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みんな知ってる?化学繊維の服ってなんでよくないの?

皆さんこんにちは。
今日も少し健康について考えていきたいと思います。
みなさんは何を基準に洋服を選ばれていますか?
私はなんといっても肩が凝らない着心地重視です!とはいえ、
やはり見た目で選んじゃっている部分もありますが。笑
化学繊維の洋服ってよくないと世間ではよく言われますが、
どうしてよくないのかまではご存じの方、少ないのではないでしょうか。

今回はそんな化学繊維の洋服についてまとめていきたいと思います。
みなさまの今後のお洋服選びの参考になれば嬉しいです!
 


化学繊維の服とは?


化学繊維の生地
 化学的に合成や加工をして作られ、
その際にたくさんの化学薬品を使用しているのが化学繊維で作られた洋服のことです。
代表的なものでいうと、ポリエステル、ナイロン、アクリルなど、服のタグでよく見かける生地です。

化学繊維の生地にも種類があり、
合成繊維』・・・ナイロン、ポリエステル、アクリル、ポリウレタン(主な原料が石油系)
再生繊維』・・・レーヨン、テンセル(天然の木材などから精製)


化学繊維以外とは?

天然繊維の生地
主原料が天然素材のもので、『植物繊維』と『動物繊維』の2種類に分けられます。
 
『植物性繊維』・・・綿、麻(主原料がコットン(綿)・リネン(麻)など植物のもの)
『動物性繊維』・・・生糸、絹糸、羊毛、カシミヤ(主原料がシルクのもの(絹)・カシミヤ(主原料が山羊のもの)・ウール(羊毛)など
 


化学繊維と天然繊維の違いとは?


 化学繊維は、加工できる機能(冷感、発熱、速乾、形状記憶など)
がバラエティに富んでおり、大量に生産することができるため、天然繊維に比べて比較的低価格で購入できます。

しかし、吸湿性が少なく静電気が発生しやすいことや化学薬品を使用しているため、環境汚染やアレルギーなどの肌荒れを引き起こしやすいというデメリットがあります。

 一方の天然繊維は、生地が自然界にあるもので作られているため、
敏感肌の方も安心して着ることができます。また肌触りがよく着心地がよい点や吸湿性や通気性に優れているものが多いです。
しかしその反面、縮みやすく・耐久性に難があるというデメリットがあります。
 
 

化学繊維の肌トラブルとは?


 ここでいう「肌トラブル」は
化学繊維が肌に合わないことが原因で、下着が皮膚に接触したときに皮膚が炎症を起こす症状を指します。

化学繊維は、静電気をよく起こす素材で、マイナスの電気を帯びやすい素材です。逆に皮膚は、プラスの電気を帯びやすい特徴があるそうです。
マイナスの電気を帯びている化繊と、プラスの電気を帯びている皮膚が接触することで、静電気が誘発されやすくなるのです。
洋服の整理をしているとだんだんとビリビリと静電気が溜まってくる感じがしていた原因とは、これだったのですね!

もし、お肌が乾燥していて最近なんだか洋服がチクチクするなって方は、静電気の「バチッ」という刺激や、繊維そのもののチクチクした刺激が乾燥した皮膚には良くないので、化学繊維や天然繊維であってもウールなどの衣類は避けた方がいいかもしれません。

静電気には空気中のほこりや花粉などを肌に引き寄せてしまう働きもあるので、特に肌に直接触れる肌着には、綿などの通気性が良く、肌への刺激が少ない素材を選ぶのがおすすめです。
 
 

今の時期手放せないヒートインナー

 ヒートインナーの定義というものはありませんが、
一般的には、薄くてあたたかいレーヨン・ポリエステル・アクリルなどの化学繊維を掛け合わせて作られた吸湿発熱素材のインナーを
ヒートインナー」と呼びます。
そもそもヒートインナーを着るとなぜ暖かくなるのかというと、「吸湿発熱繊維」という、汗などの水分・湿気を吸収して熱エネルギーに変換する繊維を使っているからです。

ですので、非常に暖かいのですが、一方で本来肌に保持されるべき水分もどんどん奪われてしまうので、肌が乾燥する原因にもなってしまいます。その結果、肌のカサつきやかゆみが現れてしまうのです。

また、ヒートインナーの化学繊維自体、肌への摩擦が大きいという点も肌トラブルの原因と考えられています。
 

かゆみが出たらインナーに気をつけてみる


 インナーの素材としてまずおすすめなのは、綿(コットン)です。
綿は繊維の表面がらせん状になっており、柔らかい性質なので肌触りがよく、さらに繊維の内側に空気が含まれているので、保温性に優れているという特長をもちます。
さらに、水分を吸い取って外に放出してくれるので、汗をかいてもムレにくく、かゆみやあせもなどの肌トラブルも起こりにくいです。

ほかには、シルク素材のインナーもおすすめです。肌触りがよく、水分の吸収・放出性に優れつつも、繊維の間に空気をたくさん含んでいるため、保温性も高いです。また、シルクは蚕の繭から作られたタンパク質でできており、人の肌の成分に近い構造をしているため、アレルギーなどの皮膚トラブルを起こしにくい素材ともいわれています。


それぞれの特徴まとめ

通年
化学繊維 ナイロン、レーヨン、ポリエステル、ポリウレタン
【丈夫、柔らかい、軽い、シワになりにくい、熱に弱い 、吸湿性が低い、においや汚れを吸着する 、静電気が起きやすい】
天然繊維 綿、シルク
【優しい風合い、優れた吸放湿性、肌触りのよさ、シワになりやすい 、濡れると縮む】

春夏
天然繊維 麻
【さらっとした風合い 、優れた吸放湿性、清涼感 夏にぴったり、乾きやすい、シワになりやすい、紫外線に弱い(変色)】
 
 
秋冬
化学繊維 アクリル
【優れた保温性、シワになりにくい 、柔らかい、軽い、毛玉ができやすい、静電気が起きやすい】
天然繊維 ウール、カシミヤ、アルパカ、アンゴラ
【優れた保温性・保湿性、柔らかな手触り、光沢感、アルカリに弱い、縮む】
 

綿の肌着を調べてみると様々なブランドが綿に拘り作っていることがわかりました!
乾燥肌や敏感肌で、最近肌がかゆいなと思ったら肌の保湿ケアをすると共に、
一度インナーの素材を化学繊維ではないものに見直してみるのもいいかもしれません。
 

 今年も残り少なくなってきましたが、皆さん風邪などひかないように気をつけてくださいね。
では、今回はこの辺で。
皆さんの毎日が健康でありますように!

 


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