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クロススイッチャーが合理的な理由【ロストリザードン】

突然ですがクロススイッチャーについて語らせてください。

先日のシティリーグで使用したロストツールボックス、クロススイッチャーが嵌った感じがするんです。
採用の狙いとその理由を、現環境のサポート事情を絡めて語りたい。

この記事はデッキ解説ではありません。
予選こそ5勝0敗で突破しましたが、決勝トーナメントは即負けベスト16。入賞デッキですらなく、そんなの投げ銭のおまけでよろしい。
本編を読んで何か持ち帰ってくれたら嬉しいです。ついでに投げ銭でおまけをみてもらうか、スキやRTをしてくれるとなお喜びます。

2023.05.13 更新
本日のBIGMAGIC CS Vol.6 (136人)で同じデッキを使い、予選6連勝 ⇒ 決勝トーナメント敗退とシティと同じような成績を納めました。
残念ではありますが、一応は記事の信憑性向上につながると思うので、記念に追記します。
有料部分に「まけんきハチマキ」の使用感を書き足しました。

■デッキリスト

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ロストギミック + かがやくリザードン + ザマゼンタなデッキ。

■対戦成績

4月23日 シティリーグTSUTAYA西友町田店
予選
1:ゾロアーク(幻影変化)キルリア 後攻 勝
2:ロストジャローダVSTAR 後攻 勝
3:ギラティナVSTARアルセウス型 後攻 勝
4:ギラティナVSTARアルセウス型 後攻 勝
5:フワンテ型サーナイトex 後攻 勝
決勝トーナメント
1:サーナイトex 後攻 負

5勝0敗 ⇒ 1回戦負け ベスト16

5月13日 BIGMAGIC CS Vol.6
予選
1:ギラティナVSTARロスト型 後攻 勝
2:ヒスイヌメルゴンVSTARロスト型 後攻 勝
3:サーナイトex 後攻 勝
4:アルセウス・ジュラルドン・ブラッキー 後攻 勝
5:ミライドンex(レジエレキVMAX型) 後攻 勝
6:ヒスイヌメルゴンVSTARアルセウス型 後攻 勝
決勝トーナメント
1:ギラティナVSTARロスト型 後攻 負

6勝0敗 ⇒ 1回戦負け ベスト16

■クロススイッチャー採用の狙い

「サポートじゃなくてもできることに、サポート枠を使わない」
これに尽きます。

ロスト系デッキは、序盤にアクロマの実験、中終盤にクララorナンジャモ(ツツジ)と、ゲーム進捗によってサポートが固定的です。
ボスの司令を使えるタイミングはシビア、ぶっちゃけ優勢なときしか使えません。
統計的にもボスの司令の採用率は55%と低く、採用枚数も過半が1枚のみです。

ロストのサポート採用率上位5種
※4/14~4/21 シティベスト8デッキより


ボスの司令を使っている場合じゃない、というのは一般的な共通認識と言えるでしょう。
しかし相手ベンチを呼ぶ手段はほしい。クロススイッチャーの出番です。

■サポートの役割

そもそもの話。
サポートというカード種別は、ターン1回の制限がつく強力な効果を持ちます。
主要な役目は手札の補充ですが、ボスの司令を筆頭に様々な特殊効果をもち、サポートにしかできない役割も多い。

採用率 10%越えサポートの役割
※4/14~4/21 シティベスト8の全デッキタイプより

ゲーム中、毎ターンサポート使用して恩恵を受けることが重要です。
ですがターン1枚制限があるため、複数の恩恵を同時に受けることはできません。
具体的には、サポートで手札を補充したターンはボスの司令を使えないのです。

■サポートの代替

主要なデッキの多くは、普通はサポートから受ける効果の一部をポケモンで代替しています。
そうやってターン1回の使用権をサポート独自の効果を得るために空けています。

主要なデッキタイプから、サポートの役目を代わるポケモンは以下のようなものがあります。

・サーナイトex
ドロー系 → キルリア(リファイン)、サーナイト(アルカナシャイン)、サーナイトex※エネ限定で実質的なドロー、かがやくゲッコウガ

・ルギアVSTAR
ドロー系 → アーケオス※エネ限定で実質的なドロー

・ロスト系
ドロー系 → キュワワー、かがやくゲッコウガ
ベンチ呼び → かがやくゲッコウガ、ヤミラミ

・セグレイブ
ドロー系 → かがやくゲッコウガ、パオジアンex
ベンチ呼び → かがやくゲッコウガ、カイオーガ

強いデッキはサポートの機能を代わるポケモンがいることがわかります。てか、かがやくゲッコウガ多いな…
逆説的に、サポートの役割をすべてサポートに任せるデッキは厳しい、ということもできます。
ディンルーexのような例外もありますが。

■クロススイッチャーが向くデッキ

ロスト系デッキはサポートの機能をいくつか代替しますが、「ロストゾーンを貯める」特殊なニーズをサポートに任せています。そしてポケモンがすぐに気絶して場持ちが悪いことから、クララ含むサポートドローへの依存度も高め。
一方「はなえらび」で手札が溜まっていくし、博士の研究などによるトラッシュもないため、そのうちクロススイッチャーが手札に揃っていきます。
使いたい事情と使える条件の両方を満たしていて、有効にクロススイッチャー使えるデッキだと考えます。

他のデッキでは、サポート利用権を他に使いたいという意味でセグレイブ系が、手札が溜まっていく点でサーナイトexが向いていると思います。
しかし前者はデッキスペースが厳しく、後者は終盤にサポートをボスに回す余裕があるので、ベストマッチではないかもしれません。
クロススイッチャーは2枚採用でも強いので、可能性は残りますが。

■ロスト × クロススイッチャーの使用感

前述の通り「はなえらび」で手札が貯まる傾向にあるため、中盤ならクロススイッチャーが揃う確率は高いです。今回のデッキはキバナ採用なので、そちらから集めることももちろんあり。

ロスト独自の事情ですが、「はなえらび」したキュワワーを下げつつ、ザマゼンタ「かたきうち」でたねポケモンVを倒す、なんて高効率ムーブをそれなりの頻度でできます。

ちなみに。
クロススイッチャーがロストゾーンに行くパターンはあまり気になりませんでした。
必要かどうかは相手デッキによりますし、はなえらびやアクロマの実験では優先確保することが多く、その価値があります。
ゲームあたりのクロススイッチャー起動回数は、体感的に1.3回くらいですね。

■まとめ

まとめるとロストにクロススイッチャーを採用した理由は3点です。

・サポート利用権をボスの司令に当てることが不合理だった
・現実的にクロススイッチャーを運用できる
・ベンチ呼びとポケモンいれかえのどちらも有効活用できる

クロススイッチャーのデメリットは、単体で役に立たないことと、デッキスペースを食うことでしょうか。
2回ベンチを呼ぶためにデッキスペースを4枚。ボスの司令の2倍を割いているため、構築的には厳しい面があります。
ポケギア3.0などの下振れ防止策や、ディンルーex対策などを諦めていますね。

ロストツールボックスにおけるクロススイッチャーの採用率は10%程度ですが、本来はもっと高いポテンシャルがあることを確信しています。

ロストのクロススイッチャー採用率
※4/14~4/21 シティベスト8デッキより

これで本編は終了です。お読みいただきありがとうございました。
投げ銭的に有料設定していて、今回のデッキに関して書いています。カードの採用理由や、ゲーム中の動きをちょっとだけ。
入賞デッキではありませんし、期待はされませんように。

記事中に何度か、シティリーグ結果の統計資料を使いました。
こちらは5月1日か遅くとも2日に記事にするので、お楽しみに。

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