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雑記:オネエみたいな友達

金曜日の夜。


友達と飲みに行った。


その3歳年上の友達との出会いは十数年前、私のいる部に彼女が派遣の秘書として異動してきた時。



最初の席が私の前の席だったので話すようになった。


第一印象、あんまり仕事熱心じゃなさそうな人だなーと失礼ながら思った。


私、第一印象がほぼ当たる。


秘書って何人か見てきたけど、役員さんに尽くします!って熱いタイプと、まぁ言われたことはやりますけどね、でもあんまり色々頼んで来ないでください面倒なんでってタイプがいるなぁと思った。

彼女は後者だった。


しかし秘書という職業は気に入っていると言っていた。
20代の時は合コンで「秘書です」というと男性の食いつきがすごい良かったから!とのこと。



会った時、既に彼女は結婚していた。



20代の間に色んな大企業に派遣として行き、そこで絶対にハイスペの結婚相手を見つけるんだ!
とがむしゃらに実行して見事に成功したと言っていた。


ちなみに私が初めて会った時は、婚活してた当時から20キロ太ったらしい。
結婚できたから安心して油断して毎日ビールをガバガバ飲んでたら太ったとのこと。



「毎日買いに行くコンビニに行ったらさぁ、入った瞬間に、あ!今スーパードライ冷えてないんです!って店員に言われたよ〜顔覚えてんじゃねーよって感じ!」

と怒ってた。
ウケる。



婚活最中は、職業も体型も服装も仕上げに仕上げ、見事試合に勝ち、土俵を降りたら一気に太り出す。



ひでぇ!と思う人も居るだろうけど、賢いよなとも思う。
受験前に難しい学校に受かるために集中猛勉強するようなもんだ。

しかも20代の自分が最高値だと自覚して行動してるのも賢いのではないか。



オシャレで美意識は高く、メイクばっちりだけど体型はぽっちゃりしているのでマツコを小ぶりにした感じ。


本人も
「黒いワンピース試着したらさぁ、ビビるくらいマツコに見えたからやめたわ〜」
とか言ってる。


見た目もマツコっぽいんだけど、喋りもマツコって言うかすごいオネエっぽい。



毒舌を交えたエピソードトークがオネエみたいで面白い。


「面白いからオカマバーやりなよ」
と毎回勧めてる。



しかし毒舌と文句ってさ、オネエが言うと許されるんだけど女性が言うとやっぱりみんな怒るんだよね。


結婚前に居た会社でロッカーに置いていたコートがズタボロにカッターで切り裂かれていた話とか、普通に働いててそんな事起こる?って修羅なエピソードが次々飛び出してきた。


同じ部にいた女性の先輩も
「何?あの子?」
と嫌っていた。


私も初めて彼女の毒舌トークを聞いた時、かなり衝撃的だった。
こんな毒を吐く人は周りにいた事がなかった。


私も最初は
(あ、この人苦手)
と距離を置こうと思った。


でも会社って気が合わないなぁと思う人でも完全に避けるってできないよね。

たまに気に入らないと露骨に無視したりする人も居るけど社会人としてどうなんだろう?と思う。



もう目の前に座ってるし、せっかく今までに居ないタイプが登場したので頑張って付き合ってみよう!と思った。



どうしても我慢ならなかったら、必要以上の事は話さず席替えまでやり過ごせばいい。




結果、彼女とすごく仲良くなってしまった。



話してみると、オネエに感じる謎の包容力と理解力、何聞いてもドン引いたりせず的確に相談に乗ってくれる不思議な人生経験の豊富感。

他の人には話しにくい事でも素直に話せてしまう雰囲気が今までに無いタイプだった。




長くなるから詳しくは書かないけど彼女と出会って私は人生が180℃変わった。


あの時、彼女が目の前に来ず、今まで通りの会社生活を送ってたら、今と全く違う不満だらけの人生だったんだろうなと思う。


苦手…って思うタイプでもとりあえず話してみるって大事だなと学んだ。


一旦付き合ってみて、やっぱり無理だわ!合わない!って分かれば離れればいい。



食わず嫌いせず、試してみてから自分で選ぶって本当に大事。


彼女は3年前に違う会社に行ってしまったけど、しょっちゅうLINEも来るし定期的に飲みに行っている。


これからも仲良くしていきたい。

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