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本を読みだした動機です

まだ私が独身で神奈川県に住んでいた頃ですが、
ある夜、自動車を運転して家路についていましたところ
芥川龍之介さんの短編作品の朗読が、カーラジオから
流れてきました

昔ある夜、アラビアのある国の王様のところに、旅の
行商の老婆と娘がやってきました
王様は会って「何を持って来たのか」とたずねると、
老婆は(古びた本)を1冊手渡しました
王様が手に取ってみると「こんなに古ぼけた本は要らない」
と断りました
すると老婆は、近くの暖炉にその本をくべて燃やしてしまい
ました
王様は、びっくりして「何で本を燃やしてしまうのだ?!」
と問いましたところ、「この本は王様に読んでいただく
ために運んできたものです」「王様が要らないということ
なので燃やしました」・・・と言うのです
王様は、「分かったわかった」と言って、「残っている本
をすべて買おう!」と残りの4冊を受け取りました

1冊目を読むと、「王様の国の始まりと成り立ち」が書いて
ありました
2冊目には、王国が発展してきた歴史が書いてありました
3冊目には、王様の国の現在の繁栄について書いてありました
そして、4冊目には、今後の王国の将来について、
「隣国が攻めてくる事」が書かれていました
5冊目には、その時どのように、王国を守れば良いかが
書いてありましたが、燃やしてしまったので分からなく
なりました
翌年、王様の国は隣国に攻められて、滅んで無くなって
しまいました・・・というラジオ放送の内容でした

この朗読を聴き終わったあとに、少し静かな時間が流れた
ような気が、今もしています

その後、私は本を読みだした訳ですが、なるほど時折・・・
「これは(仕事に)使える!」「助かった~」というような
場面があり、先ほどの芥川龍之介作品のラジオ放送を思い出
しています(これまで50年弱で、10~20回くらい?)

以上が今回の内容です
(当該の短編小説の本をずーと探していますが、まだ
 見つかっておらず、作品名も記載できず済みません)
2024.06.29

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