「内省」という資質について
こんにちは。井戸勇輝です。
今日は、僕が何度ストレングスファインダーを受け直しても絶対王者の1位として君臨し続ける資質「内省」についてお話しします。内省は僕にとって人生の伴侶ですね。最初上位に出た時は「なんか暗くて陰鬱な雰囲気。もっとポジティブとか活発性とかのアクティブリア充系資質がよかったのに・・・」と思ったりしましたが、今は一番好きな資質になりました。
今日は内省の特徴について3つ紹介させていただきますね。
①考えることが好きな資質
内省からすると、思考することは行動することと同義とみなすので、何か物事を始める前に「まずやってみよう」と動き出すことはほぼなく、一旦立ち止まって腕組んで考えることから行動スタートです。考える内容はさまざまで、「どうやったら最短ルートで目標達成できるかな」と、戦略性資質と掛け合わせていろんなパターン出ししてるかもしれないし、「そもそもなぜこれをやる必要が生じたのか?背景から考えよう」と、原点思考と掛け合わせて過去から遡って考えをスタートすることもあるし、「どこに向かうべき?やり遂げた後の目指す未来は?」みたいに未来志向とセットになると演繹的な未来への繋がりを思考することもあります。とにかく、まず一旦思考してみる。むしろ熟慮なき実行は悪とみなすほど、考えることに重点を置く資質です。裏を返すと、考える時間を与えられず即行動が求められる職場や上司との相性は最悪レベルに悪いです。
僕も前職の営業時代「井戸!いつまでも机にかじりついてないで商談行ってこい」って言われてました。考えがまとまる前に行動してもろくなことにならないの分かってるから整理してたんですが、結局まとまってない状態で何度も顧客先に行かされて、苦手な雑談からスタートしてぐだぐだな商談してました。内省の人は、ちゃんと考える時間とれる職種を選ぶのが無難です。やっぱり考えてる時間が一番楽しくて、いざ実行に移すときには考えてる時ほどの熱量乗っかってないってこともありますね。
フィギュアスケートの羽生結弦さんが、2014年のソチオリンピックに向かう飛行機の中で号泣したって話が、めっちゃ内省やんって思ったエピソードがあるんです。羽生選手、オリンピックに向かう行きの飛行機の中で、最高の演技をイメージして、そのイメージの中で金メダルとって、号泣したそうなんですよ。想像の中で先に最高の演技と金メダル両方を叶えてしまったそうなんです。めっちゃ内省やん!思いません?まさに思考は行動と同義ですよね。しかも羽生さん、現実でもちゃんと金メダルとったってところがスターですよね。でも金メダルとったのに泣かなかったそうなんですよ。その理由が受賞コメントで語られてて「飛行機の中でイメージしすぎて、飛行機の方が感動しちゃいました」って言ったそうなんですよ。めっっっちゃ内省。
②1つのテーマについて深く考えることができる
思考がとにかく縦横無尽なんですよね。この仕事の本質はなんだろう?とか、もっといい方法は他にないか?であったり、誰の何に繋がるんだろう?とか。とにかく簡単に納得しない。本質にたどり着くまで自問自答や相手への質問を止めないのが内省かもしれないです。
・・・やってることはほぼアキネーターですね。初対面の人から「私ラーメン好きなんです」と言われたとして、雑談が得意な人だったら、「へーどこのラーメンがおすすめですか?へえー高田馬場なんですね!何系ですか?魚介出汁?美味しそう!今度一緒に行きましょうよ!じつは僕も麺類好きで、この前行った担々麺やさんが絶品でー」とか、波に乗るように雑談を乗りこなせるの想像できますよね。
でも内省は深く考えちゃうので、まず頭の中こんな思考で占拠されるんですよ。(この人なんでラーメン好きとか言ってくるんやろうか?単純に雑談のきっかけを投じてくれはったんかな?それともオレがラーメン好きそうに見えたから放り込んだはるんやろか?初手でラーメン好きって自ら公言するのはどんな心理なんやろ?ああでもあんまあれこれ考えすぎて間が空いてしまったら不自然に思われるからそろそろ返答するか・・・)「ラーメン好きなんですね。うどんとかそばじゃなくて、ラーメンなんですね?」ってまず前提の確認ですね。ここずれてたら後から手戻り生じるので、確実に押さえておきたいので確認します。で相手から「まあうどんも美味しいとは思いますけど、やっぱりラーメンですかね!」みたいな返答がありますよね。「ラーメンの何が好きなんですか?店舗の数が多いからアクセスしやすくて、日常でタッチポイント持つ機会が多いから必然的に好きになったんですか?それとも味?うどんは割とシンプルな出汁だけで構成されてて、そんなにスープのバリエーションもないですけど、ラーメンはそもそも大分類が醤油・豚骨・味噌・塩・魚介などバリエーションに富んでて、各ジャンルの中でも鶏肉か豚肉、牛骨どれで出汁とるかで味に差がでてくるし、麺も茹で方や小麦粉の配分で味とか弾力変わってくるから、選択肢無限大ですよね。その味のバリエーションの多さが好き?」
そしたら先方が「うーん、そこまで深く考えてなかったけど、強いて言うなら食べ終わったあとのスープにご飯入れたりして、一度で違った味が何度も味わえるとこですかね。コスパ良いって感じるし、違う美味しさ味わえて幸福感も2倍高まるし」そしたら僕が「そうなんですね。じゃあもうそれ、ラーメンが好きというより、いかに日常の中で幸福を最大化させるかっていう哲学的な問いに向き合われてるってことですよね?あなたが手に入れているのはラーメンによる満足感だけでなく、少ないリターンで多くの幸福を手に入れているという投資対効果や多幸感ですよね」みたいに落とし所になりかねない。
相手はただ趣味を共有する雑談を通して人間関係を近づけたかっただけなのに、内省は深く考えすぎるせいでめっちゃややこしいアキネーターみたいな質問マシーンになってしまい、相手から面倒くさがられること多いです。これ共感してもらえますか?面倒くさいやつって思われるから、なかなか人と距離近づけられないんですよ。こっちはただ純粋に真理が知りたいだけなのに。だから孤独なんですよね。1人でいることになりがちなんです。孤独なアキネーター、それが内省ですよ。
③独り時間大好き
独り時間って最高じゃないですか?明日丸一日、何も予定もやることもない1日があるって日の前日の夜、楽しみすぎて寝れなくないですか?多くの人は明日人と遊ぶ約束があるとか、旅行やフェスに行ったり、飲み会があるから楽しみすぎて寝られないとかあるかもしれないですけど、内省は何の予定もない日の前夜に不眠症なるくらいぶち上がるんです。1人フェスです。
1日考え事して過ごしてもいいし、カフェで読みたかった本読んでもいいし、目的無しに散歩してみたりチャリで遠出してみても良い。人生の手綱を自分自身が握れてるって感覚と、1人で自由にどこに行って何してもいいっていう自由があるって状態が何よりも幸せじゃないですか?さっきの深く考えるでも触れましたけど、内省って考えすぎるせいで、人との距離感が適切に測れず、気苦労も多いんですよ。僕しょっちゅうあるのが、頭の中で会話代行してしまって、勝手に相手との会話止めてることあるんですよ。意味わかりませんよね?
ここんなこと話したら相手がこう思うんちゃうかな?だからきっとこんな返答が予想されるから、それに備えてこんな切り返しを2パターンほど用意しておいて、その時の直感で回答しよう。あ、でもどちらでもないパターンの返答きたときどうしよ?その場合の切り返しはいまのところ想定できてないわ。あかん、何が正解かわからんくなってきた。もう何も発言しない方が今は無難かもしらんから黙っとこ。」みたいな感じで、1人で5往復くらい相手との会話想定して勝手に終わらせてることあるので、相手からしたら「こいつ黙ってて何考えてるかわからん不気味なやつやな」って思われることも多い気がして、とにかく疲れるんですよ。だから1人になるんですね。別に他人に無関心なわけじゃなくて、不必要に他人と誤解を生じさせてお互い疲れる機会を減らしているわけで。あと比較しちゃうじゃないですか。あの人は雑談が上手で人との関係構築力に長けている。でも自分は考えすぎで駄目だ。ポンコツだ。でも1人でいたらそんなこと思わなくていいじゃないですか。いわば他人に対する健全な無関心です。
1人はいいですよね。1人はなに想像してもいいじゃないですか。引いたり誤解される相手もいないじゃないですか。だから妄想し放題だから最高ですよ!内省の孤独は、寂しさがつきまとうロンリーじゃないんです。孤高の存在を楽しむソリチュードなんですよ。群れなくても人と同調しなくても、人生を1人で豊かにすることができて、1人の時間そのものや自由を味わい幸せを感じられる、コスパ最強の資質なんです。そういう意味では、ソロキャンプやってる芸人のひろしさんとか、めっちゃ内省でしょうね。浮世離れしたポジションも楽しんで味わっていきましょう。
本日は、内省という資質の特徴3点について、お話しさせていただきました。
この内容はYouTubeでも聴けます^^
それではまた!
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