待宵草
待宵草(マツヨイグサ)
そう言われて、姿が思い浮かぶ花だろうか。
夏の夕方、海岸や道端にやわらかい黄色い花を見つける。
一夜限り咲いて、その後は萎れて赤くなる。
花屋さんに並ぶような花ではないけれど、
その慎ましい佇まいと、
月を映したようなやわらかい黄色は、
憧れてやまない、しなやかな女性のように見えた。
待宵草
ずっと 忘れはしない遠い日々
もう 戻れない それは夢のあとさき
今 静かな白い浜辺に 風が吹く
足跡 口癖 その面影 すべてが 幻
帰る場所さえもみつからない 片思い
風に吹かれて 時代にゆらめく
西陽翳る 入り日時に 黄色い花を咲かすわ
まだ 忘れられずに過ごす日々
もう 戻らぬこと 百も承知で
今 静かに移り変わってく 季節に身を委ね
しらしらと こぼれる サヨナラ
置き去りのまま 日毎溶けて 消えてゆく
風に吹かれて 時代にゆらめく
西陽翳る 入り日時に 黄色い花を咲かすわ
風に吹かれて 時代にゆらめく
いつか この傷み癒えるときを 静かに待ちながら
黄色い花を咲かすわ
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