことだけが