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悠久の花

初夏の花、大賀ハス。
透けるような神々しいピンク。
コロナウィルスに世の中が翻弄される2020年も、
千葉公園の大賀ハスはたくさんの花をつけ、ヒトを魅了している。

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千葉公園の大賀ハスは、深い泥炭地から発掘された2粒の種から、
日本中に種を分け、時代を超えて咲く花。
その名も大賀博士と地元の学生さんたちの情熱が、奇跡のその種を見つけた。

息を潜めるように、早朝に咲くことも、
たった一晩で花の瞬間を終えてしまう切なさも、
2000年前にも咲いていたということも、

知れば知るほど、尊いその花を、
私は歌にした。
できれば、この崇高さを伝えられたらと、古の言葉たちを紡いだ。

今、この花を愛でる人たちの一日を彩るその美しさ、
そして、その花を愛し、守り続ける街の人達の想い、

それを、きっと言葉にしたら “悠久” と “永遠” なんじゃないだろうか。


悠久の花
 
 風 渡る 芒種の淡緑
浮葉 遊ぶ 愛児 きらめく
 ほのか 空白む 暁のしじまに
 
時代を超えて 今 咲き誇る
奇跡を宿す 花の色香に 街も目覚める
永遠に継がれゆくは 悠久の花
 
霞 濡れる 水面 うたた寝月
追風 揺らす つぼみは ふくらか
 はかなく散りゆく 運命の花よ
 
時代を超えて 今 咲き誇る
ちいさな種が 未来へと繋ぐ 希望の祈り
永遠に継がれゆくは 悠久の花
 
時代を超えて 今 咲き誇る
土色の種 夢色の花 青に透かせば
永遠に継がれゆくは 悠久の花
永遠に咲き続けて 悠久の花

大賀ハスに関する詳細は、千葉市観光協会ページにて。
https://www.chibacity-ta.or.jp/oogahasumiryoku




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