どのように生きるか?~基本的な考え方
あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます
2021年はじまりのノートのテーマは、「生き方」のお話です。
どのように生きるのか?
究極的には、そのヒトの自由意志に基づいて生きるのがよろしいのではないかと筆者は考えております。
ただし、ヒトを含めあらゆる生物は、自己のみでは生存することは難しく、他者の何らかの助けが必要な存在であることは日々の営みをもってしても実感いただけるでしょう。
そこで、登場するのが、「利他的に生きる」生き方です。
「利他」とは、文字通「他者の利益を図ること」を表します。
さて、ヒトは元来、「利己的」な生き物です。
文字通り、「自分の利益を図ること」を重視するようにできています。
利己的な生き方。その根源は、ヒトの生存かかせない「欲望」でしょうか。
例えば、食欲。
もし、あるヒトに食欲が全くなくなってしまったらどうなるでしょうか?
しばらく後には、そのヒトは、一人では生命を維持することが難しくなるでしょう。
でも普通は、おなかがすいたら「食欲」が自然と湧いてきます。
そして、その欲望を満たすための「利己的」な行動をとり、食物を手に入れ、自らの欲求を満たそうとするわけです。
ヒトが生きるためには、「利己的」な行動が不可欠なわけですね。
この、本能的な利己的欲望。
放っておくと、すさまじい勢いで増大していきます。
例えば金銭欲。
お金を手に入れたヒトが、さらなる大金目指して眼の色変える姿は、読者の皆様も見聞きされたことがあるのではないでしょうか?
ですから、利己的な欲望はある程度「コントール」することが必要となってくるわけです。
そこで登場するのが、「利他的に生きる」という基本的な考え方です。
ですが、筆者は、「他者を利する」~このような行動を、原理主義的に100%追及する必要はないと考えております。
せいぜい、10~20%程度「利他的」な判断ができれば十分なのではないでしょうか。
例えば日本の消費税。
あなたが、欲しいもの~たとえば「本」。
定価1000円の本を購入するという、自己の欲望に基づいた利己的行動をとった際に、10%=100円の消費税を支払います。
この100円。
日本の税金ですので、日本社会全体の役に立つことに使われる=「利他的用途」に使用されることになるわけです。
消費税の例は、あくまでも一例にすぎませんが、どのような行動・判断をする際にも、利己的な「好き・嫌い」の判断軸のみではなく、その外側の利他的に働く判断軸を10~20%くらいは持って最終決定していくことが、皆が生きやすい社会を形成していくためには必要なことなのではないかと思います。
「あれ~ここは公立昭和病院感染症科・感染管理部ノートじゃなかったっけ?」
「感染症・感染対策の話題が全くないけど・・・」
大丈夫、ここから少し感染症のお話に振っていきますよ。
今現在、2021年元旦もかわらず話題の中心にある新型コロナウイルス感染症~COVID-19~。
この新興感染症とまじめに向き合うためにも、「利他的に生きる」ことが必なのではないかと筆者は考えております。
自己の欲望にしたがって、会食をしたり、皆で集まったり・・・
その際に、「利他的に考える行動」を意識的に行って欲しいのです。
利他的に考えれば、本日の会食は止めとこう。
利他的に考えれば、今日のイベントは参加しないでおこう。
そして、「利己的」にも「利他的」にも働く基本的な感染対策が
・マスク着用
・手洗い
ですね!
マスク着用は、ヒトに咳やくしゃみや呼気からのウイルス拡散を防ぎ、感染を広げない(と同時に、自分がもらうことを防ぐことも期待)
手洗いは、自分に病原体が付着し侵入するのを防ぐ(と同時に、周囲の環境を汚染して、他者へ感染拡大することを防止)
何かを考える・そして行動する際に、10~20%程度「利他的な思考」をしてから最終決定する~これだけで、それほど難しいことを言わなくても、新型コロナウイルス感染症~COVID-19は、少しずつ良い方向に変化していくのではないか?と本ノート筆者は想像しております。
最後に、「利他的に生きる」~これは筆者にとっても中々に実現の難しいことであり、自分の人生を通じて最後までその達成方法を考え続けていかなくてはいけない大変重いテーマであると思っております。
まあ何も考えない・想像しないよりは、ちょっとでも「考える」ことを継続していれば、いずれは道が開けるものではないか?とも予想しているので、じっくりと取り組んでいきたいと思います。
本年も公立昭和病院感染症科・感染管理部ノートとお付き合いの程、よろしくお願い申し上げます。
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