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音の建築 - 空間にはすでに音がある -

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表参道ヒルズ、東京銀座資生堂ビル、グランフロント大阪、電通ビル、愛知万博、浜名湖花博…多数の空間や建築を「音」の切り口からプロデュースしてきた井出 祐昭。音と建築について、その極…
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2024年7月の記事一覧

#4 結晶化されたひとこと | 音の建築 -空間にはすでに音がある-

前回のお話で、音響プロデュースに於いて大切な「空間と仲良くなる」方法について等をご紹介しました。 今回は、仲良くなった先のお話です。 結晶化されたひとこと自分だけが表現者じゃない 空間と仲良くなり、方向性などが絞られていくと、もう一つ課題が出てきます。それは、その空間を表現するのは自分だけじゃなく、沢山の人がいるということ。その人たちと同じ方向を向く必要があります。 その際に「ふわふわしていて、キラッと輝いていて…」なんて説明してもなかなか伝わりません。 私はそこで

#3 空間と仲良くなる | 音の建築 -空間にはすでに音がある-

前回までのお話おさらい音のプロデュースの仕事ですが、音を付け加えるという考えは逆効果。空間にはすでにエネルギーがあり、その空間をどうすればいいか教えてくれます。 素っ裸にならないとそれは感じ取れない。ではどうすれば…? 今日は、空間と「仲良くなった」経験についてお話します。 空間と「仲良くなったか?」みーんなそう思う域 素っ裸で空間と向き合い、返ってきたものが分かると、空間と仲良くなったと感じます。その感覚は、自分にしか分からないようにイメージするかもしれませんが、実