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文章がまとまってきた感じを味わうために。
dマガジンを購読している。定期的に読むように決めている雑誌はないが、表紙や見出しを見るだけでも楽しいので、たまに眺めて、面白そうだと思う特集があれば読み込んでいる。
読んで面白かった雑誌はお気に入りに入れておくので自然と目につく回数が増える。今週私が読んだのはダ・ヴィンチだった。
大泉洋の大きな特集が組まれていたのだ。30ページほどの大特集で、ロングインタビューや関係者からの彼の人となりについての文章、まさかの本人登場の「大泉エッセイ」の読書会。分量も密度が濃くてこれはムックなのか?と思うほどだった。
中でも面白かったのが、編集者の村井由希子さんに聞く、「大泉洋とダ・ヴヴィンチの歴史」という文章。11年から大泉洋の担当ということで、「大泉エッセイ」を作り、「騙し絵の牙」の企画をしたのも彼女なのだそうだ。
大泉洋をあて書きしたというところに興味があって、読んだが、出版業界を題材にしたエンターテインメント小説で、普段小説を読まない私でも楽しく、爽快に読めた。
文章がまとまってきた感じを味わう
そういう流れで、「大泉エッセイ」を購入して、読書会で読んだという話だ。
今のところ、大泉洋が、過去の自分のエッセイに対して数行コメントを入れていて、それが楽しみで読み進めている。「この辺りから、ちょっとは文章まとまってきた感じするな(笑)」というコメントの回で、私も同じく”文章がまとまってきた感じ”を味わった。
感覚の100味ビーンズがあってもラインナップされないくらいレアな感覚だが、もしかしたら、これは再現性があるのかもしれない。
この感覚を呼び起こしてくれるのは、だいぶ頭の方の『ウォーキングダイエット』という文章なので、"文章がまとまっている"という感覚を味わいたい人は、ぜひ、冒頭から読み進めてほしい。
正直にいうと、ダ・ヴィンチで大泉洋や大泉エッセイへの深い愛情のある文章を読み込んでしまったので、なんとなくこの本についての文章が書きづらくなってしまった。
もしかしたら”文章が書きづらい”という感覚も再現性があるかもしれないので、さらにダ・ヴィンチの大泉洋特集を読んでから、大泉洋エッセイについての文章を書いてみて欲しい。
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