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自分がこのウミガメだったら

あいさつ

あっという間に8月になりましたね。
筆者の地元仙台では、昨日やっと梅雨が明けたばかりで、
夏らしくない曇り空に違和感を覚えています。

そんな8月の第一週は「水の週間」だということを皆さんはご存知でしたか。8月1日が「水の日」で、そこから一週間は水の大切さについて考える期間だそうです(国土交通省:「水の日」及び「水の週間」について)。

毎日の手洗い・うがいから料理・洗濯と私たちの生活には水が欠かせません。同様に、水は他の動物たちにもなくてはならないものです。海や川に生きる動物たちにとっては、水は栖そのものです。
しかし、私たちはその水を、ゴミによって汚染しています。私たちが排出したプラスチックによって、海や川は汚染され、動物たちを苦しめているのです。

本題

ということで今日は、特に海洋プラ問題について書きたいと思います。

以下、偉そうに聞こえたらすみません。
文章も得意じゃないし、専門家でもないので、間違っていたら教えていただけると嬉しいです。

見出しの画像は見飽きている方も少なくないのではと思いますが、あえて選びました。(出典:UN News
今日は、人間としてではなく、立場をこのウミガメに変えてこの状況を感じていただきたいと思います。

ウミガメ(Vancouver Sun)

(出典:Vancouver Sun)

いかがですか。見ているだけで、息苦しくなってきませんか。
わけもわからず、上からプラスチックが降ってくる状況で、いつそれが喉に詰まるかわかりません。
まるで、終わりのない障害物競走を命懸けで走り続けるようだとは思いませんか。

この問題は、このような動物への影響のほかに、船舶航行や漁業への影響もあります。(環境省:海洋プラスチック問題について

もし、料理をしようと開いた魚の中にビニール袋が入っていたら、口に入れようとした刺身の中にカラフルな破片が見えたら(これは流石にないと思いますが...)、と考えると怖くなってきますね。

また、大きいプラスチックだけでなく、マイクロプラスチックによる海洋汚染も確認されています。マイクロプラスチックとは、5mm 以下の微細なプラスチック類のことで、洗顔料や歯磨き粉に含まれるスクラブ剤などのもともと小さいサイズで製造されているものと、発砲スチロールなどの大きいプラスチックが自然環境中で細かくなっていくものの2種類があります。(環境省:海洋プラスチック問題について

もしこの小さいプラスチックが、魚の中に入っていても私たちは気付けるのでしょうか。既に、気付かずに食べてしまっているのでしょうか。

さらに恐ろしいことに、このマイクロプラスチックは、海中の有害化学物質を吸着するという可能性が示唆されているのです。(Tech Note:マイクロプラスチックの生物影響と対策
小さい魚がマイクロプラスチックと共に飲み込んでしまった有害物質は体内に残り、それを食べる大きい魚の体内に蓄えられます。このようにして有害物質の濃縮を繰り返した魚を私たちは食べていないと言えるのでしょうか。

一度汚染してしまった環境を元に戻すのは簡単ではありませんが、消費者としてこれ以上の汚染を引き起こさないために、購入する商品を環境的観点から選択することや、ゴミの不法投棄をしないことなど、できることはあります。

また、海洋プラ問題に関しては、まだまだわかっていないことも多く、今後の研究に期待が寄せられています。

IHRP実行委員会という高校生によって組織される団体では、海洋プラ問題の解決策提案を目指した高校生対象の研究プログラムを企画しています。(海洋プラ問題を解決するのは君だ!

この記事を最後まで読んでくださった高校生の方、この問題の解決に少しでも貢献してみたいと思いませんか。是非、プログラムのホームページをチェックしてみてはいかがでしょうか。参加者募集締め切りは2020年8月19日です。

海洋プラ問題を解決するのは君だ! リーフレット表2020.7.29 改訂版


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