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あなたとなら一緒に飛べそうだ Rain Drops歌リレー1日目

Rain Drops 2nd Anniversary歌リレー。

1日目は緑仙で『ラブヘイト』

ラブヘイト / Rain Drops (covered by 緑仙)

「Rain Dropsの中で1人にこの曲を歌ってもらうから選んでいいよ」と言われたら俺は三枝明那か緑仙を選ぶ。そんな曲。

作詞家の藤林聖子さんと共に作詞を手がけた三枝明那はこの曲を「リスナーを思いながら書いた」とし、「いっぱい聞いていっぱい傷ついてください」と言っている。

あなたは結局 向こう側の人
僕とは違うんでしょ?
大嫌いで大好きです

羨望、憧憬、それに伴う嫉妬など身に覚えのある感情が渦巻く愛憎塗れた曲だ。

表で活躍する人間は皆何らかの才能に秀でており、それに憧れる人間は少なくない。Vtuberも例外ではなく、実際「にじさんじに入りたい」という相談をライバーのお悩み相談配信で見かけることはかなり多い。

中でも緑仙は羨望の眼差しを浴びることが特に多いタイプのライバーなんじゃないかと思っている。本人に努力の跡が見えないかと言われれば全く違うが、泥臭い言葉より「才能」「カリスマ」といったような垢抜けた言葉の似合う人だ。

たぶん大勢の人が「あなたみたいになりたい」と思っているし、緑仙のことを「向こう側の人」だと思っているだろう。この曲を6人ではなく、1人で歌うのは自分に向けられた愛情、羨望、嫉妬その他諸々のクソデカ感情を1人で背負うのと同じだ。


その一方で緑仙自身も「緑仙」と「仙河緑」に挟まれ、藻掻いたような跡がある。以前「緑仙は緑仙自身を好きにさせるのが本当に上手い」と別のnoteで書いたことがあったが、緑仙も緑仙に愛情、羨望、嫉妬その他諸々のクソデカ感情を向けたうちの一人なのではないだろうか。

実際緑仙のオリジナル曲の1つのタイトルは「君になりたいから」だ。

君になりたいから / 緑仙 (Official Video)


「ラブヘイト」を聞くとき、決まって歌手は俺の正面にいて、手の届かない存在であったように思う。でも緑仙の歌うラブヘイトを聞いたとき、歌手は俺の隣にいて、俺と同じように緑仙を見つめているように感じた。

あなたと一緒に飛ぶよ

緑仙となら一緒に飛べそうだ。






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