戸隠トレイルレースレポート

戸隠トレイルレースのレースレポートです。


1.前日

 夕方栃木県から、会場の長野県戸隠スキー場へ出発した。片道4時間弱の長旅である。
 「東北自動車道」「北関東自動車道」「関越自動車道」「上信越自動車道」を経由する真夜中のドライブだ。
 高速道路では、自動運転モードにするので、アクセルを踏む足の負担はかなり軽減された。しかし、長い真っ暗闇の高速は本当に怖い。
 4時間弱ほど走り、戸隠スキー場へ、戸隠スキー場の付近は、ほとんど真っ暗闇である。外は少し肌寒い。夕食は高速のパーキングで済ましていたので、ホテルのお風呂に入り。そのまま就寝、長旅のせいかぐっすり眠れた。

2.当日(レースレポ)

 6時50分起床、普段5時45分起きなので、よく眠れた。しかも大会会場まで徒歩1分程度の距離にあるので、朝受付を済まし、ホテルで朝食を取り、ゆっくり準備できた。普段のトレイルだと、会場に当日入りして、バタバタのまま準備するのだが、前日入りだと余裕があって非常に良かった。
 8時45分位に会場に行き開会式に参加、長野市長になった荻原健司市長のスピーチを聞きいざスタート。
 信州戸隠トレイルの山場は自分的に3つあると思っていて
 1、毛無山ー瑪瑙山
 2、戸隠古道
 3、飯縄山
 の3パートだ。
 まさしく一番の山場は3の飯縄山で、そこまでに体力を残しておこうというのが今回の作戦、しかし2のパートの戸隠古道が気持ちの良いトレイルが続き走れてしまうので、自重して進むことを意識した。
 1の毛無山ー瑪瑙山パートは、崖をよじ登るような急登だが、序盤ということもあり、そんなに苦しまずにクリアした。気温はスタート直後に27度とアナウンスされどうなることかと思ったが、日陰に入れば大したことなく、気持ちよく走れた気がする。
 瑪瑙山から一気に下り、一度スタート地点に戻るがそこそこ足が動き出しいいペースで距離を刻める。
 戸隠キャンプ場をこえ第1エイドに到達、水分を補給し、食べ物も補給今年のエイドになんといなり寿司があり、かなり助かった。トマト、バナナ、コーラと十分過ぎるほどエネルギーを補充し2の戸隠古道へ

 戸隠古道は、基本足に優しいトレイルで、比較的アップダウンも少なく、気持ちよく走れるパートだ。途蜂がでるということでコースから少し離れて走ったが、ほとんど問題なく走れた。むしろ気持ちよく走れて自分の中では、大満足のパートだった。大自然の中頭をぼーっとして走るなんてこの上ない贅沢な時間だった。戸隠古道は神域ということもあり、自分の中の悪い部分が出された気がした。
 第2エイドに到達し、ここでも水分補給とお稲荷さん、トマト、バナナ、コーラ等がっつり補充、ラスボス「飯縄山」に備え、僕の救世主「ベスパ」もチャージし、いざ決戦に!

 飯縄山は1800m級の山なので、ここは、トレイルではなく、登山と割り切って登ることに登山口から1合目に登り始めた序盤中の序盤に仲間から連絡がくる。
 なんと、蜂に大量に刺された人がでてレースが打ち切りに、しかし蜂の被害を受けていない人たちはレース続行だというので、どのみちそのまま登り続けることに、自分は登りには自信があるので、ずんずん登り抜いていきます。9合目まで到達してから、苦手の下りのセクションへ、大の下りが苦手なのでここで尻もちつき、追い抜かれなどタイムと順位を贅沢に使ってしまった。
 また、スキー場に入ってからも結構走らされてヘロヘロになりながらもなんとかゴール、目標の5時間台には全然届かなかったが、無事にゴールできたことに感謝の気持ちと生きて帰ってこれた安堵感が湧いてくる。

3.レース後

 レース後は待ちに待った戸隠蕎麦である。高校の蕎麦部が打ってくれた蕎麦は一口すするとそばの香りが鼻をぬけ、絶妙のコシとそばつゆが絶妙に絡まり、本当に美味しいの一言に尽きる。疲れ切った体に甘じょっぱさが身にしみる。本当に生きて帰ってこれて良かった。

4.まとめ

 ということで、信州戸隠レース無事完走することができた。タイムは昨年度より速くないかもしれないが、大きな怪我なく生きて帰ってこれたことが一番大事なことで、タイムは特にこだわってはいない。
 今年は昨年の反省を込めて、力をいれる箇所と手を抜く箇所とうまく戦略が立てられたと思う。特に飯縄山をしっかり登りきれたことは、終盤に体力を残すことができた証拠だろう。
 トレイルはつくづく準備が大事な競技だと実感することができた。予期せぬアクシデントも多い、まるで人生のようだ。
 まだ癒えぬ筋肉痛を引きずって、仕事をしているが心地よい。また、戸隠に行きたいと思う。次回は地元栃木の古峰トレイルである。昨年は雨に苦しめられたトレイルなので、十分策を練ってリベンジを果たしたい。


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