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気の合う2人

あらだ×板谷





ふじも:こんにちは、マガジン第8回目よろしくお願いします!


板谷:お久しぶりです!


ふじも:じゃあ、なんか今日は話したいことがあるって聞いてるのであみだくじなしで行きますね?


板谷:そうっすね。俺とあらだは共通項かなり多い方じゃないですか。


あらだ:趣味が近い2人な気がします。うん。



プロフィール
松井晴大(あらだ):2001年生まれ。グラフィックデザイナー・エディター。CPG(カッパープレートゴシック)大好きマン。
板谷勇飛(板谷):2001年生まれ。株式会社IDENCE代表取締役。大のあんこ好き。
藤井桃子(ふじも):2000年生まれ。マネージャー。チョコレート好き。





テーマ①自動車の評価観点:内外装の設計について


ふじも:じゃあ、たくさん共通項があるってことですけれども、何をお話されるんでしょうか。
もうご自由にどうぞ〜。


板谷:ご自由にスタイルなんや。笑
まず我々の共通項って言ったら、車好きっていうところじゃないですかね。


あらだ:車好きになったバックグラウンドみたいなところがそもそもほぼ一緒みたいな。
俺は2、3歳くらいのちっちゃい頃からしょっちゅうディーラーに連れてってもらってて。


ふじも:ディーラーに通う2歳か……。


板谷:あーわかる。
板谷家の逸話があるんですけど、本当に買いもしないのにディーラー連れて行けって俺がせがむから、家の近所のディーラーは全部行ってしまって。
でも、さすがに繰り返しは行けないわけよ。
そうなってくると、どんどんエリアが拡大していって、県内のかなりの数のディーラーに行ってしまうみたいな状況になってたらしいんですね。


ふじも:たしかに車買わないのに何回も行くもんじゃないか。
あらだのディーラー通いの思い出は?


あらだ:うちの場合は、近所のでっかい商業施設に展示車が大量に並んでるゾーンがあったんですよ。
俺はそこが大好きで、ことあるごとに連れてってもらって、片っ端からドア開けて運転席乗り込んでガチャガチャやるっていうのを繰り返してたんです。


板谷:あとあらだの場合お父さんが車関連の仕事されてたよね。


あらだ:あ、そうだ、それもあって、なんか昔から車が好きでしたね。


板谷:俺は別に、親が自動車関係とかは全くないけど、単純にめちゃくちゃ好きだった。
機械とかロボットとか家電とか、そういう類いとして車が好きだったから。
そこはあらだと俺でちょっと違うよね。
お父さんは何作ってるんだったっけ?


あらだ:えっと、クランクシャフトですね。


ふじも:??


あらだ:エンジンで発生したエネルギーを回転力に変えるパーツっす。


ふじも:ふーん、なるほど。よくわからないけどわかった。


板谷:ま、そういうところにも影響を受けてか、エンジンがどうとかよく言うじゃん。


あらだ:エンジンの話とか、車の内部の話?
「ここの仕組みがどうでこうでいいっすよ!」みたいな話は割としがちですかねー。


板谷:結構珍しいと思うんだけど俺、まじでそこにあんまし興味なくて。
ある程度、車乗り始めたり、レンタカーでもいろんな車乗って、体感値としてエンジンどうこうみたいなのが若干わかるようになってきたみたい感じ。
じゃあ何にこだわりが強いかっていうと、もう本当にとにかく内外装のデザイン、これに尽きる。


あらだ:出会って間もない時にポロの内装の話をしたのちょっと覚えてる。


板谷:あ、俺の1台目の車っすね、ポロ。



板谷1代目の愛車、Volkswagen Polo


ふじも:なんでポロを選んだの?


板谷:その当時からやっぱりデザインの作り込みのクオリティで見てましたね。
今は2代目の車としてマツダのMX-30っていう車に乗らせていただいてて、それも含めて語らせていただきたいんだけど。


板谷の現在の愛車、MAZDA MX-30


ふじも:乗らせていただいてる。


板谷:具体的には、ボディの全体形状もそうなんだけど、例えばドアノブがあるじゃないですか。あの形状がどれぐらい作り込まれているかとか。
マツダの場合はドアハンドルの形状だけで、何個も記事が上がってるぐらいこだわって作られてて。


あらだ:いやーえぐいぐらいコストかかってますよね。


板谷:そうよね。例えば昔ってドアハンドルに鍵挿せたじゃないですか。


ふじも:えっ。車の鍵って今はドアに挿せないんですか?!


板谷:いや、挿せるんだけど、鍵穴が見えるところにはないんすよ。その代わりドアハンドルを引っ張った隙間に隠してある。


ふじも:こだわりだ。


板谷:あと、サイドミラー。ここの形状の作り込みで、全体のイメージとかまとまり感がかなり変わってくるってのが個人的見解。



あらだ:ミラーね、たしかに。


板谷:そういう観点で言うと、マツダはよくぞここまでってレベルで作り込まれてる。
俺が1台目を買おうとしたタイミングだと、マツダ3とかCX-30みたいな、ちょっと顔が鋭めなのが多かったんですけど、個人的にはちょっと可愛いぐらいの方が好きで。
ただ可愛いデザインは可愛いデザインでも、形状の細かさを落として可愛くされた車はちょっと違うんですよねー。


あらだ:デフォルメされた感じの可愛さってことっすよね。


板谷:そうそう。CGでいうとローポリ的な感じ?(笑)
要素数を減らすとか丸を基調に使うとか、なんか精巧さみたいなのをどんどん落としてって、シンプルにして可愛くするってのはある程度想像がつくんだけど、そこら辺のクオリティ感とか作り込み度合いは維持したままで、いかつくないちょうどいい可愛さを作るってのは超難しいと思ってて。
その観点で、デザインの粒度は荒くないんだけど、ちょっと可愛いようなイメージで親しみやすいものを探してた。そんなこんなでポロやMX-30と出会ったわけです。


あらだ:まじでデザインだけ重視なんですねえ。
まあでもMX-30のフリースタイルドアはどうにかしてほしいっす。乗りにくい(笑)


ドアの開き方が独特。前席ドアを開けないと後席ドアが開かない。


板谷:ほんと可哀想なくらい不評だ。個人的にはそういう面もすごい好きで、デザインのために何かを捨ててるっていうこだわりがいいなと思うんですよね。
開発に携わった人間が本当にこの車のことを好きで作ってるっていうのがわかる。


あらだ:うんうん。


板谷:このあと郊外に引っ越す話も出てくると思うんですけど、最近引っ越して、車で1時間半ぐらいかけて通勤してるんですよ。
毎日やっぱ乗る度に楽しいなって思えて幸せです。


ふじも:ギリギリまで寝てたい派の私からすると驚異だわ……。


板谷:いやー楽しいよ。あと所有するなら、自分できちんと説明できるものを持ちたいっていうのがあって。
うちも映像作る時とかに、やっぱり説明できるようにしたいなっていうのはよくみんなと話してるよね。


ふじも:うん、それはわかるかも。
ちゃんと全部理解した上で言葉でも説明できるってことは大事だよね。


板谷:俺はインテリアとかが好きなふじもが、その車のインテリアを普通のインテリアと同じ評価軸で見てくれないのがすごい不思議なんすよね。


マツダ MX-30の内装


ふじも:あーーいや、大きな声では言えないけど、なんか車は正直本当にどうでもいいなと思ってしまってるかも。


板谷:車を箱だと考えたら、その中のインテリアコーディネートを1社でやってるって、結構稀なケースじゃないですか。
こんなにもプロダクトによって差がある製品って、この技術が飽和してきた時代に珍しいと思うんすよ。
パソコンとか全部同じようになっていって、もうスマホなんてもうどれがどれかわからないみたいな感じなのに、車ってちゃんと全部違うじゃん。
だから面白いんだけど。そういう中で、なんでそこのインテリアに興味を持ってくれないんだ!って。笑


ふじも:なんか怒られてる!笑
言われてることはわかるんだけど、なんなんだろうな……。なんかそんなに興味持てないんだよな。


板谷:工業製品メーカーが作ってるからこそ、車のインテリアデザインが世界的なインテリアメーカーのレベル感に達してないっていうのもあるのかな。
車の椅子単体で売っててほしいかって言われてどうかなって考えると、もしかしたらまだまだそういうレベルじゃないのかもしれない。
もしかすると、世界的に自動車のインテリアってまだまだなのかもしれないよね。


ふじも:たしかに、車のシートが1個、広い博物館的なとこに置いてあったら、なんか現代アートかな?何かを表現してんのかな?みたいな。
インテリアとしていいデザインだとはならないんじゃないかと思う。



車好きのあらだ、実はまだ……?


ふじも:あらだ的な内外装のこだわりポイントは?


あらだ:うーん。あ、ちょっとここでようやく明かすんすけど、まだ免許取ってないんですよ。


ふじも:そうだった、ここまで車の話してるのに。笑


あらだ:そう、絶賛免許取得に向けて車校通ってるんで、唯一運転したことあるのは教習所のカローラで、教習車乗った後に板谷のMXに乗るとサウナみたいな感じ。笑


一同:爆笑


あらだ:やっぱりなんだろう、運転するときの心構えがだいぶ変わるような気がします。
ハンドルパッと持った時の質感だったりだとか、シフトチェンジした時に目に広がってる色の数とかの形の整い方で気持ちが変わる。
なんて言ったらいいんすかね……。とりあえず、教習車に乗った後にMX乗ると恐れ多いんですよ。


板谷:そういうのあるよね。
車の持ち味で、どういう運転になるか割と左右されるなってのは思う。


あらだ:車のそのブランド力みたいなのに、ちゃんと自分が染まっていく感じがするっすよね。


板谷:インテリアの要素とか機械部分とか色々あって、なおかつ移動手段であるっていう多面性を持った道具っていうのが、やっぱ車の魅力だなとつくづく思いますよね。


あらだ:なるほど。


ふじも:あらだはもうすぐ免許取れそうとのことですが、免許を取ったら何を買う?


あらだ:今までは、エンジンの性能がどうとか、どういう歴史を持ってるかみたいなところを結構重視してたのに、
プラスで内外装の細かいこだわりが追加されてしまったんですよね。
いやーちょっと車探しは難航しそうっす。笑


ふじも:あ、板谷の内外装オタクの影響でね。笑


あらだ:ギリギリを攻めていい車を探します。


ふじも:じゃあまた買ったら教えてください。


あらだ:納車報告書出しますね。


ふじも:はい、よろしくお願いします。



テーマ②郊外に引っ越すということ


ふじも:じゃあ、郊外に引っ越すことについて喋りたいっていうことでお伺いしてますので、その話。


板谷:そうそう、我々は急に田舎に行きました。


あらだ:目黒を脱出しましたね。


板谷:うん。あらだはどこに行ったんでしたっけ?


あらだ:狛江市っす。
なんかいい感じのところを求めてぐるぐる探してたら、いつの間にかどんどん田舎に移動していって、しまいにはあの23区外に出てしまった。


板谷:やっぱね、我々地方出身者ですからね。


あらだ:岡山と、神戸の山の方っすね。


板谷:俺もあらだも、目黒のオフィスの徒歩圏内に住んでたんですよ。狭かったねとにかく。笑


あらだ:狭かった。人多いしね。ずっとブンブン車の音とかサイレンが聞こえてくるみたいな、絵に描いたような都会でしたね。


目黒駅前


板谷:そうね、まあ楽しかったよ。やっぱり都会に憧れてた部分があったから、本当に都心の生活が体験できたっていうのは、ある種楽しい1年だった。


ふじも:うんうん。


板谷:そもそもに、事務所と同じ場所に住んでると仕事のオンオフの切り替えが難しくて、精神的に参っちゃってた部分があって。


あらだ:長後の頃みたいなのんびりしてたノリだと近くに住んでても全然問題なかったんですけどね。
まああの時はそんなに忙しくもなかったか。


板谷:そうっすね。あと、目黒って道も狭いから、ちょっと適当にそこら辺に立ち止まって喋ってると人の邪魔になるんですね。
気を抜いて歩きたいのに、いつ後ろからチャリに激突されるかわかんない。


あらだ:危機回避のセンサーが動き続けてる状態ですよね。


板谷:しんどさがやっぱずっとあったよね。


あらだ:プラス、道路まで建物がせり出してて圧迫感が結構すごい。空を見るタイミングがだいぶ減っちゃうんすよね。


板谷:やっぱり、育ってきた環境との大きな差っていうのも1つのしんどいポイントなのかなとも思ってて。
俺はちなみに、新百合ヶ丘に引っ越したんですけど。本当にコンセプトがしっかりしてて気合い入れて作られた街で、
そこらへんも全部いいポイントだなとか思って「もうここだ!」ってなって引っ越し決めたんですよ。
数ヶ月間、新百合ゾーンを毎日のように物件サイトウォッチングし続けて、いい物件があったから引っ越した。


あらだ:新百合めっちゃ行ってましたしね。気に入る物件見つかってからの展開めちゃ早かったもん。


板谷:そう、横浜とか埼玉の方面も何回か通ってみて、過ごしやすいかどうか見てみるんだけど、なんか全部違うなってなってた。
新百合は通い始めて4回目から帰ってきたような感じがし始めて「もうここに住むべきなんかもな」ってなったんすよね。


あらだ:なるほどね。入念な検証の結果なんですね。


板谷:個人的な重要ポイントがあるんですけど。こんな感じ。
・大通りから2本ぐらい道入りたい
・自分の家の前の道幅が十分幅があるか
・最寄りのコンビニに駐車場があるか
・窓外に緑がどれだけ見えるか
今回はこれを全部満たした物件があったんで、すぐ決めましたね。
周りからしたら、今まで目黒のそこそこいいマンションに住んでたのに普通に割とぼろそうなアパートに変わったから、あの、「失敗したのかな?」って思えるかもしれない。笑
けど、個人的には超気に入ってて、もう本当に死ぬほど引っ越してよかったーと思ってます。


板谷の新居(絶賛引越し作業中)


あらだ:自分もまじで引っ越してよかったって思います。急に人生楽しいって感じ。


ふじも:楽しそうでよかった。笑


板谷: 俺、東京ちなみにめっちゃ好きなんだよ。
住む場所として合わなかったっていうだけで、世界有数の都市の名に恥じない東京のビル群はえぐかっこいいなと思うし。


あらだ:丸の内のビル群とかいいっすよね。


板谷:ね〜。事務所はね、西新宿エリアとかいいなって検討したりしてるんですけどね。
プライベートと仕事に区切りをつけるみたいなとこはまだ創業2、3年のスタートアップでちゃんとやってる会社も少ないと思うので、
1つの差別化ポイントとしても、きちっと推し進めていきたいなと思ってるとこでもあるっすね。


ふじも:今の事務所もちょっと手狭になってきたねって話をしてるから、そう遠くないうちにお目黒オフィスとも別れですかね……。
引越しラッシュだ。


あらだの新居(片付いている一部のみ)



固く行くふじも、極端な板谷あらだ


ふじも:私は今のところ全然引越し欲ないんだけど、事務所が引っ越したら、多分一緒に引っ越すことになるから他人事じゃないなー。
とりあえず、通勤時間はドアtoドアで40分には収めたい。


板谷:40分って結構長いな。そう、ふじもは引越しあんまりしたがらんね。笑


ふじも:まだ東京出てきて1年経ってないから!笑


あらだ:都会嫌になってないの、多分ふじもはほどほどのゆるいとこに住んでるからっすよ!
「事務所から徒歩5分です。」みたいなとこに引っ越しても別に大丈夫なんすか?


ふじも:あー事務所徒歩圏内でも嫌ではないと思うな。


板谷:今ふじもは、結局いい感じに離れてて、いい場所に住んでるじゃん。
だからなんか目黒もいいなってなってる説、だいぶあると思う。


ふじも:まあそうね。
今最寄りが大岡山だけど、美味しいパン屋さんとかサイゼとかあるし、落ち着いてて住みやすい雰囲気だから、事務所のある目黒とメリハリついてるかも。


板谷:まじで目黒の駅前とか住んでたら「いやだもう岡山帰りたい」って言ってる説ある。


ふじも:まあたしかに、別に目黒に住みたいとは思わんな。
道が狭いとかは特に文句が出てこないけど……。


板谷:ふじもなんも言わんわりに、最初から「東京やったらそこやん。」みたいなところに住んでるから、あらだと俺が経験した苦しみは分からなさそう。


ふじも:あ、大岡山そんないいチョイスだったんや。


板谷:うん、固くそういうチョイスができる人間なんやな。得しとる。


ふじも:無意識かもしれないですけどね。


あらだ:たぶんふじもは固めの選択するけど、俺とか板谷は極端なことしがちっすよね。


板谷:そうやん、俺らの共通点は極端だってところもありそう。


あらだ:なるほどね、たしかに。


ふじも:いや、通勤に片道1時間弱かけてるのはマジで理解し難いけど、ほんとに楽しんでやってるんだね。いいと思います。


板谷:楽しいよ。行くも帰るも毎回遊んでから行けるみたいな、そういうニュアンスです。


あらだ:モーニングルーティーンの一環です。


板谷:車で出勤したいから出勤時間に遅れなくなりましたね。


ふじも:たしかに……!


あらだ:逆に車好きすぎて、仕事の用でも車で行くとなかなか帰ってこないですよね。


ふじも:!!わかりすぎる。
本命以外の用事とかもついでに済まして帰ってくるよね。


板谷:普段は移動が面倒だなって後回しにしてる諸々も、車があると「あ、これやろうあれもやっとこう」ってなって、先回りできるようになるんですよね。


あらだ:いいことですね。


ふじも:そうっすね。こんな感じでいくと、いずれはみんな郊外に引っ越すんですかね。


板谷:そうね、まあ人によるんじゃないかな。会社としては今後は長野あたりに支部があってもいいなとか思いますね!



テーマ③エモいことが好き


ふじも:はい、じゃあなんだっけ。最後のテーマは「エモいことが好き」って書いてますね。笑


板谷:だってもう俺とあらだの共通点で言ったら、絶対これなんですよ。
やっぱり圧倒的に過去の写真掘り返してくる人間じゃん。笑


ふじも:ただの懐古厨なんよ。


板谷:まあね。笑
俺、経営者としての自負として、初心忘れてなさすぎるっていうのがめっちゃあると思って。
本当に昨日のことのように、法人登記した時とか、もはやサークル作った時とか思い出せるぐらい過去を思い返してるから、記憶が薄くなってないんすよ。笑


あらだ:俺も同じなんで、板谷と2人で話すとすごい盛り上がるっすよね。
昔のしょうもない会話の内容まで「こういう会話しましたよね」ってやるっすよ。笑


いかにもエモそうな写真(オフィスが神奈川にあった時代)


板谷:会社を続けてこれてることだとか、初期メンバーが誰も辞めてないとかは、結構レアだと思ってて。
そういうのも、やっぱり初心からどういうストーリーがあって、どういう過程でこの人はついてきてくれて、
一緒にやろうってなって…みたいな、なんか全体的にいい物語に持っていこうとする癖があって、


あらだ:ストーリー重視の癖っすね。


ふじも:(声も出せず笑う)


板谷:そうそうそう。
だから例えば、今この選択をした方が儲かるとか、これやった方が個人的な利益にはなるってあったとしても、
ストーリーで考えた時に、それエモいかエモくないかっていう判断軸が結構強くて。


あらだ:なるほどね。


板谷:ここでこれやるのは中途半端でなんかダサい、金は儲かるかもしれんけど、みたいな場面がめっちゃ出てくるわけよ。
そうなってくると、それじゃやめよってなるわけですよ。


ふじも:ふむ。意思強い。


板谷:そこは結構、IDENCEの経営スタイルに強く出てると思いますね。


あらだ:うん、なんか板谷の流儀な感じがしますよね。板谷流。
そういうのが積み重なって、成り立ちが強くなっていって、思い出話がしやすいようになってくっていうのはありそう。


板谷:とある経営者友達に、本当に人生の歴史が綺麗だねって言われたのよ。
その、映像を始めて個人事業やって、サークル作って友達ができて、会社作って成功して、みたいな。
何1つとして右余曲折もしてなければ、特に落ちたこともなければ、ってここまで来てる。


ふじも:あーーたしかにね。


板谷:細かなしんどいポイントいっぱいあるんやけど、その都度、きれいなストーリーが繋がるのを多分自然に選択してるんだよ。


あらだ:はいはい。


板谷:きれいなストーリーの方がなんか楽しいというか。
振り返るのも趣味だからさ、振り返った時に綺麗になってなかったら嫌じゃん。
そういうのを自然的に選んで人生作ってってんだろうなって感じはあるっす。


あらだ:うんうん。なるほどねー。


板谷:そう。だからここから誰かがもし辞めるってなったとしても、それは旅立つ方向で、ちょっと別の形で協業しましょうよとかも全然ウェルカム。
だってその、エモいじゃないですか。


ふじも:www


あらだ:ま、そういうのが気持ちよくて、割とみんな一緒に働いてるみたいな気もしますね。そこがモチベに繋がってるのもだいぶわかる気がする。


板谷:なんかやっぱ、エモさを求めてくれるやつも多い気がするよね。笑
なんか中高の同級生が会社入ってきて(ふじものこと)、マネージャーやってくれてるし。


ふじも:え、やばい。私も知らず知らずのうちにエモ人生ストーリーに加担しとるん???やばい、まずい。


あらだ:爆笑


板谷:え、やばいよ普通に。
他のメンバーもね、

かとりく:中学の時にLINE NEWSで見てたやつ。たまたま大学のクラスで知り合って、すぐ一緒に会社立ち上げ。激エモ。
はせP:SFC入学してくる前から俺と磯東吾とかが一緒にやってるの知ってて、そういうのも込みでsense.に入ってきて一緒にやることになった。エモい!

って感じで本当にエモいんすよ。


あらだ:俺も実はあのTBSのさんまさんの正月特番、あれだけピンポイントでリアルタイムで見てたのやたらと覚えてるんですよ。


ふじも:へーーすごい。たまたま?


あらだ:たまたまっすね。その時に板谷が印象に残ってたのが、なんか思わぬところで繋がってたっていうエモストーリーっす。
そういうので成り立ってる人間関係な気がしますよね。


板谷:そうね。まあとにかくよく写真を懐古しますよね〜。


ふじも:とりあえずそこに帰着する。笑
じゃあなんかお気に1枚ずつお気に入りの昔の写真見せてよ。


板谷:うわー。悩む、1枚だけ?


あらだ:ちょっとコレクション多すぎて時間いるっす。


ふじも:うんうん、まあゆっくりどうぞ。


(時は流れ……)



数々のエモ写真コレクションの中の1枚


板谷:だからまあ、結局そうやってさ、初心忘れてたらエモいって感情が出てこないじゃん。
やっぱりエモい会社がやりたいっすね。
これは今思ったことやけど「エモい会社は人が辞めない、エモい会社はエモく成長できる」ってことっす。
エモい会社ってめっちゃいいんじゃない?実は。


あらだ:なんかそっちの方がこう、惹かれるものがあるような気がする。


板谷:会社の歴史がかっこいいみたいな話やね。
なんかこのレター企画とか、まじでエモい会社作りにだいぶ貢献してるっすね。


ふじも:うん、まあたしかにね。
だって絶対、これ見返して「うわ、この時こんなん喋っとったんや」とか言うんでしょ。笑エモいの好きなあなたたち用みたいな企画やな。


板谷:ふじもは過去の写真とか見ていいなーとかなんない?


ふじも:うーんなるけど、そんなに自分からあんま見返さないかもな。


あらだ:あー、あれっすよね、ふじもすぐインスタにあげて消化してますよね。


ふじも:わ、喧嘩か?!笑


あらだ:いやいやいい記録になってるなって思ってますよ!笑
インスタグラマーじゃないすけど、めっちゃちゃんと投稿してるじゃないすか?


ふじも:あーたしかにね。でもまじで適当だよ。
あ、でも友達何人かに「インスタ、地味になんか全部見てるよ」とか、「映えを狙ってない感じのインスタで好き」とか言われたことあるな。


板谷:すげえ。


あらだ:1つのコンテンツになってるじゃないすか。
なんか「私(エモいの好きな人たちとは)違いますけど」みたいな顔してるけど、多分、一緒っすよ俺らと。


ふじも:いやいやいやいや、違います違います。


板谷:俺らはそもそもなんかこう、恥ずかしがらんやん。
でもふじもみたいなのは「エモいこと言うなんて恥ずかしいやん」みたいなのが絶対ある。
IDENCEにおるのもそうやし、こんなインスタやってるのもそうやし、ふじももエモいの好きなんよ実は。


あらだ:うん、そのパフォーマンスあんましやらない方がいいっすよ。


ふじも:うーーーーーーーん。まあ、じゃあわかった。
みんな最後仲直りってことで、板谷とあらだ2人のエモ写真をトップの写真にしときましょう。


板谷:あー、それいいやん。


ふじも:完璧、無事仲直り。


あらだ:いやいや、喧嘩を売ったつもりはなかったんやけども。笑


ふじも:喧嘩はしてないか。笑
まあでもたしかに、インスタやってる人間は過去振り返ってるね。
懐古厨とも言えるかー。


あらだ:ちゃんと残そうとしてる意思があるわけじゃないですか。


ふじも:うわあ…


あらだ:うわあ…じゃないんですよ。笑


ふじも:はい、すみません。笑
じゃあ弊社はみんなエモいこと好きってことでいいですかね。


あらだ・板谷:はい、特に異論ないです。お疲れ様でした。



おまけ


後日、あらだは無事に免許を取れました!🎉