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俺の感情のリモコン返せ Rain Drops歌リレー5日目

Rain Drops 2nd Anniversary歌リレー。

5日目は三枝明那で『白と嘘』

白と嘘 / Rain Drops - 三枝明那(cover)

セカンドミニアルバム『オントロジー』収録曲で作詞は作詞家のRUCCAさんとメンバーの鈴木勝の共同で手がけた。オリジナルのボーカルが鈴木勝、緑仙、童田明治だったので、大人の男の声で歌われるこの曲が楽しみだった。


声がバカデカくてモットーは全力!明るくて元気なパブリックイメージとは裏腹に三枝明那はバラードに定評がある。歌配信でもバラードやダークな曲をチョイスすることは多く、その振り幅は彼の魅力の1つだ。


こう書くとなんか感動コンテンツみたいで嫌なんだけど、バラードには泣きどころみたいなものがあることが多い。

感情にそっと寄り添うのも琴線を刺激する歌い方の1つだが、聞き手の感情をサビに向かって盛り立てるような歌い方。これも泣きどころを作れる歌い方で、俺はこれが好きだ。

言葉にできない弱さ
吐息にまた変われば 曇る横顔

本当に涙を押し上げるような歌い方をしてくる。

ひら ひら ひら
降り頻る雪たち
君 過去 未来
白く染め 嘘にする

儚い。触ったら壊れそうな危うさ、冬のバラードに必須だよな…。

ただ儚いだけで終わらず、優しくて柔らかい声に混じる意志のようなものが突き刺さって抜けない。こんなに儚いのにちゃんと痛いんだよ。

冒頭で三枝明那の魅力の1つとしてその振り幅を挙げたが、明るさの中に毒があり、それが時折垣間見える人間らしいライバーだと思っている。二面性は人間の1番魅力的で1番危ない部分だと思っているので、三枝明那のバラードは魅力的で痛いほど刺さる。

もちろん本人の歌唱力あってのものだけど、三枝明那がこの曲を歌っているという事実にグッと来る人も多いんじゃないか。歌手としても魅力的だけど、やっぱり彼がライバーでよかったな…と思う。三枝明那が三枝明那であることで歌がより良いコンテンツになるの個人的にはすげ~良いなと思う。


三枝明那がバラードに強い訳、人の感情のリモコンを握るのが上手いからだと思ってる。



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