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サバクトビバッタ被害に対する緊急無償資金協力

過去数十年間で最大規模のサバクトビバッタの被害

 新型コロナウイルスによる各国のロックダウンは経済的に様々な産業に影響を与えている。そんな中追い打ちをかけるように大きな被害となっているのがサバクトビバッタだ。

 サバクトビバッタはバッタの中でも大型の部類に入り、寿命は3か月程度、通常年間降雨量200mm未満のアフリカの半乾燥・乾燥地帯の砂漠、中近東および南西アジアなどで見られる。約16〜19 km / hの速度で飛行し、 1日で最大130〜150km飛行する。

 サバクトビバッタは植物、樹木、草などの大量の植物を食べるため、生息地域の農家の穀物畑に甚大な被害を与えてきた。牧畜民にとっても家畜の食料を奪われてしまうなど。数年に一度アフリカ地域などで大きな被害を出しているサバクトビバッタだが、2020年は大雨の影響もあり繁殖規模が甚大で、国連食糧農業機構(FAO)によるとソマリアとエチオピアでは、25年ぶり、 ケニアとウガンダでは、75年ぶりの大発生となっている。

 FAO事務局長は「サバクトビバッタは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響と相まって、生計と食料安全保障に危機的な結果をもたらす可能性があります」と強調している。

6月23日には日本政府も南スーダン,スーダン及びウガンダにおける
サバクトビバッタ被害に対する緊急無償資金協力を行うことを決定している。



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