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三箇日に観た映画 #居石信吾の映画実況雑記

 去年は300本映画を観ましたが今年も早々から色々観ました。どれも傑作なのでご紹介。


注意!

以下の文章にはネタバレがあります!

注意!


ジョゼと虎と魚たち(2020年:日本)

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 去年のクリスマスに公開されたばかりの作品。同名の小説の映画化であり、映画化はこれが二度目。ですが、原作や実写の方は割と暗くてドロドロしているそうですが本作にはそのような要素は一切ありません!
 夢を持つことを最初から制限されている身体障害者のジョゼと夢を追いながら途中ある事件のせいで歩みが止まってしまう管理人くんが、それでも夢を追いかける話。
 ほろ苦い終わり方をしないラ・ラ・ランドみたいな映画です。
 年下にしか見えない24歳のお姉さんの可愛さに無茶苦茶にされよう!


遠い空の向こうに(1999年:アメリカ)

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 田舎の炭鉱街に暮らす少年が、スプートニクに憧れて自作ロケットを飛ばすお話。NASAの技術者が書いた自伝が基になっているそうです。
 理解なき周囲が徐々に真っ直ぐ打ち上がるロケットを見て協力的になっていく中、頑固親父だけは鉱山で働けと譲らない。父子は衝突を繰り返しますが、結局息子のピンチには協力してくれる。
「フォンブラウンは偉大な科学者だが、僕にとってのヒーローではない(ヒーローは貴方だ)」と父親に言うシーンがマジで良い。
 あとロケットボーイズと呼ばれる友人達とどんどん失敗を繰り返してロケットを改良していく楽しさよ。
 事実に基づくので最後に登場人物のその後が語られるのですが、それも胸を打ちます。


プロジェクトA(香港:1983年)

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 イギリス統治下の昔の香港を舞台に仲の悪い陸と海の警察が反目し合いながらも協力して海賊を倒すカンフーアクション映画。ジャッキー・チェン主演で監督もやっています。サモハンキンポーも出ている。
 面白いシーンしかない! まず冒頭の陸上警察と海上警察の大乱闘からして凄いことをやっている。街中を自転車チェイスするシーンも大好き。
 一番ビビったのが時計台から落下する所。命綱無しでガチでジャッキー落ちてる!
 映画観たことない人も主題歌の東方的威風は聞いたことあるのでは?


ラビリンス 魔王の迷宮(1986年:アメリカ)

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 魔王デビッド・ボゥイが支配するゴブリン・シティに拐われた弟を取り戻しにいく愉快なファンタジー映画。
 主人公と魔王以外がほぼ全てマペットで演じられており、その精度とかわいさたるや凄まじいものがあります。
 世界観も不思議な国のアリスにエッシャーとマグリットを混ぜたかのような酩酊した物でめちゃくちゃ楽しい。
 あとデビッド・ボゥイがかなりデビッド・ボゥイそのままで出てくるのですが、まあ元から魔王みたいな人なので違和感ないです。
 ドラクエに影響を与えたと思われる箇所とかも出てきてちょっと嬉しくなったりした。
 お気に入りのキャラは犬の騎士ディディモス。やたら勇敢なドン・キホーテみたいな奴なんですが乗ってる犬が臆病なので結果として逃げてばかりという。


レディ・ホーク(1985:アメリカ)

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 続けてファンタジー映画。こっちは中世を舞台にした復讐譚ですが、基本はラブロマンス。
 物語は男が夜は狼に、女が昼はタカに変えられてしまう呪い、分かりやすく言えばドラクエ3のバラモスの呪いを悪の司教にかけられたカップルを中心に描かれます。視点人物はスリ少年で、手助けしてくれる酔っ払い神父もいるけど狂言回し的立ち位置ですね。
 ルドガー・ハウアー演じるタカを連れた黒い復讐の騎士がとにかくかっこいい。黒い馬に乗って走る様だけでこの映画観てよかったとなりますよ。

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 カッコ良すぎる……。
 殺陣はそんなに力入ってないですが、とにかく「光」を効果的に使った映像美をご堪能ください。


ビッグ・リボウスキ(アメリカ:1998年)

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 同姓同名の大金持ちに間違われて自宅に押し入られた事から始まるドタバタ不条理クライムコメディ。ブラックな笑いを貴方に。
 金持ちな方のリボウスキが妻を攫った誘拐犯へ身代金の受け渡しを主人公のデュードにお願いするのですが全然上手くいかない。
 出てくる人物が全員倫理観がない上に人の話を全く聞かない奴らで、勝手にどんどん話を進めて事態は混迷を深めていきます。
 特にやべーやつなのがボウリング仲間のウォルターで、全然関係ないのにベトナムの話をしてはキレ散らかし暴力に訴えるという強烈なキャラ付けがなされております。半分くらいはこいつのせいで拗れてる。
 最初は単純な事件かと思いきや蓋を開けてみれば4つくらいの勢力が絡む複雑怪奇なお話で、それが解ける瞬間が気持ち良い。
 デュードの車がどんどんボコボコになっていって最後は派手に燃えるので、その様にも注目してみてください。

 以上6作品を正月に鑑賞しました。どれも傑作!
 2021年も皆様良き映画ライフを!

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