見出し画像

【ヒュージ・リーダーズ】委員会への要望

はじめに

新セット『神河:輝ける世界』の収録カードが全公開されました。

ヒュージ・リーダーズ視点で語りたいカードはいっぱいあるのですが、今回の記事の趣旨はひとつだけです。


こいつを今すぐ禁止してくれ!!!

なぜ禁止を要望するのか

理由1.ヒュージ・リーダーズの性質

ヒュージ・リーダーズは5マナ以上のカードのみ使用できる統率者戦です。

単純に考えれば1ターンに2枚のカードを使用するには10マナが必要であり、通常のMtGと比べて1アクションしか起こせないターンが多くなります。

相対的にカウンターされた際の影響は大きいのですが、《鏡殻のカニ》は3マナと《金粉の水蓮》から2アクションを取れる範疇でほとんどのアクションをカウンターしてきます。

これまでの4マナ以下で使用可能なカウンターがアドバンテージを失うピッチスペルや《暗記》だったことを考えると、かなりのローコストです。

もちろんアクション数はいろいろな抜け道がありますが、ヒュージにおいてこのカウンターがあまりに効率的すぎるのは間違いありません。

理由2.色の格差

青はヒュージ・リーダーズ最強の色です。

その強さの根幹にあるのが打ち消しであることは直近の禁止改訂でも指摘されています。 

また、青の呪文の強さについても考慮する必要があるでしょう。

上記記事はヒュージの環境分析の名文ですが、「青はマナ加速に乏しい色なので高マナ帯の呪文が強く設定されている」というのは重要な指摘です。

逆を言えば、高マナ呪文に到達するまでの妨害手段の質はそのまま青と他の色の格差に直結します。

この点において、理由1で示した通りきわめて効率的な妨害である《鏡殻のカニ》は少し強力すぎるかと思います。

加えて言えば、採用率の高いカードである《無限地帯》の起動を打ち消すことによるランデスは実質2マナを失う大打撃になりえます。

 

また、早いターンから使用可能な妨害はアグロ戦略にも影響します。

委員会は2019年5月の禁止改訂で「ヒュージ・リーダーズにはコンバット・ジェネラルの居場所を望んでいます。」という声明を出しています。

統率者ダメージが存在しないヒュージでは高速で展開して3人を倒すことが求められますが、序盤に使用できる5マナ以下の干渉手段の増加はアグロ戦略にとって大きな問題です。

『神河:輝ける世界』では低マナでの高速アグロ戦略への干渉手段が他にも多く登場しており、《ヨーグモスの息子、ケリク》のようなジェネラルは大きな弱体化が予想されています。

環境の変化は受け入れるべきところではありますが、可能であれば色の格差にはもう少し介入してほしいところです。

理由3.能動的に使用できる

ここまで《鏡殻のカニ》の打ち消し呪文としての脅威について書いてきましたが、多人数戦での打ち消しは1:1:0:0交換というのは有名な話です。

しかし、《鏡殻のカニ》には能動的なマナ加速として使用する手段が存在します。

ご存知の方も多いでしょう、《睡蓮の原野》の誘発を打ち消すことで3マナ加速を実現するコンボです。

青単色でも《不連続性》との組み合わせで採用されうるコンボでしたが、パーツの増加により単純に決めやすくなっています。

理由2で述べた通り、青の妨害は強力なスペルに辿り着く手段でもあるわけですが、《鏡殻のカニ》は緑を超える効率のマナ加速と妨害を低コストで兼ね備えるのです。

個々では強力であれど禁止するほどの要素ではないと感じますが、これらの組み合わせは青に与えられるべきでないと感じます。

おわりに

以上、《鏡殻のカニ》の禁止要望の理由表明でした。

他にも回収が比較的容易であることなどもありますが、私としては総合すると「3マナの能力含む打ち消しはヒュージ・リーダーズ委員会の理念に反するのではないか?」という問題提起をしたと考えています。

ヒュージ・リーダーズ委員会が理念を表明した記事である「ヒュージであるために」の一文を見てみましょう。

ヒュージ・リーダーズではバグに相当するカード、言い方を変えればゲームバランスを壊してしまったり、ゲームの楽しさを破壊してしまうカードは禁止するようにしています。

ヒュージであるために」より

この一文をどう解釈するかは委員会次第ですが、少なくとも私は3マナで打ち消しのオプションとしてランデスや緑を超えるマナ加速が可能なカードが青に存在するのはゲームバランスを壊していると捉えます。

もちろん「まだ発売前なのに早計ではないか」「カードパワーは《意志の力》や《徴用》と同程度である」という意見もあるかと思います。

ぜひ村民の皆様のご意見をお聞かせください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?