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エンターテインメントを「ちゃんと」やる Rain Drops歌リレー6日目

Rain Drops 2nd Anniversary歌リレー。

6日目はジョー・力一で『ミュウ』

ミュウ / Rain Drops (covered by ジョー・力一)

あ~~~~↑↑↑(狂)怖え~~~~~~。

「ジョー・力一の『ミュウ』」って字面だけで正直クソビビってた。

セカンドミニアルバム『オントロジー』収録曲。提供者は『ボッカデラベリタ』、『ラブカ?』などを手がけた柊キライさん。

主よ 主よ 主よ どうか時よ満ちて
主よ 主よ 主よ 我々の事を見捨てていって
ホワット ワット ワット 私一体なんなの
ホワット ワット ワット 私一体なんなの

柊キライさんの曲の歌詞によく見られる同じ言葉の繰り返しや脚韻は例に漏れずこの曲にも見られ、そのテンポの良さから来る焦燥感みたいなのが気持ち悪くて気持ち良い。

この曲の魅せどころはどれだけ空気を作れるか、そしてその空気の中にどれだけ人を閉じ込められるかだと思ってるんだけど、ヤベぇトラック数を重ねてとんでもねぇ厚みにするのとてつもなく有効で困った。あんなの体重2トンないと耐えられないだろ。

身体の奥に深く響くメインボーカルで自分のテリトリーに引き込むだけでなく、えげつなく重厚なコーラスで囲い込むの怖すぎ。目の前のジョー・力一から目を逸らしたいけど、目を逸らす方が怖くて視線が外せない。

向こう側からはものすごい勢いでこちらに介入してくるのに、こちら側からは触れられないからこんなにも怖いんだと思う。この歌が出た時点で完成されすぎているので、突く隙間もないんだよ。こんなの「作品」として最高だ。


なんかジョー・力一、全てを「ちゃんと」できる人ですごいなと思った。狂気を「ちゃんと」作って、そこに入ってきた人を「ちゃんと」囲って、それでいて自分は、その狂気の中で自分だけは「ちゃんと」立っていられる。

すげ~オモロで愉快な企画配信をしている人と今回の歌ってみたを出した人、一見同じに見えないが、よく考えると「ちゃんと」同じ人だなと思う。オモロに真摯か歌に真摯かの違いなんじゃないか。丁寧にエンターテインメントやってくれるところ、エンターテイナーとして本当に信用できる。













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