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「ヘルスケアICT立県実現プロジェクト」-コンソーシアム企業へのインタビュー!第1弾~(株)BSNアイネット 吉田さん~

本記事では、現在「ヘルスケアICT立県プロジェクト」に関わっているコンソーシアム企業へのインタビューをシリーズ企画としてお届けしていきます!

このプロジェクトでは、新潟県の医療課題を解決するためにヘルスケアICTの活用を通して、新しいサービスやプロダクトを生み出しています。また、ヘルスケアICT人材を育成して継続的なイノベーションを創出していく事を目的としています。

インタビューでは、今回のプロジェクトに対する想い新潟×ヘルスケア×ICTへの取り組みなどについてインタビューしました!

記念すべき第1弾は、(株)BSNアイネットの吉田さんです!


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吉田 昌弘 氏(株式会社BSNアイネット-1997年4月入社:イノベーション推進室)出身:豊橋技術科学大学 工学部 情報工学科


――(株)BSNアイネットとは、どのような業務をされている会社ですか?また、会社の雰囲気をぜひ教えて下さい!

簡単にご説明しますと、ITシステムの会社です。
ITシステムの会社というと、特定の業種・お客様に、システムを作って提供する会社を想像されるかと思いますが、当社は、医療・行政・学校・民需部門など幅広い分野で、必要とされるあらゆる情報システムの企画・構築・運用などを、トータルサポートで行っています。

会社の雰囲気は、マルチな職人集団という雰囲気です。イメージ的にはサーカス団でしょうか。堅実な経営基盤という土台を持ちながら、多事業分野に展開し、更に新しい事にもチャレンジ・案件化出来ている集団ですね。誰かの為になるシステムをという部分は、喜ばせたいというサーカスに通じる部分があると思います。


――なるほど。BSNアイネットは医療から民需まで幅広い分野で業務を行っており、システムのトータルサポートをしていらっしゃるのですね!そんなIT業界に吉田さんが飛び込こうと思ったきっかけは何でしたか?

中学生の頃、ゲームが好きでよく遊んでいました。SF映画を見るのも好きで、将来実現されるかもしれない近未来の姿をみて、IT業界は今後伸びていく業界と思い、IT企業で働く選択をしました。愛知県の大学に行っていましたが、地元の新潟へ戻ろうと思って、新潟のIT企業を探して、BSNアイネットを知りました。また、BSN放送の関連会社であるので、アナウンサーに会えるかも!と思いました(笑)


――中学生のころから、IT業界は今後伸びていくと思っていたのですね!実際にIT業界であるBSNアイネットへ就職し、これまで取り組んできた業務と特に印象に残っている事はありますか?

入社当初は、民需部門に配属されました。民需部門では、工場の生産・在庫管理、流通の販売・在庫管理、財務・管理会計、人事給与、団体管理・特殊財団等の業務を行っていました。
 医療部門に移動後、オーダシステムを病院様に導入するため、開発業務を行いました。オーダシステムとは、医師が行う検査や処方などの指示を、電子的に管理する医療情報システムのことです。その後、電子カルテシステム(紙のカルテを電子的なシステムに置き換え、電子情報としてカルテをデータベースに記録するシステム)の構築に携わっていました。

これまでの業務の中で特に印象に残っている出来事は大きく2つですね。1つ目は、民需部門での「2000年対応」です。2000年対応というのは、当時は西暦を下2桁で管理していて、データ量も今ほど多く持てなかった時代でした。そのため、1999年から2000年に変わる時に、システム上では"99"から”00”と数字が9から0と小さくなってしまい、正しく年度が変わらなくなってしまうんです。そこで、様々なシステム改修が必要だったため、対応するのがとても大変でしたね。他の業務と並行しながらだったため、調査から対応が終わるまでに2年ほどかかりました。その時にITがインフラとして広く社会へ浸透していることを実感しました。

2つ目は病院の新築移転に合わせて、IT技術を活用して、患者さんの利便性向上、病院業務の効率化、医療従事者の業務効率向上を目指すプロジェクトに参加したことです。電子カルテシステム導入だけでなく、院内通話をスマートフォンに置き換えて、電子カルテシステムやナースコールシステムと連携する仕組みや、手術の様子や生体モニタの情報をまとめて記録して院内カンファレンスに活用するなどの映像伝送の仕組みも構築しました。配線やコンピュータルームについては、建築設計の段階から携わり、患者移送計画(動線が極力交錯しない移送ルート)を含めた引っ越しのワーキングにも参加しました。


――さまざまな業務に取り組まれ、経験を積んできたことが伺えました。そのような経験を経て、現在は、どんな業務に取り組まれているのですか?

現在は地域課題をITとソリューションパートナーと共創で目指す「イノベーション推進室」で業務を行っています。ここでは、社内外のステークホルダーとメンバーをマッチングして課題解決に向けた提案をしたり、研修等を通して人材育成を行ったりと、業務システムの導入とは違業務をしています。今回のヘルスケアICT立県プロジェクトも今までの経験が役に立っています。


――ありがとうございます。現在も、新たな業務に取り組んでいて、会社にイノベーションを起こし続けているのですね。では最後に、今後の新潟×ヘルスケア×ICTに対して、どのように取り組んでいきたいか教えて下さい!

今後はITの浸透があらゆるモノに進んでいくと思います。今回のヘルスケアICT立県プロジェクトでは、自分たちが開発したシステムを住民や患者様が使ってこそ課題解決につながると考えています。このヘルスケアICT立県実現プロジェクトでは、住民の皆様や患者様が使って良かったと思ってもらえるシステムを、これから作っていきたいです。そのためには、ノウハウや土壌を作ることが大切です。どのような課題があり、どのようなニーズを探って行けば、住民の皆様や患者様が必要としているシステムを作れるのか考えていくことが重要です。ノウハウや経験を培っていくことが今回の目的なのではないかなと思います。システムを作り、認められて、評価してもらう、というサイクルを何度も繰り返していくことが必要だと思います。以前、私は青年会議所という、コユルトのようなコミュニティに所属していました。そこでは色んな人たちが集まり、課題解決の議論などをして、とても学べた組織でした。青年会議所に入っていた人たちは、今でも困ったときにすぐ連絡を取れる仲間になっています。今回のプロジェクトでもそういう関係を作れたらいいなと思っています!

このヘルスケアICT立県実現プロジェクトでは、住民の皆様や患者様が使って良かったと思ってもらえるシステムをこれから作っていきたいです。そのためには、どのような課題があり、どのようなニーズを探って行けば、住民の皆様や患者様が必要としているシステムを早く継続的に提供することが重要と考えています。


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コンソーシアム企業「(株)BSNアイネット」の取り組み、吉田さんの過去の歩みから現在まで盛りだくさんのインタビューとなりました。吉田さん、今後もヘルスケアICT立県プロジェクトをよろしくお願い致します!

コンソーシアム企業へのインタビュー企画はまだまだ続きます!次回も乞うご期待!!

<ヘルスケアICT立県実現プロジェクトについて>

新潟の地域医療課題をヘルスケアICTの力で解決すべく令和2年10月に立ち上がったプロジェクトです。本プロジェクトでは新潟県の医療・健康課題に対応したヘルスケアICTを活用し、人材・企業を育成することで、新潟から最先端のヘルスケアICTを生み出すことを目的としています。プロジェクトは2本の柱を軸としています。1つ目は、ヘルスケアICTプロダクトの開発です。新潟県の有する特に大きな医療課題として、小児産婦人科領域、救急医療領域、生活習慣病領域の3領域にてプロダクトの開発や地域展開に取り組んでいます。2つ目は、人材育成構想です。ヘルスケアICT人材の育成・集積を行っていくための人材育成コースとコミュニティを併走しています。
この2本柱で、分析・アイデア創出・サービス開発のサイクルが担える人・企業を新潟に増やし、継続的なイノベーション創出を通して、ヘルスケアICT立県を実現します。本プロジェクトは、株式会社BSNアイネット、ハイズ株式会社、株式会社Kids Public、日本電気株式会社新潟支店がコンソーシアムを構成し、新潟県や新潟大学と連携してワンチームで取り組んでいます。        詳細はこちらの記事をご覧ください。
にいがたヘルスケアアカデミー
受講生:新潟のヘルスケアをより良くしたい!と考えている県内外の方々
主催:ヘルスケアICT立県実現プロジェクト
運営:株式会社BSNアイネット・ハイズ株式会社
後援:新潟県
Twitter:アカデミーの活動や関連情報、新潟のヘルスケア情報や潜在的な課題などを発信しています。



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