足立 健太

IDATEN Venturesというベンチャーキャピタルを立ち上げ、スタートアップ投資…

足立 健太

IDATEN Venturesというベンチャーキャピタルを立ち上げ、スタートアップ投資をしています。短距離走(100m、200m)の現役選手(2019年東日本マスターズ優勝)と子ども陸上教室コーチもしています。目指すは世界最速キャピタリスト。理学修士(物理学)

最近の記事

ベンチャーキャピタルとは(その仕組み、思考、行動について)

本記事は、CB Insights による "What is Venture Capital?" をベースに日本語でベンチャーキャピタル(Venture Capital、以下VC)について書いたものです。 VCというものがどういうメカニズムで動いているのか、現役キャピタリストとしての考え方も織り交ぜながら書いております。 また、金額的な感覚も分かりやすくするために、ここでは強引に1ドルを100円として換算し、市場規模などを円単位で表示してあります。 さて、ここ10年でVCに

    • スタートアップのプレゼンテーション(ピッチ)における桃太郎理論

      ベンチャーキャピタリストとして、日々、たくさんのスタートアップから、特に資金調達を目的としたプレゼンテーションを聞いています。 中には「素晴らしい!」と思うものもありますし、「うーん、ちょっと、、」と思うものもあります。 何がその差異を生み出すのか、その考察をここに書いてみました。 なお、既にこういった類の話はあまたの投稿がなされており「なぜ今さら」と思われる方も少なくないと思います。 ところがスタートアップのプレゼンテーション現場においては、まだまだ「もったいない」

      • ウォーレンバフェット氏が説く26の投資哲学

        ウォーレンバフェット氏と言えば、投資に関わる者であれば知らない人はいない、投資の神様とまで呼ばれている人物です。 若いうちは教師業との兼業で投資を行っていましたが、26歳の時から投資業に専念。今ではその純資産価値は10兆円に迫る水準です。 本記事は、そんなバフェット氏が率いる自身の会社Berkshire Hathawayの株主にあてた年次書簡のうち、26の投資哲学をまとめた CB Insights の記事 "26 Lessons From Warren Buffett’s

        • 宮本武蔵『五輪書』から読み解くコロナウイスルとの戦いへの心得

          『五輪書』とは、「ごりんのしょ」と読み、かの剣豪、宮本武蔵が60歳から書き始め、62歳で亡くなる直前の1645年に完成したと言われる、武道哲学書です。 武蔵はこの五輪書の中でたびたび「平常心」の大切さを説いています。そこには、コロナウイスルに対峙している私たちにも重要な学びがあると思い、この記事を書いています。 剣の道を究め、その先に見出した彼の哲学が込められた五輪書は、勝負事に対峙するための秘訣が多く書かれています。 現代社会においては、実際に剣を手に取って戦う、とい

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          コロナショックに対するリーマンショックからの学びとスタートアップへの期待

          皆さんご存知の通り、現在、COVID-19という名のウイルスが各方面で猛威を振るっています。 その結果、実体経済へのダメージも発生し、生命的にも、経済的にも、全く油断ならない状況が続いています。 そのダメージを総称して、コロナショックと呼ぶことにします。 本記事は、このコロナショックを切り抜けるために、同じく世界経済に大きなダメージを与えた直近の悲劇、リーマンショックからの学びを活かそう、という試みのもと、自分の考えの整理のために、書いています。 そもそも、リーマンショ

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