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忘れられつつある地域の資源を甦らせたい!「関の浦再興プロジェクト」vol.2〜ツアーレポート編 前半

現在、関の浦再興プロジェクトの一環として、実験的にツアーを開始しています。


集合するのは箱浦漁港
そこからまずはクルーズ船に乗って、荘内半島が隆盛していたかつてのように、海路から関の浦に向かいます。


関の浦復興プロジェクトのチームの仲間 志々島ダイナミクスのお二人から船に乗るときの注意点を聞きます。海の上では船長の言うことは絶対!

クルーズ船にのって関の浦へ


多島美の美しい瀬戸内海をクルーズしながら関の浦に向かいます。
その日の潮の流れによっては潮の流れの速さを体験する潮流体験もします。
海風を感じながらの船の時間は最高に気持ちいいです

関の浦の浜がみえてきました。ここに関所や休憩所が軒を並べていたのでしょうか
クルーズ船から小型船に乗り換えて浜に上陸します


小型船の船長は海のプロ 須江さん


ここに人々が住んでいたなんて考えられないような陸の孤島。
浜辺は鬱蒼とした木々に覆われています。


このプロジェクトの主旨と、関の浦の話をします。

実際に現地にいてもここがかつて、海の関所として賑わっていたとは俄には信じられない景色です。海が物流の中心でなければありえない場所に実際に立って話をきくことで、現代の常識とは全く異なる、歴史を肌で感じられます。



海ゴミのホットスポット調査


荘内半島には様々な方角を向いた浜と、特に東側には粟島や志々島などの島々による複雑な潮流があります。
海ゴミのないキレイな浜だと思っていたら、別の日には大量に海ゴミが浜に打ち上げられていたり、またはその逆もあったり。
実験的にツアーをしながら、ゴミの溜まりやすい浜や、タイミングを調査していきます。

海ゴミのプロ Design The Earth の田中さん

海ゴミ調査については香川県三豊市詫間町の海岸を中心に、クリーンアップなど海の楽しさを伝える「Design The Earth」として活動する、田中真利子さんと山田富士夫さんのお二人から。

まずは浜にあるゴミを拾って分析・観察します。

しばしみんな夢中でゴミを拾います

実際に拾っていくと、本当にさまざまな種類の漂流物がこの場所に集まっていることがよくわかります。あっという間に用意したゴミ袋がいっぱいに。特に目につくのはペットボトル。
分類してみるとほとんどがフタつきのペットボトルと発砲スチロールなど。
重いものやプラスチックごみは比較的少ない印象。

普段なかなか人の入らない浜辺にもたくさんの海ゴミがこんな陸の孤島にどこからこんなにたくさんのゴミが集まってくるんだろう
疲れる前に休憩がてらの海ゴミ講座。
採集されたマイクロプラスチック
発砲スチロールのウキもたくさんありました

大自然の中でいただく「里海弁当」

海ゴミ調査の後は浜辺でごはん。この日は「里海弁当」をみんなでいただきました。
※日によって異なりますが海のものを極力使用するランチを用意します。

地域で食を通した活動を30年続けられているサラダクラブ 前山さん監修の里海弁当。
旬のお野菜や海のミネラルたっぷりのお弁当

目の前は穏やかな瀬戸内海 波の音を聞きながらの食事は格別です。
今でも貨物船などが行き交う様子に、かつての関所の様子に想いを馳せます。

関の浦の周辺調査

まるで獣道のような陸路の森に続く道


ジャングルのような木々の中の中に確かに大きな井戸の後。
この場所に人々の営みがあったことが窺い知れます。

井戸の周りは猪が掘りかえしたようで、土がボコボコになっています。
井戸も少し崩れてしまっていました。
このままだと、海上交通の要衝であったことに触れられるものもなくなり、本当に「忘れられた地域」になってしまいます。

この場所をどんな形で未来に繋いでいったらよいだろうか。

後半に続く


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