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役者初めて3本目【永遠の鎮魂歌〜Ever Last Requiem〜】 についてのお話『前編』

どうも。
先日の自己紹介の記事にいいねがたくさんついて有頂天になっているサトウです。
まずは、ここまで足を運んでいただきありがとうございます。
今回は先週(7/10~14)公演された「劇団めでたし」さんの【永遠の鎮魂歌〜Ever Last Requiem〜】に出演させていただいたお話を書きたいなと思います。
本当にありがたいことに全公演トリプルカーテンコール、たくさんのお客様に好評頂き、現在もまだ熱が冷めずちょくちょく感想をいただいている現状でございます。いやあ、嬉しいねえ!
そんな皆様にまだまだ【永遠の鎮魂歌〜Ever Last Requiem〜】(以降「えばれく」)の世界を楽しんでいただきたく思い筆を取らせてもらいました。
ささやかな裏話程度に楽しんでいただけると幸いです。
それでは「前編」「後編」と少し長いのですがお付き合いくださいませ。


初めまして「劇団めでたし」さん

あまりこういったカテゴライズは好きではないのですが今回はあえて言います。僕は元々エンタメ演劇とは少し距離を置いていました。というのも僕の本職は役者ではなく脚本家で、強いて分類するなら『準社会派』な演劇。「楽しませる」ことよりも「芸術性」を高めることに重きを置いていたからです。
まあ、偉そうに言ってますが芸術性とはなんぞやみたいなものは全然つかめていません。まだまだ浅学非才の身でございます。
さて、じゃあなんで今回出演したのよ、という話になると思うので超ざっくりと経緯を説明すると……

僕 今年は演劇武者修行するぞ〜役者もやるぞ〜

友人 ハル、オレ今度2・5次元っぽい舞台出るから来いよ

僕 え〜あんまり得意じゃないんだけどな〜

〜公演終了後〜

僕 あ、超かっけえ

以上です。
あははははは。超単純(笑笑笑笑
その後、友人の共演者の方が殺陣のワークショップを開いていることを知り、木刀買って参加。筋肉痛になりながらどハマりして、オーディションサイトを漁りまくった結果、「劇団めでたし第17回公演」の募集を見つけました。一応言っておきますけど、これ役者始めて2ヶ月経ったかどうかくらいの話です。
因みに面接では木刀買って半月の身でドヤ顔で素振りを披露してます。
いやまじで怖い。何やってんの俺……。

あ、誤解を招かないように言っておきますと、エンタメは大好きです。
自分かなりオタク気質でアニメ漫画も然り、エンタメ系の小説とかも大量に書いて賞に応募したりしてます。
ただ、演劇においては自分の目標を見失わないように区分けをしていたというだけの話です。
それでは本編へどうぞ。


あなたエシュバラっていうのね?!

面接後「やらかした〜」と思いながらもめちゃくちゃ早くに合格通知をいただきました。
僕は高校大学とワークショップや自分の劇団で役者をやる時は「元気」「明るい」「いいやつ」みたいなわかりやすい賑やかし系の役が多くて今回もそういうタイプのちょい役になると思ってました。
思っていたというよりはそういう役をもらえるような立ち回りをしていた、が正確ですかね。
元気にハキハキ、気持ちのいいやつですよ〜のアピールをしまくりました。
その結果がこちら↓↓↓

エシュバラ メインビジュアル

ンンンンン〜〜〜〜????どゆこと〜????

ないないないないやったことない!!!
しかもしかもですよ、どうやら脚本はほとんどオーディションで人柄を見て当て書きしたとのこと……

あ、僕のイメージ高笑い刃物ブンブンピエロですか?!

笑っちゃいますよね。
僕も大爆笑しました。
もしえばれくの公演映像と台本を購入した方がいたらわかると思うんですけど、この役以外とセリフは少ないんです。
だから、どう読解したものか、本当に悩みました。
読み合わせの時なんかはあまりでしゃばらない方がいいのかなと思って結構クールなキャラでやってたんですけど……

「セリフ少ないからこそハルには思いっきりやって欲しい」

あ、おっけ。了解です。

そこから恥も外聞もかなぐり捨てた僕の役作りが始まりました。
少し大袈裟な言い方になるかもしれませんが、座組の中で自分の役にたどり着くまで一番時間かかったのは僕だと思ってます。
自分の言うのもなんですが僕は基本的に命懸けで善人でいようと常に心がけているので、フィクションを読んでる時も「悪役の都合?知らねーよ。辛い過去があろうと人を傷つけていい理由になんねーわぼけ」の精神なんですよ。まずはここから脱却することから始めました。


稽古場写真(悪い顔してるね)


プライドなんて持ち合わせてないよ

「全力で演技しよう」
「命燃やしてこ」
僕は本当に超単純思考の人間なので、そんな合言葉を超素直に実行します。
いや、初期の方は結構抵抗ありましたよ。狂人全振りのお芝居するのは。
高笑いとか表情作りとか、気持ちがハイになっててもあまりしませんから。
でも、ここに集められたほとんどの人が役者として多くの場所で生きてきた人ばかりです。専門的な訓練を受け、役者としての道を志し、ちゃんとプロとしての心構えがる人しかいません。
ただ一人、僕だけが出来ていなかった。
だから、恥も外聞も下らないプライドも全部捨てました。経験で劣るなら熱意で補うしかありません。誰よりも悍ましく、下品に、悪役らしく立ち振る舞え!その結果

「ん〜お客さん引いちゃうなぁ」

はい、やり過ぎました。
お芝居ってそんな甘くないですよね。
でも、方向性は間違ってはいなかったみたいです
さあ狂人になってようやく僕はスタートラインに、えばれくの役者と対等になれたのだと思います。
まだまだエシュバラには程遠いですね。
この先は「後編」にて語ろうと思います。
せっかくですのでちょっとした裏話をいくつか載せて今日は終わろうと思います。


・初期設定はナイフが持ち武器だった。(二刀流のエーコよりリーチは短い)

・全力高笑いは音波攻撃になりかねないため、禁止令が出された。

・一番筋肉痛になったのは表情筋

・エシュバラの白髪や白い肌、青い唇などは道化を演じるためのメイクではなく『後遺症』

それでは最後にヒャッハーな写真を添えておきます。
おやすみなさい。
「後編」でお会いしましょう。

ヒャッハーなお気に入り

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