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AIとの上手な付き合い方

あらだ×かとりく





ふじも:マガジン第9回を始めます!よろしくお願いします。


あらだ&かとりく:お願いします。


ふじも:今回も2人が話したいテーマを持ってきてくれました!
ぜひ自由にお願いします。笑



プロフィール
松井晴大(あらだ):2001年生まれ。グラフィックデザイナー・エディター。CPG(カッパープレートゴシック)大好きマン。
加藤陸(かとりく):2000年生まれ。3DCGデザイナー。ものづくりオタク。
藤井桃子(ふじも):2000年生まれ。マネージャー。チョコレート好き。





テーマ①海外旅行に行く道中が好きな話


ふじも:それじゃあまず「海外旅行に行く道中が好きな話」をお願いします。


かとりく:あらだがアメリカいた話してほしいね。


ふじも:たしかに、そうだね。


あらだ:そう、小学校5年生から中学校3年生まで、アメリカのケンタッキー州ってところにいたんですよ。
めちゃくちゃ田舎で、みんなが想像するきらびやかなアメリカとはかけ離れた、草原を馬がパカパカ走ってるようなところでしたね。


ふじも:え、野生の馬が……?!


あらだ:いや、流石に飼われてるっす。笑
でも、競馬が有名なところで、世界中で走ってる競馬用の馬の品種の元を辿ると、3匹の馬に行き着くんですけど、3つ全部ケンタッキー生まれの馬なんですよね。


ふじも:なんとなく聞いたことある話かも。


あらだ:で、俺はアウトドア大好き!みたいな人間でもないけど、海外に行くとか、
飛行機に長時間乗って遠くに行くみたいなのが割と好きなのは、幼少期のそういう背景があるんですよね。


幼少期のあらだ(右)


ふじも:っていうあらだに対してかとりくの海外好きマインドはまたちょっと違うんだよね?


かとりく:俺はめっちゃ海外行ってたとかいうよりは、とりあえず海外についてよく喋るノリがあるってだけなんだけど。
あ、小さい頃は父さんから、お風呂で世界の首都クイズとかめっちゃ出されてた。笑


ふじも:えー、いいね


かとりく:お風呂場に世界地図貼ってある
ヴィンケル第3図法の世界地図


あらだ:スリ・ジャヤワルダナプラ・コッテ。


かとりく:バンダルスリブガワンすね。


ふじも:……ああ、うん。(呆れ)
ちょっと漫画『日常』みたいな空気感のやりとり。笑


かとりく:そういう会話をするのが好きだった。あとは父さんが結構そういうの詳しい人だったから、父さんに勝ちたいみたいなのがあって。笑
それで勉強していくうちに、世界の首都は気づいたら俺の方が先に全部覚えてたな。
ずっと1人でGoogle Earth見てるのが趣味で、触ってる時間の長さだったらマジでそこらへんの人には負けないと思う。


ふじも:そうだよね、めっちゃGoogle Earth見てるよね。


あらだ:「ココ」って地名とか言ったら地球の3Dデータからぐわーっとズームしていって指定された箇所につけますもんね。めっちゃ速いし。


かとりく:そう、もしも飛行機とか乗ってる途中に急にバーンって外に投げ出されたら、地理の知識を活かして俺だけ生存に有利な建物までいける。


ふじも:なるほどね。


かとりく:だからふじもも飛行機乗った時は、俺の後ろについてくるといいよ。


ふじも:オッケーオッケー。ありがとう。


あらだ:あ、GeoGuessr(ジオゲッサー)※1 とか好きっすよね。
※1 ランダムに選ばれたGoogleストリートビューの画像が表示され、その場所をGoogleマップ上で当てるゲーム。


ふじも:最近やってないでしょ。


かとりく:うん、最近やってない。笑
でもすごい好き、楽しい。


あらだ:またあとでやりましょう。


かとりく:やろうやろう。
とりあえずIDENCEもいずれは海外展開したいよねとか、適当にブツブツ言ってるのも俺だったりとか。
あと、乗り物も共通して好きだよね。飛行機とか。


あらだ:うん、飛行機好きです。
俺が元々乗り物が好きっていうのもありつつ、ちっちゃい頃ミリタリー界隈にちょっとハマりつつあったっていう流れで、やっぱ飛行機っていいよねって。
空を飛んでどこかに行くとか、搭乗の手続きとか、飛行機に乗る時しかできない体験ができるのがすごい楽しくて。


かとりく:うん、わかる。
空港の雰囲気とかひっくるめて、飛行機は移動手段ってより、体験として乗ってる。
新幹線より高くても乗りたい。あと絶対窓側がいい。


ふじも:たしかに外見るの楽しいよね。とりあえず飛行機に乗る過程が好きってこと?


かとりく:体験が全部好きなんだよね。


ふじも:なるほど。


あらだ:空港に行くまでに、空港に行く時しか使わない電車に乗るじゃないですか。エアポート急行乗る時点で非日常感が出てきてちょっと嬉しい。


かとりく:飛行機ってチケットも紙質が良くて嬉しい。


ふじも:いっぱい嬉しいポイントがあるね。


かとりく:いやほんとそう。空港って構造がまじで特殊じゃん。でかい建物とか高い天井とか、建築的にすごい面白くて好き。


ふじも:あーたしかに、なるほどね。


あらだ:うんうん。あと、試験的にちょっと変なシステムとか、警備ロボとか、そういう最新のものが導入されてる場面に出くわせるってのも、嬉しい。


ふじも:あ、私も空港の嬉しいポイントある。
空港までの道中は、スーツケースには向かない地獄の舗装なのに、空港入った瞬間に「こんなつるつるでいいんですか?!」みたいな完璧な床になるじゃないですか。
その快感が好き。笑


かとりく:たしかに。笑
他に面白いものがありすぎて床に注目してなかったけどほんとにスーツケース向けになってるね。


ふじも:そう、もはや全部の床あれがいいと思うんだよな。


かとりく:そうなればストレスフリーでいいね。
あと個人的には、多少不便な時間帯の便でも、機体は新しいやつに乗ってみたいってのもある。


あらだ:わかるっす。
ボーイング787出てすぐの時は、もうひたすら787に乗りたくてしょうがなかった。


ふじも:なるほど。乗りたい機体ってどうやって探すの?


あらだ:予約する時のページに機体の情報が書いてあるんすよ。


かとりく:それで乗りたい機体予約してワクワクしてても、たまに当日になって機体変更になったりして、めちゃくちゃ悲しくなる。


ふじも:へえーそんなこともあるのか。


かとりく:大学1年の時に金欠ながらも、乗りたすぎて頑張って予約したやつが変更になっちゃったのマジで悲しい。
一生覚えてる。


ふじも:私なんか飛行機といえば興味あるの外の景色と映画と機内食くらい。
でさ、個人的にだけどデザートに違いが1番出てる気がしてなんか面白いと思うんだよね。


かとりく:あーたしかに。結構乗る度違うよね。


ふじも:そう、それが楽しい。


かとりく:それでいうと機内食ってスペシャルだよね。
俺としては宇宙食みたいなノリの機内食の方がテンションあがるんだけど。


あらだ:あー、うん。
制限の中で如何に美味しくするかを突き詰められた飯、っていう今の機内食もいいけど、もっと未来のイメージでサプリメントみたいなの出てきてほしいって気持ちもある。
人間としての尊厳はあんまりないかもしれんけど。笑


かとりく:そう。笑
いつかそういう機内食食べてみたい。


マカオ旅行中のかとりく



テーマ②チャリの話


ふじも:じゃあ次!チャリの話。
ちょっと前のテーマと繋がりあるかもしれないね。


かとりく:はい、チャリの話させてください。
俺は遠出モチベが基本高くて。その時の移動の手段としては、圧倒的にチャリが好きなんですね。


ふじも:チャリ好きだよねえ。


かとりく:どれぐらい好きかって言うと、鹿児島から東京まで、チャリで1200キロ移動したことがあるくらい。
その道程ずっと楽しかった。
で、その頃は5万円ぐらいの安い買ったんだけど、一生物のいい自転車欲しいなと思って、最近50万円の自転車を買いました。


ふじも:50万のチャリ……!


かとりく:そう。
買い方もめっちゃこだわって買ったんだよね。
普通だったら1台ポンって買いますって感じなんだけど、パソコンでいうパーツごとに買うみたいな概念があって、
鉄の棒の部分だけ買うとか、歯車の部分だけ買うとか、チェーンだけ買うみたいな。
そういうのを20パーツぐらいバラバラに買って、自分で組み立てた。


かとりくのこだわりが詰まった自転車


あらだ:注文してから完成までに結構時間かかってましたよね?


かとりく:うん、フレームが届くの半年くらい待ってた。笑


ふじも:すごいよね。普通に時間もお金も結構かかってる。


かとりく:いい車買うみたいなノリでめっちゃ楽しかったし、結局マジでいい自転車はいいなってなった。


ふじも:前乗ってるところ見たけどそもそもスピードが速いよね。


かとりく:チャリの自力でどこまでも受けちゃうみたいな体験がすごい好きで。
チャリめっちゃいいぜってずっと言ってたら、あらだが今すごいチャリ欲しくなってるんだよね?笑


あらだ:かとりくがパーツ1個1個を選んで買ってるとこ見たら、車やとエンジン自分で買ってきて変えるとかできへんのに、
チャリでそれができてしまうんやってことに気づいたというか。
自分の好きな乗り味とか性能に持っていってデザインすることができたら、もう本当にロマンしかないよなって感じてしまって。


ふじも:たしかに。


あらだ:あれですよね、かとりくのチャリは黒いパーツを極限まで減らしてるんですよね。


かとりく:そう、俺のやつは結構クラシック感をちゃんと出した。
なんか最近だと大体のパーツでカーボンみたいな最新素材使ってて真っ黒なんよ。
そういうやつは組み込まずに、素材の質感を出すようなパーツを選んで、インテリアとして馴染むようなデザインにしてみましたね。


ふじも:なるほどね。


あらだ:ちゃんと昔からあるパーツで組まれてるんだろうなっていうのが感じられていいなって思うっす。


かとりく:そう、自分でもいい自転車だなって思う。
でも理想のパーツが全然流通してなくて、気づいたら50万になっちゃうみたいな感じ。


ふじも:シルバーのパーツって高いんだ?


かとりく:あんまり流通してないから基本的に全部高かった。
ほんとはもうちょっと速い自転車買える値段なんだけどね。


ふじも:え、そうなんや。自転車の速さって何で変わるの?


かとりく:基本は重量とか空気抵抗をどんぐらい考慮するかで決まるけど、ちょっとの違いでしかないかな。
やっぱり結局はフィジカルが速い人ならなんでも速い。笑


ふじも:結局は筋力なんや。笑



テーマ③GPTの話


ふじも:そしたら最後GPT※2の話。

※2 ChatGPT(チャットジーピーティー)、OpenAIが2022年に公開した人工知能チャットボット。


かとりく:IDENCEでも最初にGPT使い出したの多分俺だよね。
課金プラン始まった瞬間に課金した。


ふじも:そうね、私から見てもかとりくとあらだが1番使ってる。
あくまでとっかかりとしての使い方ではあるけど、2人は大学関係の用途でも割とGPTにお世話になってるんですよね。


かとりく:GPTにはお世話になっております。
俺が1人で脳のリソースを割き続けたら終わりはするけど、「GPTを使った方が短縮できるだろうな」っていう、
そこまで複雑じゃない頭の動かし方をしてもらうみたいな使い方が多いんですよね。


あらだ:GPTは、都合よく人間の話を聞いて、「あ、君が言ってんのこういうことだよね」って言ってくれる友達みたいな感じ。
自分から何かを語りかけてくることはないけど、俺が言ったことをいろんな方向性から解釈してくれて「結局こういうことだよね」って出してくれる。


かとりく:そうそう。なんか脳内でくちゃくちゃになってたのを分かりやすくできる。
そうやってGPTに任せる部分があったら自分の使いたいところにだけ頭を使えるから、すごい助かる。
で、無事大学卒業できました。笑


あらだ&ふじも:おめでとうございます。


かとりく:あらだも無事進級出来たよね。
2人とも、多分GPTなかったらできてない。笑


あらだ:思考を整理するのにすごい使えるっすよね。


ふじも:使いこなすにはちょっとコツとかあるんじゃない?


かとりく:そうね、自分が言いたいことの解像度を高めるみたいな使い方がちょうど良いから、とりあえずラフで俺が思ってることを全部吐き出すのを、まず最初にやる。
そっからどういう掘り方するといいよとかを考えてくれるから、最初だけ注力してやればいいっていうのがハッピーなんですね。


ふじも:もうGPTがないと困っちゃうって人も多いだろうね。


あらだ:そうっすね。


かとりく:そうねー。
個人的には、インプットは文字よりはなんかもう少し非言語な部分がいいなとはすごい思ってて。
つい最近「Sora」っていう動画生成の人工知能モデルが出たんだけど、テキストからだけじゃなくて、
イメージ画像とか動画を元に動画生成出来るらしくて、今後すごく制作に影響するだろうなって思う。


ふじも:AIの進化本当に目覚ましいね。


あらだ:実務でも1個1個の案件に対してリファレンスを集めようってときに、検索から取ってくるんじゃなくて、
AIに1回生成させて、近いトンマナを作って見せた方がイメージが湧きやすかったりとか。


かとりく:うん、多分どんどん仕事の一部をAIでまかなうようになっていくよね。
じゃ、最終的にどこに価値を置けるのかって話をしたくないですか。笑


ふじも:はい、どうぞ。笑


かとりく:色々方向性があると思うんだけど、ひとつ確実に思うのは、思考量の差がより強く現れるんじゃないかなってこと。
結局、作りたいものに対してどう面白くしてやろうって考えの蓄積っていうのは出来上がる映像ににじみ出る部分じゃないかと思う。


あらだ:うんうん。


かとりく:今までだったら、超絶時間かけてすごい作り込みをしたっていうのが価値になることも多かったけど、そこがちょっと変わってくるかなっていうのは感じる。


ふじも:そうだね、手間がかかることをやるのが高価値っていうわけではなくなってきてるよね。


あらだ:今まで、例えばウェブサイト作りましょうってなったら、コーディングの技術が必要だったりだとか、
ある程度技術力がないと実現できなかったのが、最近だとノーコードツールで比較的簡単にできるようになってるじゃないですか。
技術的な障壁がどんどんなくなると同時に、技術的な難しさよりかは思想とかの部分に価値を置かれるようになったり。
逆に人間じゃないとできないあやふやな感じとか、人の手の温かみとかが「これはこれでいいよね」って評価されるようになるだろうなっていうのは、感覚として思いますね。


かとりく:なんか難しい問題だよね。
でも見た瞬間「あ、いいな、好きだな」って思わせるみたいな強さのある映像がやっぱり好きで、そこに対して真摯にアプローチできるようになりたいね。


あらだ:そうっすね、そうなりたいっすね。


かとりく:うん、終わりです。


ふじも:はい、ありがとうございました〜。