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伝説の08世代

※イラスト:あひる(白) 様


これは、自分が当時リアルタイムで見ていた記憶と印象と2ch競馬板に入り浸って居た頃を思い返すだけで特に何の根拠もソースもない08世代(牡馬クラシック組)の…

主観満載な 感 想 文 で す 。

不快な表現、競馬板のノリが苦手な方は見ない事を”強く”オススメします。

① 記憶から完全に消えてる2歳戦


2歳の夏~初秋。後の活躍馬や期待値が高かった馬を思い出せと言われるのが酷なくらい騒がれてた馬を思い出せないレベル。
調べながらなんとか思い出そう。


08世代的伝説の新馬戦
2007年7月8日真夏の阪神でひっそりと行われる。1着アーネストリー・2着トールポピー・3着ドリームシグナル・8着キャプテントゥーレ
4頭でG1を4勝、G2を4勝、G3を4勝の勝鞍をあげる大活躍をする。


2歳11月京都の新馬戦
来年のクラシック候補の大物が誕生する。その名は”サダムイダテン”。レース内容は直線持ったままの圧勝。アンカツや調教師やメディアが持ち上げまくり一気に名前が知れ渡る存在へ。


エリカ賞(500万下)
おなじみの出世レースはこの年も良血馬が揃う。
1人気(2.2倍)はドリームジャーニーの妹&オルフェーヴルの姉に当たる牝馬のアルスノヴァ。2人気(2.4倍)はスカーレット一族でヴァーミリアンサカラートの弟キングスエンブレム。3人気(9.2倍)は桜花賞馬アローキャリーを母に持つランチボックス。結果はアルスノヴァが勝利し来年の牝馬戦線の主役候補になるが年明けに屈腱炎発症で引退。未完の大器となる。


朝日杯FS(G1)
言うまでも無く主役不在の大混戦で1人気スズジュピター(4.2倍)、2人気アポロドルチェ(4.3倍)、記憶にすら残らないレベル。1着ゴスホークケン(3人気)は新馬勝ちのみの1勝馬。朝日杯までの2歳重賞でコイツは大物だ今後期待だと呼ばれた馬は皆無だったのでは?


ラジオNIKKEI杯(G3)
クラシックの登竜門に来年の主役候補サダムイダテンが登場。1人気(2.7倍)だったが父49erが嫌われたのか1倍台にはならず。レースはどスローの前残り展開の中、韋駄天は道中ずっと最後方、直線入り口でも最後方、大外に持ち出して残り200m付近から強烈に伸びてきたが1着サブジェクトにクビ差届かずの2着。しかし1番強い競馬をしたと言われクラシック候補としての評価を更に上げてしまう。


ホープフルS(OP)
有馬の日に行われる名物レース。前年の勝ち馬がニュービギニング()だったが今年は08世代クラシック期待馬では上位に位置する馬がワンツーを決める。1着マイネルチャールズ(牝馬ながらホープフルを勝った03世代マイネヌーヴェルの弟)。2着ブラックシェル(06世代で名の知れてたシェルズレイ[レイパパレの母]の弟)


重賞成績を見返した所、08世代がJRA2歳重賞で1人気が勝ったのは京王杯2歳S(G2)アポロドルチェ1回のみ。この世代の2歳重賞勝ち馬を今でも全員ハッキリ覚えてるぜ!と言える人は08基地として誇って良いレベル。



② クラシック前の時点で既に低評価世代


福寿草特別(500万下)
恒例の出世レースに期待馬3頭が揃いワンツースリーを決める。1着ブラックシェル(ホープフル2着)、2着キングスエンブレム(スカーレット一族)、3着ファリダット(母ビリーヴ)。


シンザン記念(G3)
ホクトスルタン弟で朝日杯4着のドリームシグナルが1人気で勝利。セゾン(ドリーム◯◯)のワンツーという珍しい記録を達成したが誰も興味が無い。08世代がアグネスデジタル初年度産駒世代でデジタル産の初重賞勝ちがここ。


京成杯(G3)
ホープフルを勝ったマイネルチャールズが1人気(4.2倍)で勝利。2戦2勝で2人気(4.6倍)に支持された牝馬リトルアマポーラは4着。


若駒S(OP)
ジュウクリュシンアインラクスの1着同着が発生。アインラクスは母がディープインパクトの姉でそこそこ期待はされていた。しかし恐らく2023年の現在は22世代のダークエクリプスの兄で有名かも。


共同通信杯(G3)
クラシック主役候補サダムイダテンが登場。単勝1.5倍の1人気でアンカツ始め色んな人が持ち上げまくった&他に対抗馬がいないのでこのオッズも仕方ない。2人気は前走芝のジュニアC(OP)を勝った後のスマファル師匠ことスマートファルコン、3人気ラジニケでイダテンを倒したフジキセキ産のサブジェクトがつづく。

共同通信杯1着はショウナンアルバ。韋駄天は5着(上がり3位)という全てが中途半端な結果となりレース後には競馬板にスレが乱立する。そして今では”なんだったのかシリーズ”でも頻繁に名前が出てくる位に知名度の高さだけは抜群。この後スプリングSでも2人気で惨敗、NHKを挟んでユニコーンSへ。父49er&マイネルセレクトの甥なので当然人気になり飛ぶ。そして韋駄天のOP戦はここまで。


きさらぎ賞(G3)
先週イダテンの惨敗でクラシック候補の席が空き、ここに登場する2頭に期待が集まる。1人気は福寿草勝ちのブラックシェル、2人気は2戦2勝のアルカザン、しかしまたしても2頭とも惨敗。勝ち馬はダート走ってたタキオン産のレインボーペガサス
どんぐりの背比べ世代との声が聞こえ始めたのはこの頃からか…


アーリントンC(G3)
牝馬クラシックの登竜門エルフィンS(OP)を圧勝したエアグルーヴの娘ポルトフィーノが桜花賞TRではなく何故かココに登録(同じ角居厩舎のトールポピーと使い分け説あり)、圧倒的1人気(1.7倍)で案の定飛ぶ。1人気の惨敗はもはやデフォである。1着ダンツキッスイとなり空気以下のレースと思われたが、2着エーシンフォワード(9人気)、3着ディープスカイ(10人気)と08世代で後の主力となる面子が顔を出していたレースでもあった。まだ転厩前なのでスマートファルコンもちゃっかり出走(4人気10着)。


弥生賞(G2)
2023年の現在ではぶっつけ本番が当たり前になりつつあるが、この頃はまだまだ皐月賞への最重要TRレースだった。この年は08世代の縮図のごとくオッズが割れる。

①人気(3.8倍) ブラックシェル (2.2.0.1)
前走、きさらぎ賞7着でも武豊効果&上がり最速だから論&チャールズの地味さで1人気に。

②人気(4.7倍) マイネルチャールズ (3.1.0.1)
ホープフル&京成杯を連勝しシェルにも直接対決で勝っているのにこの人気、理由はマイネルだから。

③人気(6.1倍) アインラクス (2.1.0.0)
若駒1着からここへ、ディープの甥で血統の魅力も込みで期待度は高い。しかしダンス産駒に3歳春はまだ早い気が。

④人気(6.6倍) フサイチアソート (2.0.0.0)
東スポ2歳1着からの休み明け。東スポ2歳はフサイチ勢が3年連続勝利したが前の2頭(リシャール&ホウオー)より明らかに期待薄感。父トワイニングはダート向き。

⑤人気(8.7倍) キャプテントゥーレ (2.0.2.1)
朝日杯3着からの休み明け。母エアトゥーレの良血だが今一歩パッとしない、血統的にも距離不安感。

⑥人気(9.4倍) スズジュピター (2.1.0.1)
朝日杯1人気の馬。それだけ。

結果は、1着マイネルチャールズ・2着ブラックシェル
人気サイド、ホープフルのワンツーが弥生でもワンツーとなる。この時点で皐月賞の最有力候補はチャールズに。


スプリングS(G2)
もう1つの重要TRだがココは08世代のいつものパターンに。

①人気(3.2倍) ショウナンアルバ (3.1.0.0)
共同通信杯でイダテンを倒し人気逆転の1人気に。ここを勝てば一気にクラシック大本命の可能性も。

②人気(3.7倍) サダムイダテン (1.1.0.1)
前走はただのポカ、まだ見限れないとオッズも僅差の2人気。まだ可能性はある。

③人気(8.5倍) ドリームシグナル (2.1.1.2)
シンザン記念1着からの参戦。特にないです。

④人気(9.4倍) レインボーペガサス (3.1.2.1)
ダート馬と思われていたのがきさらぎ賞1着で風向きが変わった、シグナルよりは期待感あったかも。

結果は、1着スマイルジャック(6人気)・2着フローテーション(11人気)
これで皐月賞は弥生組>>>>>>スプリング組となる。


毎日杯(G3)
1800mに距離短縮されて2年目となる。1人気には新馬戦を圧勝した遅れてきた大物アドマイヤコマンドが支持されるが2着。1着ディープスカイ(6人気)の快進撃がここから始まる。



③気がつけば皐月賞


★皐月賞(G1)★
クラシック候補のスター登場を信じ、待ち侘びていたらいつの間にか本番に。単勝10倍以下3頭でオッズ的には3強になるかもしれないが一切そのような感じは無く、ただ飛び抜けた馬が居ない混戦模様。それが2008年皐月賞のレース前の印象だった。

①人気(3.1倍) マイネルチャールズ (4.1.0.1)
京成杯1着、弥生賞1着、マイネルで地味だが実績から1人気は妥当。08世代のJRA世代限定G1は1人気の単勝オッズが全て3倍台~4倍台というデータがある。その中で皐月チャールズの単オッズは1番低い3.1倍。つまり08世代限定G1で1番支持率を得たのがこの時、08世代的には大本命。若手の松岡に期待がかかる。

②人気(5.6倍) ブラックシェル (2.3.0.1)
きさらぎ賞7着、弥生賞2着でもこのオッズ。クラシック恒例、武豊が乗る末脚鋭い馬が今回これ。クロフネ産なのに5戦連続上がり最速を出してるため上がり厨には大人気。

③人気(7.0倍) ショウナンアルバ (3.1.1.0)
共同通信杯1着、スプリングS3着、複勝率100%。ウォーエンブレム産初の重賞勝ち、韋駄天に変わって出てきた馬だが…弥生組の方が上と見られてこのオッズ。

④人気(11.4倍) スマイルジャック (2.3.2.0)
きさらぎ賞2着、スプリングS1着でこちらも複勝率100%。しかし弥生のワンツーの方が評価は上。

⑤人気(13.5倍) レインボーペガサス (3.1.2.2)
ダートからの転向できさらぎ勝ち、前走スプリングS7着もアンカツが選んだ馬だからと推す人も。しかし”あの”韋駄天もアンカツが絶賛していた。

皐月賞の結果
1着キャプテントゥーレ・2着タケミカヅチ・3着マイネルチャールズ

1着は7人気キャプテントゥーレ(17.1倍)が逃げ切り、2着には1勝馬で鞍上ヨシトミ先生の6人気タケミカヅチ(16.7倍)が入る。1人気マイネルチャールズは上位人気組では最上位の3着に入り、やはり08世代ではコイツが一番安定感があり日本ダービーもほぼ確実にチャールズが1人気になると思われたが…

川田の初G1はここである。キャプテントゥーレは祖母スキーパラダイス(海外G1馬)、母エアトゥーレ(00世代)、姉アルティマトゥーレ(07世代)なので血統も良くデビューから期待され成績も安定していたが…祖母&母&姉共に短距離馬、本人もデイリー杯勝ちがあるものの朝日杯と弥生賞で頭打ち感が強く皐月では完全に空気に。だからこその逃げ切り勝ち。
そして父タキオンと同じく皐月勝利後に故障、長期休養へ。



④ダービーTRとNHKマイルカップ


青葉賞(G2)
個人的に08世代では珍しく出馬表を見てワクワクしたレースだった、皐月組は期待薄だったので期待の良血馬が多く出てきたこのレースに期待していた。

①人気(3.1倍) マゼラン (2.0.0.1) 姉ディアデラノビア

②人気(5.7倍) アドマイヤコマンド (1.1.0.0) 毎日杯2着

③人気(6.0倍) ファビラスボーイ (2.0.0.0) 母ファビラスラフイン

④人気(7.7倍) ニシノエモーション (2.1.0.1) ニシノの期待馬

⑤人気(8.1倍) アルカザン (2.0.0.2) 京都2歳S1着

⑥人気(11.9倍) モンテクリスエス (2.3.0.1) 母ケイウーマン

⑦人気(14.3倍) クリスタルウイング (2.0.0.1) 姉トゥザヴィクトリー

⑧人気(20.3倍) オリエンタルヨーク (2.1.0.0) 連対率100%

1着アドマイヤコマンド・2着クリスタルウイング・3着モンテクリスエス
この結果で毎日杯でコマンドを倒したディープスカイに期待が膨らむ。
しかし自分はマゼランかファビラスボーイに勝って欲しかった。(本音)


プリンシパルS(OP)
1人気テラノファントムは悲しいかな全く記憶に無いが、2人気ピサノエミレーツ(母ネームヴァリュー)はその大層な名前&藤沢厩舎だった為に期待はされたが、結局いつものピサであった。1着は鞍上ブッシーとのコンビでそこそこ有名になるベンチャーナイン(10人気)。


京都新聞杯(G2)
1人気で2連勝中のオペラハウス産ブラストダッシュに期待したが5着。2人気のマンカフェ産メイショウクオリアが勝利。


★NHKマイルC(G1)★
皐月賞と同じく大混戦模様だが、前年は08年以上に大混戦でマル外ダービーの頃とはもはや別レースになりつつあるのがこの頃のNHKマイル。

①人気(4.3倍) ディープスカイ (2.4.1.2)
まだ底を見せていないのが魅力。毎日杯1着からNHKマイル参戦はタイキフォーチュンクロフネキングカメハメハに続き4頭目。毎日杯で倒したコマンドが青葉賞を勝ち期待値は更に増す。しかしまだ懐疑的な段階でオッズは高め。

②人気(4.7倍) ファリダット (2.0.2.1)
前走マーガレットS(OP)を圧勝してようやくOP入りした名牝ビリーヴのドラ息子。例年なら10倍前後は付くと思う、今後も過剰人気馬としての活躍が期待できる。

③人気(9.2倍) ブラックシェル (2.3.0.2)
ま~た出てきたのかお前は。皐月6着からNHKへ安定の松国ローテ。06世代のフサイチリシャールと同じで父も母も本人も全て松国所属の松国の結晶。

④人気(9.5倍) ゴスホークケン (2.0.0.2)
朝日杯勝ち馬だが前走NZT12着。

⑤人気(10.3倍) サダムイダテン (1.1.0.2)
まだ諦めていない人がいるらしい。

NHKマイルの結果
1着ディープスカイ・2着ブラックシェル・3着ダノンゴーゴー
この時点で底を見せてない有力馬がプスカとあと1頭アイツになる…



⑤ダービー爆破予告と!!!!!!な東京優駿


東京優駿(日本ダービー)という日本最高峰のレース。
なのにこんなクソみたいな面子しかいない事に競馬ヲタは絶望したのか、
2ch競馬板に5月20日火曜深夜(2008年日本ダービーは6月1日開催)
【東京競馬場を爆破する】というスレが立つ。

リンク先の過去ログ見る場合URLの2chを5chに変えれば見れるカモ

これには競馬板はお祭り騒ぎに、【爆破予告が怖くてダービー見に行けない】スレがパート化し競馬板住人はその後を見守ることとなった。
当然、全国ニュースにもなったが犯人が逮捕されたのはダービーが終わった数週間後だった。


★東京優駿(G1)★

①人気(3.6倍) ディープスカイ (3.4.1.2)
クソみたいな面子で唯一のG1馬。NHK経由&距離という不安要素があったが、まだ底を見せていない魅力が強くNHK時より単オッズは下がる。鞍上は前年のダービージョッキー四位。

②人気(6.1倍) マイネルチャールズ (4.1.1.1)
プスカ登場前はコイツが主役だろうと思われていた皐月賞3着馬。2歳から1&2人気を続けてる点で一番信頼度はあったかも。マイネル軍団では89世代のマイネルブレーブ(2人気)と04世代のコスモバルク(2人気)以来の3度目のダービー2人気となるが、若手の松岡(24歳)が不安視される。

③人気(8.3倍) サクセスブロッケン (4.0.0.0)
ダートしか走っていないが4戦全て圧勝というパフォーマンスは、たとえ無理だと分かっていても、もうコイツに期待するしか無い…それくらい08世代は期待された馬、可能性を秘めたスター候補がいなかったのだ。母サクセスビューティは02世代の桜花賞3人気。

④人気(8.6倍) アドマイヤコマンド (2.1.0.0)
3戦2勝2着1回の連対率100%、鞍上は皐月をトゥーレで勝った川田(23歳)。青葉賞勝ち馬がダービー制覇できないジンクスはあるが、それでもブロッケンの可能性の方が支持されたという事実。

⑤人気(9.6倍) レインボーペガサス (3.1.2.3)
皐月賞は上がり最速の4着、アンカツだしダービーはかなり期待できるのでは?と前年のフサイチホウオーと全く同じパターン。ホウオーと違うのは人気と素質と可能性の低さ。

⑥人気(12.6倍) ブラックシェル (2.4.0.2)
ま~た出てきたのかお前は。NHK2着からダービーへ安定の松国ローテ。父クロフネと同じく鞍上は武豊。

日本ダービーの結果
1着ディープスカイ・2着スマイルジャック・3着ブラックシェル


2008年日本ダービーの勝ちタイムは例年より遅いのか?

ダービーのタイム。これは歴代のダービーの勝ち時計と比較してではなく、同日に行われる青嵐賞(古馬1000万下)東京・芝2400mとのタイム差での比較である。
2008年時点で、古馬2勝クラス(1000万下)より遅いタイムを叩き出したダービー馬は(ダービーと同日に2400m戦が開始されて以降)歴代で3頭のみである。

ウィナーズサークル(89世代)
フサイチコンコルド(96世代)
ディープスカイ(08世代)

この観点からも08世代が弱いと言われる理由の1つかもしれない。
08以降はレイデオロ(17世代)とワグネリアン(18世代)が成し遂げている。

⇩以下参照⇩


2ch競馬板の【ダービーでサクセスブロッケン買わない奴って・・・】というスレに、かの有名なサクセスブロッケンのコピペが誕生する。ダービー終了後すぐに競馬板全体に出回り、当日中にVIPやニュー速へ拡散されたので競馬板住人どころか2chでも有名なコピペとなる。その為当時の時点でダービー勝ったプスカより知名度があり、2chでは間違いなく08世代で一番有名な馬となってしまった。この効果もありブロッケンの人気は急上昇、同じく08世代のダート組でアンチしかいなかったスマートファルコンことスマファル師匠とは真逆の馬となる。

競馬知らなくてもコレだけ知ってるて人多いと思う

スマファルが何故”師匠”と呼ばれ始めたのかも簡単にまとめたので興味ある人はどうぞ。
ウマ娘のファル子のイメージを崩したくない人は見ない事を”強く”オススメします。

⇩以下参照⇩


日本ダービーの勝利騎手インタビュー中に客が「し~いし~いし~い」とデカい声で煽ると、四位が「うるせーよ!おい!」と怒る事案が発生。これもまた競馬板で長い間ネタにされる事となる。



⑥夏の上がり馬をなんとしてでも探し出せ


08世代スレの1スレ目、2008年7月の時点で既に予知している者もいたという事実。


白百合S(OP)
ダービー前日に行われたレースをヤマニンキングリーが勝つ。この時はまだモブ並に地味だったが、3歳冬~4歳夏に掛けて08世代で一番頑張るのはコイツ。3歳で唯一の芝牡牝古馬混合重賞を勝ち、競馬板世代スレでは08総大将と一部から呼ばれた。


ラジオNIKKEI賞(G3)
春の実績馬が期待薄なので上がり馬に期待がのしかかる。1人気は皐月賞は牡馬限定で有名な02牝馬ブリガドーンの弟ダイバーシティ(2戦2勝)、2人気は03世代ワンモアチャッターの弟スマートギア(2連勝中)、そして1着レオマイスター(8人気)。08世代恒例の誰だよコイツ感。


絶望の春クラシックが終わり菊花賞へ向けて夏の上がり馬を探す時期。1000万下を勝ち上がる馬への期待度は例年以上だったと思う。

オウケンブルースリナムラクレセントスマートギアホワイトピルグリム、菊に間に合わなかったがアーネストリーヒカルカザブエタガノエルシコ含め、秋以降のVS古馬戦線で頑張るのは夏の上がり馬達がメインとなっていく。
そして最大の目玉はやはり3連勝を決めたオウケンブルースリだった。


札幌記念(G2)
この古馬G2に08クラシック組上位のマイネルチャールズが出走。01世代エアエミネムジャングルポケット・03世代サクラプレジデント・06世代アドマイヤムーンのように世代トップクラスが札幌記念に参戦する場合、その結果が今後の世代評価の指標や期待値になるので大注目の最重要レースとなる。そして結果は6着(2人気)。クラシック上位格の惨敗に世代スレは…。

札幌記念は3歳スレには最重要レース



⑦菊花賞トライアル


セントライト記念(G2)
前走札幌記念は6着だったが、この世代で1番安定していたマイネルチャールズが1人気で登場。しかし上がり馬ダイワワイルドボア(9人気)に破れる。ワイルドボアは前走、阿賀野川特別(1000万下)で同じ3歳の上がり馬オウケンブルースリに敗れていたので一層ブルースリへの期待が高まる。


神戸新聞杯(G2)
08年も毎年恒例ダービー上位組vs夏の上がり馬の図式となる。

①人気(2.0倍) ディープスカイ (4.4.1.2)
ダービー&NHK勝ちの08世代王者。父アグネスタキオン

②人気(4.2倍) オウケンブルースリ (3.1.0.1)
08世代最大の上がり馬、この面子で2人気は期待されていると分かるハズ。父ジャングルポケット

③人気(5.8倍) ブラックシェル (2.4.1.2)
NHK2着&ダービー3着で実績は2番手だが休み明けの分オウケンの勢いが有利か。父クロフネ

④人気(8.1倍) スマイルジャック (2.4.2.1)
ダービー2着。皐月は9着だがそれ以外は全て複勝圏内に来てる安定性。父タニノギムレット

⑤人気(21.0倍) ヤマニンキングリー (3.0.2.4)
白百合S1着からの休み明け、まだモブ感が拭いきれない頃のキングリー様。父アグネスデジタル

結果はディープスカイがクビ差抑えて完勝。08世代芝組の中でやはりこの馬が不動の王者と誰もが思った。
プスカ(1人気)⇨シェル(3人気)⇨オウケン(2人気)の上位人気のワンツースリーは、今までの人気サイドが飛びまくる事がデフォと化していた有様からは信じられない奇跡的な結果なのである。
1着父アグネスタキオン、2着父クロフネ、3着父ジャングルポケットでもあり、01世代の3強産駒で決まったレースとしても話題となる。

その後ディープスカイは秋天⇨JCを目指すと陣営が発表。ダービーですら距離不安を囁かれていたから当然と言えば当然だった、父タキオンてのもあって納得。

菊前にブラックシェルが故障し引退。これで菊花賞は実質オウケンブルースリの1強に。



⑧G1馬がゼロの菊花賞


★菊花賞(G1)★
朝日杯馬も皐月賞馬もNHK&ダービー馬もいない菊花賞。

①人気(3.7倍) オウケンブルースリ (3.1.1.1)
夏に未勝利から一気に3連勝し神戸新聞杯で3着。プスカもシェルも居ないならもうコイツしか居ない、妥当な1人気。

②人気(6.6倍) マイネルチャールズ (4.2.1.3)
マイネルのテンプレ通りに春の安定度がなくなりつつあるのが火を見るより明らか。それでも他に居ないのだから仕方ない、そんな2番手ポジション。

③人気(7.8倍) スマイルジャック (2.4.2.2)
ダービー12人気だった馬がなんという事でしょう。前走、神戸新聞杯9着でもこのオッズ。2000年代はダービー2着馬の出世率が高く、2年前のアドマイヤメインが菊3着、前年のアサクサキングスが菊1着な為こんなオッズに。08世代に例年の傾向など通用しないのだ。

④人気(10.3倍) ダイワワイルドボア (3.1.2.5)
チャールズをセントライトで倒した夏経由の馬。セントライト記念の勝ち馬と菊は相性が悪いのもあるが、夏の上がり馬なのに1000万下を勝っていない時点で菊で買うには怪しさ満点の馬。

⑤人気(10.3倍) スマートギア (3.2.1.3)
前走、野分特別(1000万下)勝ちで菊に滑り込み、佐山調教師×野分特別=ヒシミラクル説が少しだけ囁かれた。父はサッカーボーイでは無くマーベラスサンデー。

菊花賞の結果
1着オウケンブルースリ2着フローテーション・3着ナムラクレセント

夏の上がり馬オウケンブルースリが1人気に応えて無事勝利。ここで違う馬が勝っていたらどうなっていたのだろうか…
2着フローテーション(15人気)はかなり驚いた。母父リアルシャダイしか買える要素が無い、スペ基地大歓喜である。しかも鞍上はスパホに乗ってた頃の藤岡佑介。藤岡ファイブ登場はもー少し後の話。
3着ナムラクレセント(9人気)と4着スマートギアはオウケンと同じ夏の上がり馬でこの3頭が上位に来れたのは幸いだと思う、この後の活躍に期待がかかる。マイネルチャールズは5着を確保するが表舞台ではこれが最後の好走となる。

菊花賞が終了し世代限定G1は全て終了。
ここから本格的に古馬との戦いがはじまる。



⑨ここからが本当の地獄だ…絶望の古馬戦へ



いきなりネタバレをするが、古馬戦以降ディープスカイは1勝もできずに引退する。プスカが先着を許した相手はサクラメガワンダー(06世代)を除けば全て07世代の馬(ウオッカダイワスカーレットドリームジャーニースクリーンヒーロー)。秋天やJC、宝塚を2着3着なら惜しいと思う人は多かったと思うが、自分は元々プスカはステゴのようなタイプだったのでは?と、当時思った。同世代との対決だけは素質だけで勝てていたのではと考える。


07世代、今では牝馬最強世代と呼ばれ、牡馬勢もそこそこ強く実績も凄い世代と認識してる人は多いと思う。ただ4歳の秋までは今とは真逆で、物凄い弱い世代と評価する人がとてもとても多かった。ダービーを牝馬に取られた時点でそういう声が出てくるのは当然な流れなのだが、実際3歳~4歳夏までは年上にボコボコにやられ4歳の秋天まで王道未勝利だったのだ。当時よく言われたのが、07世代が勝てるようになったのは08世代が古馬戦に出始めたから。


古馬重賞を1勝もできずに11月を迎える事となった08世代に今後の運命を左右するであろう3連戦が訪れる。

まさに運命を賭けた総力戦

Round① 11/1(土) スワンS(G2) ファリダット
この時点で08短距離のエース。前走、道頓堀S(1600万下)を勝利し遂に父キングマンボ×母ビリーヴの血が開花かと期待度マックスな状態。常に過剰人気していたがそれは期待値が高い証拠。

Round② 11/2(日) 天皇賞秋(G1) ディープスカイ
この時点で08の総大将。弱いと言われる08世代の芝組でもコイツだけは別格、得意の府中なら牝馬ごときには負けない。

Round③ 11/3(月) JBCクラシック(G1) サクセスブロッケン
この時点で08ダートの最強格。08ダート勢は強いと3歳夏の時点で言われていた、そのトップがダート最強05世代筆頭のクビを取る。

しかし、こうなるのではないかと不安な08世代スレ住人たち。

08世代絶対に負けられない3連戦の結果

スワンS▶ファリダット8着
天皇賞秋▶ディープスカイ3着
JBCクラシック▶サクセスブロッケン2着

結局3連敗したがプスカとブロッケンは健闘しそこそこ強いのでは?
と希望が湧き始めた08基地たち。


エリザベス女王杯(G1)
08牝馬勢が奇跡を起こす。幸四郎とさよならをし、ルメールのチカラを借りたリトルアマポーラ(4人気)が見事に1着。カラ馬で最初にゴール板を駆け抜けたポルトフィーノ(3人気)も目立ちまくり、この2頭が08世代の未来だとこの時はまだ期待していたが…

AAが作られるくらいには盛り上がった08エリ女


3歳の12月、古馬重賞で全く結果が出せない08世代に朗報が届く。ヤマニンキングリーが芝の牡牝混合重賞、しかも中距離の中日新聞杯(G3)を勝利したのだ。2着フサイチアソートも3歳でワンツー、今後に期待が膨らむ。


3歳が終了し、取った中央の平地古馬重賞は武蔵野S(G3)エリザベス女王杯(G1)中日新聞杯(G3)の3つ。古馬重賞3勝はグレード制以降だと伝説の89世代の2勝に次ぐワースト2位。正直エリ女を取れたのは本当に運が良かったと思う、武幸四郎⇨ルメールの鞍上強化が全てと言って良いだろう。

⇩以下参照⇩


⑩強い弱い以前の…もはや漂う空気感


4歳以降の08ダート勢は飛ぶ鳥を落とす勢いでダート重賞を勝ち始める、ダート最強世代と今尚言われ続ける05世代に匹敵すると言われるのが08世代だからだ。ダート勢とは天と地との差が付く08芝路線組の酷さは4歳以降も続く…

ここから08世代4歳以降の芝G1&G2の簡易記録をダイジェストでお送りする。一般的に日本競馬で4歳は、古馬で一番活躍する年齢と言う事を念頭に置いてご覧いただきたい。

⇩以下参照⇩


今までここで挙げた08世代の有力馬達がことごとく負け続けるのを確認できたと思う。プスカ&トゥーレ&オウケンの08トップ層、3歳夏の上がり馬で今後に期待させた中間層の無惨な散り方を。
有力馬の故障離脱は全ての世代に言えるのでプスカ達の離脱はそこまで重要ではない、1番問題なのは4歳以降に芝の上がり馬として頭角を表す馬が殆ど居なかった事。だからこそ4歳以降で名を挙げた08世代の馬たちは物凄い良い印象を受ける。
08クラシック上位陣の不甲斐なさから、08は弱いというレッテルを貼られ、それを覆そうと一番頑張ったのは08古馬の上がり馬たちだったと自分は思う。この辺も未だに弱いと言われる00世代に似ているかもしれない。00クラシック組の不甲斐なさと00マル外勢の奮闘。00と08では成し遂げた実績に物凄い開きががあるが…


⑪08世代が持つ日本競馬の凄い記録


当時見ていた人には有名な話だとは思うが、08世代は当分破られないであろう日本競馬史上のとんでもない記録を2つ持っている。

☆4歳が有馬記念に1頭も出なかったのは日本競馬の歴史上で1度のみ☆

有馬記念(中山グランプリ)創設の1956年以降で有馬記念に4歳(旧5歳)の出走馬がゼロだった事はただの1度もない。2009年(08世代が4歳の年)までは。
これは当時世代スレでも物凄い話題になった事で、JRAの公式HPに有馬記念で勝つのは何歳か?というアンケートキャンペーンがあった。
選択肢は3歳、4歳、5歳以上の3択。
4歳は1頭も出ないのでこのキャンペーンは実質2択なのだ、数日後JRAが気づいたのか4歳の項目が消され3歳、3歳以外となったのであった。
2009年以降も当然だが4歳が一頭も出ないなんて事は起こって居ない、恐らく50年100年に1回あるかないか、ウオッカのダービー制覇並の偉業である。

☆古馬王道G1を初めて勝った時期の遅さ☆

天皇賞春・宝塚記念・天皇賞秋・ジャパンカップ・有馬記念
のいわゆる古馬王道G1を1つも取れなかった世代は戦後の日本に存在しない、これは2023年現在でも続いている。
しかし八大競走時代を含めこの5つのG1級レースのうち1つを遅くとも4歳(旧5歳)の有馬記念までに戦後全ての世代が勝てていたのだが…
08世代はその記録を大幅に更新するスーパーレコードを叩き出してしまった。アーネストリーが宝塚記念を勝利したのは6歳時、昔でいうと7歳だが、08世代の最初で最後の王道G1級勝利がここなのである。
つまり、08世代は4歳どころか5歳すら飛び越えて6歳宝塚まで勝てなかったという事になる。
08世代より前の約60年、08世代より後の約15年、合計約80年の歴史で08世代だけが成し遂げた唯一無二の記録で、今後王道未勝利を成し遂げる世代が出てこない限りは破られないと思う。

⇩以下参照⇩


⑫個人的08芝組表彰馬


最優秀08世代ホース:☆☆☆アーネストリー☆☆☆
G1▷11'宝塚記念
G2▷10'金鯱賞10'札幌記念11'オールカマー
G3▷09'中日新聞杯

【コメント】
08世代の芝古馬戦線はこいつが全てと言って良いレベル。王道G1を勝利した唯一の馬、古馬G2を1番人気で勝利した唯一の馬、芝の古馬重賞勝利数は08世代で最多の5勝。
もしアーネストリーが08世代に居なかったら、日本競馬史上初の王道未勝利という空前絶後の大偉業を成し遂げていたという事実。
アーネストリーの父親はグラスワンダー、そして宝塚記念の相手がスペシャルウィークの愛娘ブエナビスタ。
08基地は全員グラ基地になってグラス最強を唱えるべきなのかもしれない。

08世代特別賞:☆☆シルポート☆☆
G1▷なし
G2▷11'マイラーズC12'マイラーズC
G3▷11'京都金杯
OP▷10'都大路S10'ファイナルS

【コメント】
おなじみ08世代の核弾頭ことシルポート先生。2011秋天スーパーレコードの立役者で有名だが、頭角を現したのが5歳のため08世代の印象は薄いかもしれない。しかし正真正銘08っ子である。ハイペースの逃げで1400~2000のレースを荒らしまくり、重賞3勝の実力以上にインパクトと名前を売ったと思う。私は馬券の相性も良かった(ここ重要)のでシルポート先生には大変お世話になりました。

08世代特別賞:☆☆エーシンフォワード☆☆
G1▷10'マイルCS
G2▷なし
G3▷10'阪急杯
OP▷09'ファイナルS

【コメント】
もしかしたら存在すら知られていない可能性もある程に地味で空気な古馬G1馬。とにかく空気でマイルCSを取った時ですら08世代と認識してない人がいたレベル。ちゃっかり朝日杯・NHK・ダービーに出走している。4歳秋~5歳春に短距離の新鋭として安定していたが京王杯~スワンの連続惨敗で終わった馬扱いされてからのマイルCS。この過程が11世代のダノンシャークと似ている。それでも08世代に芝の古馬の牡牝混合G1勝ちは2頭しか居ないのだから物凄い馬。父Forest Wildcatはストームキャット系。

08世代敢闘賞:☆メイショウベルーガ
G1▷なし
G2▷10'日経新春杯10'京都大賞典
G3▷なし
OP▷なし

【コメント】
池添が操る追込牝馬で牡馬ともやりあった名牝、誰かさんと被るなぁ。確実に伸びてくる末脚が武器でアマポやポルトには悪いが08牝馬では抜けて一番強かったと思う。牝馬ながら阪神大賞典で1人気になったり、京都が大得意で春天にも出たりで、牡馬並みに奮闘した芦毛が素敵なお姉ちゃん。何気に対オウケンブルースリには4戦3勝で負けた1回は中山の有馬記念。子供もG2が好きらしい。

08世代の顔役賞:ディープスカイオウケンブルースリ

【コメント】
08世代の主役として芝で活躍した馬は?と聞かれたら大半の人はこのどちらかを答える人が多いのではないだろうか。実際07世代相手に古馬のG1戦線で2着3着と善戦していたから知名度もあり(08世代の中では比較的)目立ってはいた。しかし逆に勝ちきれない、08は弱いと印象付けてしまったのもこの2頭だと思う。プスカは古馬戦未勝利、オウケンは京大の1勝のみ。それゆえに良くも悪くも08世代の顔はやはりこの2頭だろう。



⑬最後に


クラシック路線からサンデーサイレンス産駒が消え。タキオン、クリスエス、ウォーエンブレム産駒がメインとなり始める世代だから弱いのも仕方ない。そんな事が当時よく言われたが08世代がこうなった原因、因果関係は誰にもわからない。
毎年囁かれる今年の3歳は強い弱い論、これは恐らく自分が競馬を見始める遥か昔から、70年代60年代50年代から言われている事だろう。
世代括りで馬達を見て応援する、上の世代や下の世代に勝った負けたで一喜一憂するのも競馬の楽しみ方。

この記事をたまたま見つけて読んでくれたあなた。08世代に少しでも興味を持ってくれたら嬉しく思う。そして最後に






08ダート勢は本当に強い。











































※私はダートに関しては05世代最強派です。


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