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Hyperautomation(ハイパーオートメーション)とは?

こんにちは。アイシーティーリンクの木村と申します。
私はインフラエンジニア2年目で、現在ネットワークの運用業務に携わっております。

業務の中で、Hyperautomation(ハイパーオートメーション)という言葉について触れた機会がありましたので、記事として書きたいと思います。

Hyperautomation(ハイパーオートメーション)とは

AI、機械学習、自動化ツール(RPA)、ビジネスプロセス管理ツールなど、複数の技術を組み合わせて、特定の業務だけではなく業務全体を自動化する概念のことです。

と言われても何のことか、私も最初はさっぱり分からなかったため(笑)、もう少し詳しく解説します。

HyperautomationとRPAの違い

業務自動化ツールはRPA(Robotic Process Automation)を使った技術が多いですが、このRPAから始まり、複数の技術を組み合わせて業務全体を自動化した考えがHyperautomationとなります。

●RPAは単独業務を自動化するもの
人が手作業でデータを入力し、Excelでデータ集計を行い、集計結果をメール

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RPAは上記のような人が行っている定型的な作業(決められた作業)を入力から集計、メール送信をロボットが自動で行ってくれます。

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●Hyperautomation
複数の技術(AI、RPA、ビジネス管理ツールなど)を組み合わせて、一連の仕事を実行する考えです。さらに人間の判断または行動が必要とするプロセスまで自動化します。

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決まった業務の自動化として単独で使っているRPAにプラスして、今まで人が管理していたプロセス工程もAIやワークフロー機能などを使って、業務全体を自動化していく概念をHyperautomationといいます。

自動化したい業務手順やプロセスを人が決めたら、ワークフローを自動で設計してくれたり、自動化手順の管理、自動化を導入したことによる効果の分析(AIで分析)などを、人が管理していたところをロボットが代行して管理してくれたり、提案してくれるようになります。
自動化することができない部分(例:提出された書類の内容を人が確認し、承認する)についても、ロボットが人と協同することもあります。

例えば、A部署からB部署に書類提出、さらに部長の承認後、決裁がおりるという業務フローがあったとします。部長が忙しくしており、書類の決裁がなかなかおりない時には、ロボットがアラートを出して部長へお知らせします。進捗が滞っている時には今まで人が催促して業務を進めるように依頼していたのを、ロボットが代行して催促することも自動で行ってくれます。

こんなことがHyperautomationで実現できるようになるかも。
◎自動化の範囲拡大(業務全体の自動化)
◎部門や人を横断した自動化が可能
◎進捗・状況確認・リマインドの可視化

私も業務で複数の工事案件の進捗管理をすることはありますが、繁忙期でたくさんの工事案件を同時並行で捌いていかなければならない場合もあります。そんな時は、なかなか催促やリマインドするところまで手が回らないこともあります。手が回らない結果、書類が期日までに決裁者へ回すことができず決裁がおりないという悲劇もありうるので、ロボットが一緒になってリマインドや催促してくれるのは良いなと思いました。もちろん人から人へのリマインドも大切だと思いますが、より確実に業務を進めていくには、このような業務プロセスの自動化技術の手を借りて、共存しながら業務を進めていきたいなと思いました。

今回は業務プロセス自動化のお話でしたが、他の自動化関連のお話は
弊社のエンジニアが書いたこちらの記事もぜひご覧ください。​

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それでは!

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