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Xデザイン学校第9回:体験プロトタイピング

最近Xデザインの「効能」って実はセミナールームの外にあるのだな、と感じてきた。
失敗するように仕向けられ、そのレールに乗って毎回無事死亡する経験(精神的に大変つらいw)を何度も経ると、これまで気にしていなかったことが気になる。いや気になるというと常に意識しているみたいだけれど、それよりもっと、何故か目に入る、という感覚。頭では違うことを考えていても、目はその場面を見ているというか。そして後からそれを思い出して使ったりする。
きっと頭に新しい領域がセットされたのだと思う。でもまだ真っ白。ほんと言語学習みたいだなぁ。何度も触れていると、全くわからない状態からの次段階として、ドンピシャの意味はまだわからないけれどなんかこの辺の意味を言ってるな、が出てくる。そういう感じ。(ほんとかよ)
今回の講義での、ダブルダイヤモンドモデルの「発見」ってずーっと長くやるもんだよ、というのが腑に落ちた気がした。

どこにもう一方の足を置けばいいのか

アイデアを考えるとき、軸足を自社アセットに置いたあと残ったもう一方の足をいったいどこにピボットすればいいのかと、いろんなところを踏んでみては、バランスが悪くこけそうになったり、細かく何度も移動しすぎてぐちゃぐちゃに。
特に、
・それはプラットフォームか?サービスか?
・効率化ではなく、今まで出来なかったことの実現
がなんかここに来てもう全然わからない。
プラットフォームは、「それ」が存在しなければ起こり得ない企業活動がそこに生まれるもの。サービスは、自社で「それ」を運営するもの。ということだろうか。自分たちのアイデアは今どっちだろうか。
後者については、言葉としての意味は理解していると思うけれども何をどうやっても効率化の域を出られない。自分のインプットが足りなかったり、質が良くないとそれ以上には行けないと痛感する。
講義で触れていた、
・既存のアセットを活用しながら徐々に身軽に
も意識してみたい。

演じることによる人ごと感

アクティングアウトを演った。前回は作りたいプロトタイプに対して素材がなく困ったので、市内在住メンバーに段ボール持参してもらって(ありがとう過ぎる)機器側は段ボールで制作した。チームにUIデザイナーがいるのでスマホUIはFigmaで、機器UIはGスライド上に作ってもらった。(つよ過ぎる)
前回のプロトタイプは抽象絵画レベルで相手に解釈を委ねすぎたけれどw、今回はまだ、何をやりたいかは伝わるものになったと思う。
面白いなと思ったのは、わかっているつもりだった自分たちのアイデアが、演じるためのシナリオを描写しようとして描けない穴が出てくるのはもちろん、実際に演じてリハーサルしてみると、なんというかすごく人ごとな感覚になった。幽体離脱して自分たちのアイデアを少し離れて見ているような気持ち。
なおかつ、自分たちがこれまで幾晩もミーティングを重ねてきたことも、睡眠時間や週末の時間をたくさん割いてきたことも、このアクティングアウトには含まれない。観客からすれば知らんがな案件である。そういう、デザイナーの思い入れという余計な要素を排除して純粋にアイデアがリアルに動く様子を見られてよかった。

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仮想カタログ

なるほど業界や職種が違えばそれぞれ一番やりやすい手法があるのだなと思った。企画中のアイデアを、もうサービスが実際に存在しているかのごとく本番カタログを制作し、想定ユーザーの反応を見るというもの。
広報の業界では、新規事業の話が持ち上がったら先にプレスリリースを書いてみるという手法がある。世の中的にどうインパクトがあるのか、アピールポイントは何なのか、広報担当と新規事業担当が一緒になって整理・検証するためだ。
また、ウェブ/IT業界での「まずLP」文化も類似しているかなと思った。

あと1ヶ月

そういえば以前は、何からやればいいかわからなかったし何がわからないかもわからなかったけど、ここ最近はとにかく毎週みんな時間がない時間がないと唱えている。実際に時間もないわけだけど、これをやればいいのかもしれない、ここはもっとこれを試したい、が出てきているのは良いことじゃないか。突然の前向き。頑張る!

(そして水本さんの青森トークが面白くて、青森には全く縁もゆかりもないけど新郷村を訪ねてみたい気持ちに駆られている…)

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