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逆噴射小説大賞、今年も熱い祭りになりましたね。参加者も投稿作品数も去年を上回り、新しい…
高度100km、カルマンライン。天獄と地国のあわい。希薄な大気故に昼でも空は黒い。天獄から…
私を買ったのは〈竜〉の屍操術師だった。 竜というのは奥義を極めた魔術師に対する尊称で…
黄昏の星。 巨大な太陽は地平線上で不動、紅い光で地を照らす。上空を雲が高速で通過する…
俺の肛門がワームホールの出入り口と判明した。出すのはいい。本来の機能だ。宇宙の彼方から…
狂王を廃す、それ自体が狂った考えだと弟は笑った。良く笑ったその顔は、胴体と離れ血に塗れ…
俺達は呪われている。 全資源枯渇より百余年。現在の人類文明を支えているのは「竜骸」だ。 竜は死ぬと毒と呪いを遺す。俺達「骸盗」はそれらに汚染されきっている。まともな成り手がいないので、稼業ではなく家業、一族の生業となり呪いは子々孫々受け継がれていく訳だ。 「翼分離いくぞぉ!」 「ヨーソロー!」 巨大な竜骨に歯車、乾いても伸縮性を失わない竜腱からなる起重機を操り、俺は慎重に竜の背中から雄大な竜翼の関節部分を外す。髄液が空気と反応し、凄まじい熱を発する。人が触れればひと
今日も俺は出撃する。目標は敵国の安眠都市。全市民を夜間にガスで強制ノンレム睡眠させる、…