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今年の干支は「辛丑(かのと・うし)」

あけましておめでとうございます。今年こそ毎週1回はnoteを更新していきたいと思います。(と、毎年こんなことをつぶやていますが…。)

年始の今日は毎年書いている今年の干支について安岡正篤の「干支の活学」を参考に予測してみたいと思います。昨年も「今年の干支は」と題して予測したもののコロナ禍で状況が一変してしまい、東京オリンピックも延期になってしまいましたが、リモートワークが急速に進むなど、「進化していく年」「新しい時代を告げる年」であるという点はある意味合っていたのではないかと思います。

さて、今年の干支は「辛丑」(かのと・うし、しんちゅう)という干支になります。まず十干の「辛(かのと)」の文字は鋭い刃物を描いた象形文字で、刃物で刺すような痛みを感じる(味で言えばピリッと舌をさすような辛味をあらわす、人事で言えば、つらい・むごい・きびしい)というような意味があり、辛苦、辛酸、辛艱などの熟語が生まれています。辛は新にも通じていて「新」の元は薪の形で、木を斧で切り倒し鋭い刃物で切り裂くという意味があるそうで、新しい時代を切り開くというふうにも考えられます。また、草木の一年で言えば秋の時期で、草木は徐々に枯れてしまうが、地下から陽エネルギーが敢然として上に出現するという形で、前年の庚(かのえ)に次ぐ革新を意味し、今年も変革の年になる可能性があります。

十二支の「丑(うし)」の方は、字形としては「又」と「|」の合字で、右手を挙げた形、すなわち事を始めようとする意味を表すとされ、糸へんをつけた「紐」は結ぶものであり、子の年に始まったものを発展させて、養い、実を結び始める年という意味があるようです。漢書律歴志には「子に孳萌(じほう:増え芽生える)し、丑に紐芽(ちゅうが:芽が曲がりつつ伸びるのを待つさま)す」とあり、芽が伸びようとしているさまをあらわしているとのことらしく、出てきた芽が発展するものの伸び悩む状態かもしれません、

日本史において辛丑は改革の年にあたり、亨保6年(1721年)には享保の改革として「目安箱」の設置や「小石川御薬園(のちの小石川養生所)の設置などが始まり、天保12年(1841年)には水野忠邦による天保の改革が始まっています。お隣の韓国では60年前の1961年に朴正煕による軍事クーデターによる軍事政権が始まった年であり、改革が起きる年とも考えられるのではと思います。

また災害の発生もあり、1961年には第二室戸台風が発生し、1841年には宇和島地震(M6)が発生している。本年は六白金星の年で、方位的に歳破にあたるのは南西であり、東京から南西の地域で災害が発生する可能性が高いと言われています。富士山の噴火や南海トラフ地震などに気をつける必要があるかもしれません。六白金星は1841年の天保12年と全く同じであり、経済的には良くない星回りとなっており、天保の改革では倹約令などが発布され経済が収縮してしまったという状況にあったので、政策を誤ればさらに本年も更に経済が落ち込む可能性があるかもしれません。

これらのことから、本年を予測してみますと、まず、昨年からのコロナ収束の予測が立たず、国際的にも経済はシュリンク状態になっており、政治的にはアメリカ国内の分断、UKのEU離脱決定、中国の領土拡大野心などがあり、世界的には引き続き混沌とした状態が続くのではと考えられます。

ただ、そのような中で、日本ではコロナ禍の問題は継続するものの、昨年、無理と考えられていたリモートワークへの切り替えが急速に進み、従来から問題であった生産性がこの一年で非常に向上しました。夏のオリンピックの開催は微妙ですが、もし開催ができれば、オリンピックを起点に復興の兆しが見えるのではないかと思われます。

干支的にも従来からの改革が進む年であるため、リモートワーク中心の働き方は元に戻らず、オフィスワークは新しい時代のやり方に変革していくでしょう。

今後日本で発展が期待されるのは「スマートシティ構想」で、これが日本の各地で進んでいくのではと期待されています。人々の働き方は地元密着型に変わっていき、会社中心の生活から個人・地域中心に変わっていく最初の年になるのではと思います。

私個人も、今月新居に引っ越しをし、地元での執務環境や研究環境を整えたいと考えています。本年を人生折返しのチャレンジの年としたいと思っております。(100歳を超えてしまいますが…(笑))

本年はとにかく、一刻も早くコロナ禍が収束することを祈り、復興の年になることを期待しております。

みなさまにとっても2021年が良い年になりますように!

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