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【パイオニアEDH】《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題とその解決に関する諸考察
《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題とその解決に関する諸考察はファンコンテンツ・ポリシーに沿った非公式のファンコンテンツです。ウィザーズ社の認可/許諾は得ていません。題材の一部に、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の財産を含んでいます。©Wizards of the Coast LLC.
はじめに
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デッキについては多くの方が語られると思うので、私はパイオニアEDH七大問題のひとつとして知られる「《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題」について取り上げることとした。
《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題とは
パイオニアEDHに詳しくない方のために、改めて《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題について解説する。
パイオニアEDHとは
パイオニアリーガルのカードのみで遊ぶEDHである。
詳細は上記URLを参照されたい。
《見張るもの、ヴェイガ》とは
![](https://assets.st-note.com/img/1699073758518-ztAHzvQ1Av.png)
見張るもの、ヴェイガ/Vega, the Watcher
(1)(白)(青)
伝説のクリーチャー — 鳥・スピリット
飛行
あなたがあなたの手札以外から呪文を唱えるたび、カード1枚を引く。
《見張るもの、ヴェイガ》は『カルドハイム』初出の伝説のクリーチャーであり、
「手札以外から呪文を唱える」
「たび」
「カード1枚を引く」
とMtGプレイヤーの好きなテキストが三連続で書かれている最高の統率者である。
人が「バターチキンカレー」と聞いて本能的に「おいしそう」と感じるように、「あなたがあなたの手札以外から呪文を唱えるたび、カード1枚を引く。」というテキストは多くのプレイヤーを魅了してやまない。
故に人々はカルドハイム発売この方、フラッシュバック・脱出・予顕などのあらゆる手段を用いて手札以外の領域から呪文を唱えてきた。
そして誰もがこう思うのである。
「毎ターン手札以外から呪文を唱える手段が欲しいなあ…………」
《マラング川をうろつくもの》とは
![](https://assets.st-note.com/img/1699075186184-oOUmphWjoo.jpg)
マラング川をうろつくもの
(2)(青)
クリーチャー — 人間・ならず者
マラング川をうろつくものではブロックできず、マラング川をうろつくものはブロックされない。
あなたが黒か緑のパーマネントをコントロールしているかぎり、あなたはマラング川をうろつくものをあなたの墓地から唱えてもよい。
《マラング川をうろつくもの》は『運命再編』初出のカードであり、パイオニア範囲において「固有色白青の範囲で」「マナ以外のリソースを使わず」「唱えた後追放されることのない」墓地から唱えられる呪文である。
この事実を知ったプレイヤーは、なんとかして毎ターン《マラング川をうろつくもの》を唱えたいという念に取り憑かれた。
しかしそのためには「黒か緑のクリーチャーを用意し」「《マラング川をうろつくもの》を墓地に送る」必要がある。
過去の強力なサクリ台アーティファクトを使用できないパイオニアEDHにおいて、ブロックされない《マラング川をうろつくもの》を墓地に送るのは一筋縄ではいかない。
それでも抜け道を求め日々研究を続けるプレイヤーたちは次第にその容貌も峭刻となり、肉落ち骨秀で、眼光のみ徒らに炯々とし、遂には命を落とすものまで現れた。
無念と失意を抱いた魂は、今もマラング川をうろついていると伝えられる…………
《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題のまとめ
ということで、《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題とは
固有色白青において、いかにして黒か緑のクリーチャーを確保し、《マラング川をうろつくもの》を墓地に送るか
という問題である。
今回は、解決への取り組みの成果として「黒や緑のクリーチャーを確保する方法」「《マラング川をうろつくもの》を墓地に送る方法」をそれぞれ確認していきたい。
解決に関する諸考察
黒や緑のクリーチャーを確保する方法
![](https://assets.st-note.com/img/1699077247935-GA3q9wYz7K.png)
考えうる限りで最強の手段である。
「《死者の原野》が動いてるならそんな必死になってドローしなくてもよくない?」などと言ってはいけない。アドバンテージは取れるなら取りたいのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1699077515071-z6sPCGB2SN.png)
《マラング川をうろつくもの》を唱えると4/4がおまけについてくる上、全体除去にも強い。
マランギング(《マラング川をうろつくもの》を唱えることを指す)を倍気持ちよくしてくれる逸材である。
![](https://assets.st-note.com/img/1699097494192-Q0yuBdVfkQ.png)
比較的軽く、ゆるい条件でトークンを生成するため扱いやすい。
裏返すとクリーチャーでなくなるため、全体除去にも擬似的に耐性がある。
![](https://assets.st-note.com/img/1699097696012-wf2z9aQDZT.png)
《見張るもの、ヴェイガ》への単体除去を無効化しつつトークンを生成するため非常に無駄がない。
《溺神の信奉者、リーア》でフラッシュバックできるのも高評価。
![](https://assets.st-note.com/img/1699098600658-w1iU8jLc0a.jpg?width=1200)
攻撃によって緑の市民を供給できる。
そこからさらなるアドバンテージにつながる可能性を持ち、ブロックされない《マラング川をうろつくもの》を最大限活用できるだろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1699098893913-TuAe5eZAXf.png)
そもそも自分で出さなくてもよくないか?
緑はマナクリを使うため、かなり奪いやすい。
単純なカードパワーも高く、相手の統率者を奪えるとすごいことになる。
![](https://assets.st-note.com/img/1699099434956-zoNwKueqgt.png)
パイオニアEDH最強生物である《星界の大蛇、コーマ》をコピーしながらマランギング可能な優秀カード。
気持ちよくドローするために《黙示録、シェオルドレッド》になるのも非常に重要だ。
《マラング川をうろつくもの》を墓地へ送る方法
![](https://assets.st-note.com/img/1699099932216-0VnYX8vSm8.png)
4マナの人間かならず者を毎ターン出せるようになる。気持ちよさは天元突破すること請け合いだ。
《外交官、マンガラ》《大魔術師の名誉教授》《アルガイヴの盾、ミュレル》《内密の調査員》など、サーチ先も見るものが多い。
![](https://assets.st-note.com/img/1699100602062-JM6Be6WlIc.png)
その場で一番危なそうなクリーチャーを拘束し続けることにより、世界の平和を守っている雰囲気を出すことができる。
同じクリーチャーにつけることも適正なので覚えておきたい。
![](https://assets.st-note.com/img/1699101186932-gT0d6S7AYy.png)
《船砕きの怪物》《裏切りの工作員》などをめくりにいける、夢の広がる1枚。
必要に応じてトークンを使ってもよし。
![](https://assets.st-note.com/img/1699101072900-tAUReQAbRn.png)
姉を見習って黒いトークンを出せ。
![](https://assets.st-note.com/img/1699101854647-QRSucjEo9X.png)
パイオニアEDHでもあればそれなりに便利。
手札の《マラング川をうろつくもの》を捨てることもできる。
![](https://assets.st-note.com/img/1699101972183-VwHlkCgNUT.png)
食物の活用は難しいカラーリングではあるが、任意のタイミングで生け贄にできるのは優秀。
ライフの回復も地味にありがたい。
おわりに
以上、《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題の解決に関する諸考察をお送りした。
パイオニアEDHはまだまだ研究途上にあり、《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題の研究にも今後さらなる発展があるものと思われる。
皆さんもぜひ《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題に取り組んでみてほしい。
それではまた、パイオニアEDHの世界で…………
![](https://assets.st-note.com/img/1699102732811-YS2MKqzhVU.jpg?width=1200)
!?
こ…………ここは一体…………?
![](https://assets.st-note.com/img/1699102661416-ZlcFPp2P9w.png?width=1200)
ウワーーーーーッッ!!!???
…………こうして、《見張るもの、ヴェイガ》における《マラング川をうろつくもの》問題はひとつの解決を迎えた。
しかし、パイオニアEDHの世界は広く、まだまだ未解決の問題が眠っている。
どうか読者諸兄もこの未知の世界へ飛び込んでみてほしい。
私達はいつでもマラング川で待っている。
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