シェアハウスのすゝめ
板谷×澤田
ふじも:はい、じゃあマガジン10回目、よろしくお願いします!
板谷:おー記念すべき10回目。
(一同拍手)
ふじも:早速いきましょう〜。
1個目は、板谷がめっちゃ話したいらしいテーマですね。
板谷:うん、めっちゃ話したいこれ。
テーマ①DTMソフトのほうがUIかっこいいしプロダクトいっぱいあるのずるい
澤田:あーたしかに。
板谷:これは澤田と何回か話したことある気がするけど「ソフトかっこいいのずるくね?」っていう話ですよ。
澤田:でもあんまり感じないですけどね。
まずメインのソフトは映像と作りが似てるじゃないですか。横にタイムラインがあるのとか。
板谷:でもさ、なんかCubase※1 とかLogic Pro※2 とか見ても、やっぱちょっとかっけえなって思っちゃう。
なんか波形だったり、MIDIの打ち込み画面とかもカラフルなのも多くない?
※1 スタインバーグによる音楽制作ソフト
※2 Appleによって開発・販売されている音楽制作ソフト
澤田:ああーまあたしかに。
板谷:特にプラグイン系でかっこいいの多すぎる気がする。
映像系のソフトだとあんまりかっこいいのなくて悲しいんだよね。
澤田:ああいうのって、ちゃんとしたデベロッパーとかが作ってるんですか?
板谷:まあ有名企業がやってるのもあったりするかな。
基本的にDTMソフトって、プラグイン立ち上げると別のウインドウが開いて、そのウインドウの中がデザインされてるじゃん。
それに対して映像編集ソフトは、基本グラフィックがなくて、マジで文字とパラメーターしかないって、それはテンション上がんない。
DTMソフトだと楽器のかっこいいCGあったりとか、イコライザーでめっちゃグラフィカルに動いたりしてるの見ると、
UIオタクとしてはちょっとぐぬぬと言わざるを得ない。
澤田:なんか前も言ってましたよね、音楽関連は実機が全部めっちゃかっこいいみたいな。
板谷:そうそう、音楽作る人ってさ、まず鍵盤プロダクトがあるじゃないですか。
そういうのないんすよね、映像って。
もちろんカメラはあるけど、CGメンバーは基本触ることないし。
本当にさ、普通にキーボード叩くだけで。
澤田:なんらかのソフトウェアを作ったらテンション上がりますよ、たぶん。
板谷:やっぱデバイス欲しい。そう、モノがない感じが寂しいんだよね。
意外とあれなのかな。映像を作るソフト作ってる中にデザインに興味ある人が多いわけじゃないのかな。
澤田:一応なんかロジックでもかっこいいUIを読み込まないってできるんですよ。
でも、そのパラメーターだけの表示だともう見るに耐えない感じになっちゃいますね。
板谷:あーそうなんや。
澤田:なんかそれで言ったらパラメーターとか表示すべき項目が多すぎて、現状みたいにならざるを得なかったりするかもしれないですね。
板谷:うーんたしかに、そういうもんなのかもね。
澤田:ていうかそんなにUIのかっこよさで気分違うんですね。
俺は制作してる時に見た目がかっこいいっていうポイントでテンション上がるとかないんですよね。
板谷:なるほどね。
いいモニターになったり、いいキーボードになったりすると、なんかすげえしゃっきりするんだよね。
できる限りMacで作業したい自分からすると、音楽の人ってMacで作業してる人多いイメージあって羨ましいんだよね。(弊社CG部門はスペック観点からメインマシンにはWindowsを採用)
澤田:まじでMac10台走らせてる人とかいるんですよ。
板谷:え、そのレベル感のマシンじゃないとできない音作りみたいなのがあるの?
澤田:そうですね。
なんかもう、超超ハイエンドのオーケストの音源とかって超重くて、全部一度読み込んで、鍵盤で鳴らすようにして、ってしようとするとそれくらい必要ですね。
板谷:なるほどー。
それはじゃあ澤田が使ってる音源とかとはまた全然違うメーカーが作ってるようなやつってこと?
澤田:いや、同じメーカーなんですけど、まじでトータル何百トラックみたいな。
数の暴力ですね。
板谷:おーやばいね。
澤田:で、しかもリアルタイムで書き出しとかやろうとすると本当に Mac Pro1台じゃ全然足りなくて、
結構Mac Pro3台くらいは割と普通ですね。
板谷:意外と映像よりやばい説ある。リアルタイム性が必要なのか。
澤田:そうっすね。
板谷:いやごめん、ちょっと話が飛んだけど。笑
なんか俺的には、やっぱり映像業界のソフトも「もうちょいかっこよくてよくね?」ってのはずっと思ってんだよね。
ふじも:じゃあ板谷の老後はそれを作ろう。
板谷:作りたいねー。
そう、映像作ってる人たちが使うツールとか開発できるなら、UIとか体験設計ちゃんとしたのを出せると普通に楽しいよな。
なんかデバイスも欲しいし。
澤田:うん、それ絶対やった方がいい。
テーマ②シェアハウスするんだってね
(ここで急遽かとりくが参入)
ふじも:じゃあ続いてはシェアハウスの話!
板谷:澤田、かとりく、ゆうさくの3人でシェアハウスするんだってね。
いやマジでびっくりした。笑
澤田:いやーそうなんですよ。
かとりく:みんなでシェアハウスしてみたかったからすごい嬉しい。
澤田:3人でも持て余すくらい十分広い家住めてるしいいよね。
板谷:見に行かせてもらったけど広いね!
ふじも:引っ越しは全部終わったの?
かとりく:引っ越しもまだ全然終わってなくて。笑
でも色々進めてて、板谷にも手伝ってもらって今度の日曜日に作業部屋を作ろうって計画してる。
板谷:手伝いに駆り出されます。笑
え、澤田は実家じゃない場所が欲しかったって感じ?
澤田:いや、とりあえずこれまでの人生まじで実家に甘えてきてしまってて、一旦出るいい機会かなと。
板谷:なるほどね。にしてもメンツおもろいな。
澤田:ね。自分でもとんとん拍子に進みすぎてちょっとびっくりですよ。笑
かとりく:なんか人生で1回ぐらいシェアハウス生活してみたいなって思ってたから念願叶って嬉しい。
澤田:最初はシェアハウスとか考えたこともなかったけど、引っ越してから毎日ちゃんと作業できてて、すごい捗ってますね。
板谷:いやわかる。
俺も実家めっちゃ居心地よく感じてるタイプやから、めっちゃ帰りたいなって思うんやけど、
もし東京に実家があって実家住みのままだったら、怠けて会社やってなかった説あると思う。笑
澤田:居心地が良すぎると何もできなくなりますよね。
板谷:ほんとそうっすね。
かとりく:俺は一人暮らしの家が狭すぎて何もできなくなって「引っ越したい!」ってなった。笑
ふじも:狭すぎてなの。笑
かとりく:狭さによる心理的負担ってあるよ。
板谷:まじである。俺の前の家も狭すぎて家で作業する気起きなかった。
ふじも:私も結構部屋狭いけど、なんかカーテン開けて窓開けてたら割と平気だな。
板谷:いや、でも多分狭いのレベルが違う。
俺とかとりくはかなり酷かったと思うよ。笑
澤田:かとりくハウスは面積に対して物量がものすごかったイメージ。
ふじも:たしかに。笑
とりあえずシェアハウスは楽しそうで良かった。
かとりく:楽しいですよ。
楽しそうでしょ?笑
テーマ③家具・住環境へのこだわり
澤田:この机(オフィスのミーティングデスク)ってなんですか?
ふじも:Artekのアアルトテーブルです。
これはたしかテーブル81Aかな。
澤田:あ、いいやつ。
板谷:はい。
澤田は家具とかに興味はあるの?
澤田:俺はなんかその、こだわりがなくて。
シェアハウスもとりあえずイケアと無印で揃える感じで。
あと父親の部屋からべッドフレーム取ってきて。
ふじも:うんうん。
澤田:で、床にエアウィーヴ敷いて寝てる。
板谷:なるほどね。
ふじも:いろんな人がいますね〜。
澤田:だからまず、そっち側 ※3に行くにはどういう思考が必要なのかなって気になるんですよね。
ちょっと今回頑張って色々調べてみたけど、なんかやっぱ値段に対して払えないなってなるのも多くて。
※3 板谷とふじもはインテリアが好きでこだわりが強め。
板谷:わかるわかる。
澤田:で、一旦楽天にあった、なんかよくわかんない無垢材の机でとりあえずお茶を濁してます。
板谷:俺の実家もインテリアとかあんまり興味ない感じで。
だから自分の高校生の時の部屋とかも元々はダサかったんやけど、最初何から入ったって、「#pcデスクセットアップ」から入ったの。笑
澤田:あ、Twitterとかで?
板谷:そうそう。「うわ、この人のデスクめっちゃかっけえやん」みたいなのから入って、机ってこういう色にしてんのかとか吸収して。
で、なんかパソコンデスクの一部だけちょっとかっこよくなっていった、みたいな。
澤田:それがこだわりの第1波なんですね。
板谷:そう、中学の最後くらいの時期に1番調べてて、自分の部屋の一角だけ、ちょっとかっこよくなるみたいな感じになって、これめっちゃええなみたいな。
で、そうこうしてるうちに部屋全体かっこよくしたいなと思いはじめるわけよ。
ふじも:うんうん。
板谷:それで上京して大学1人暮らしってなって、どちゃくそ調べて、実際にいろんなお店にも見に行って写真撮りまくったりしてた。
でも上京した時、本当にそんな大した仕事もしてなかったから、お金に余裕があるわけじゃなくて。
澤田:あーはい。そうですよね。
板谷:どうしようってめっちゃ調べて、床の色はどうしても嫌やったから、床の色変えるために塩ビのフロアシート置くみたいなことをやって、色変えたりとか。
本当に楽天とかLOWYAとか、IKEAのハシゴでどうにかして揃えた。
澤田:なるほど。安く済ませるとしたらそういうショップを上手く使うってことですよね。
板谷:そうねー。いやーあれ、すっげえ楽しかった。
澤田:ちなみに、じゃあ俺みたいな素人が部屋作るとして、なんか1つぐらいは一生使える高いの買ってもいいかなと思うわけです。
そうなった時に何からいったらいいですか。
板谷:汎用性でいえば、これまたArtekですが、スツールなんていかが。
板谷:正直最初はAmazonのスツールと何が違うん?ってなると思うんだけど、家に迎え入れて日常的に使っていると、わ、なんかいいかもって思える瞬間が増えてくるの。
澤田:はーーなるほど。
板谷:気づいてなかった違うポイントが徐々に見えてくるみたいなのがあって。
澤田:うんうん。
ちょっとずつ細かい違いがわかるようになっていくんすね。
板谷:今でも、これだったらリプロダクトでもいいかなって思っちゃうやつもある。
けど気持ちの問題として本物が欲しいなってなるものもあるし、正直スツール60に関しては全然違うなって。
こいつに関しては、昔はよく見比べて「あれ?どっちだ」ってなってたんやけど、今はなんかもうオーラで「はい、違うな」ってなる。
澤田:うん、なるほど。いやでもわかります。
クラシックとかも多分そんな感じですよね。
板谷:で、あとは単純に歴史が面白くて調べ始めたっていうのもあって。
このアルテックのLレッグも背景調べると面白いよ。
実際の製造工場の動画みてみたり。色々と語れるようになるわけじゃない。
そうなるともうめちゃくちゃに楽しいよね。笑
澤田:あーたしかに。背景とか知るのも良さそうですね。
板谷:そうっす。おすすめ。
ふじも:私はもう、実家である程度そういう家具に囲まれてたので、気づいたらアルテック大好き人間だったな。
澤田:それ言ったら、まじでうちはひどい。笑
板谷:いや俺の実家も「あんたの家みたいな暖色の電気は眠くなる」とか言ってて。笑
澤田:え、このライトはどこのですか?(横にあるライトを指す)
板谷:これは山田照明のZライト。
澤田:え、ほんとですか。俺シェアハウスの作業用ライトで、Zライト買ったんですよ。
板谷:あ、そうなの?いいやん。
澤田:デザイン性とか言っても、PC作業めっちゃ長いから、機能面もいいやつないかなって探したんですよね。
板谷:うん、作業にもすごい良いと思う。
駒井喜一もビンテージのZライト持ってた。
ふじも:ビンテージ?ずるい。
澤田:駒井喜一で思い出したけど板谷のエルゴヒューマンのチェア、今俺の家にたどり着いてますよ。笑
板谷:そうだよね。笑
俺が持ってたやつを駒井喜一に譲って、そこからさらに澤田に渡ってるんだよね。
シェアハウスにお邪魔した時に久々に再会した。笑
澤田:俺、お下がりエルゴヒューマンをゲットするまで、すごい適当なPCチェア使っててたんすけど、もうめっちゃやばくて。
後ろに体重かけると椅子ごと倒れるんですよ。笑
板谷:そういうレベル?笑
やばいな。
澤田:けど、そこで高い椅子ってすごいんだなってなりました。笑
だからそれが多分始まりですよね、俺の家具への気づき。
あとやっぱ照明が大事なんだろうなとは思ってます。
板谷:照明ね、大事だね。
だからもう正味、所謂シーリングライトはそもそもつけない方がいいよね。
上から全体をふわって光らせるやつは、それをベースライトと考えるならいいけど、そこで明暗作ろうとすると厳しいよね。
澤田:ふむ。間接照明いっぱい置くのが良いってことですか?
板谷:正直、間接照明っていうワード流行ってますけど、光源やたら見えないのもどうかなとは思うよ。
硬く光らせる部分、ディフューズして光を柔らかく回す部分、意図を持って使い分けたいよね。
ふじも:まあね、間接照明って言っても色々あるし。
板谷:あ、でも名作家具のPH4 ※4 はその単体の中で間接照明になってて、光源がどこから見ても直接見えないようになってる。本当に美しい。
※4 ルイスポールセンの照明器具シリーズ
澤田:あ、それはなんか思いました。光源見えないのおしゃれだなって。
板谷:今はもう生産されてない青いやつがあって、それが欲しくて探してもらってんだけど、なかなか在庫がなくて見つかるの待ってるんだよね。
ふじも:おーいいね。
板谷:まあまた一緒に照明ショップツアーしよう。
澤田:よろしく。
板谷:はい、そうしてみてください。
ふじも:じゃあ今回はこの辺で、ありがとうございました。
板谷&澤田:ありがとうございました。